ダンジョン飯(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダンジョン飯』とは、年10刊漫画誌「ハルタ」(KADOKAWA)にて2014年2月から2023年9月に連載されていた、九井諒子原作の長編連載作品である。古典的ファンタジーな世界観をもつ作中のダンジョンに登場する魔物を、現実にある方法で料理し食す、グルメ&アドベンチャー漫画となっている。作中で作られた料理にはレシピが記載され、これにより作者の持ち味である、架空と現実が融合した世界観が存分に発揮されている。

ライオス一行

ライオス・トーデン

CV:熊谷健太郎

北方大陸出身のトールマンの男性。作中年齢は26歳。
物語の主人公。後述のファリン・トーデンの実兄。
ライオスパーティのリーダーであり、冷静沈着、戦闘の経験も豊富な剣士である。穏やかな性格で妹想いの兄であるが、過剰なまでに魔物を愛する一面もある。その偏愛は「魔物の味への興味」につながり、チルチャックからはサイコパス扱いされている。
魔物への執着が強い反面、人間に対する興味は妹を除き皆無。それゆえ場の空気を読んだり、相手の機微を察する能力が致命的に欠落している。
北方大陸の小さな村で生まれ育った。村長であった父と母、ファリンとの4人で暮らしていたが、魔術の才能を持つ妹を冷遇する村人たちを嫌悪し、故郷を捨てた過去がある。この時に許嫁だった女性とも破断となった。

ケン助

動く鎧の一体である。ライオスが装備品としてこっそり所持していた。しかし強敵を相手に戦闘を拒絶するような素振りがしばしば有り、レッドドラゴンとの対決の際に逃げ出しチルチャックに存在がバレてしまった。チルチャックからは危険物、ファリンからは食物として扱われているが、宝虫にいち早く気づくなど役に立つ部分もある。

マルシル・ドナトー

北方大陸出身のハーフエルフの女性。母がエルフであり、父がトールマンである。作中年齢は50歳。
魔力に長けたエルフの例にもれず彼女も魔術師。
魔法学校では開校以来の才女と呼ばれるエリートだった。母親もトールマンの宮廷魔術師であったよう。長い年月をかけて培われた魔術の知識は、迷宮初参戦でも浅層であれば十分通用する。ただし、どこか迂闊でどんくさいところがあるため、威力の高い攻撃魔法を得意としながらも、深層では他の戦闘要員に一歩劣るような描写も多い。ファリンが抜けたあとは、唯一の回復要員として後衛に回りがちであることも要因の1つ。
禁忌とされる古代魔術の研究を行っており、迷宮に関心を示したのもそのため。親友ファリン復活のために、この古代魔術を施行したことで、後々追い込まれていくことになる。
初期は魔物食に嫌悪感を示していたが、やむを得ずに食していく。徐々に魔物食への抵抗も薄れていき、誰よりもいい反応で食べる姿が描写された。本人の中では「亜人系はダメ」「人を食べたやつはダメ」など色々と線引きをしているが、ライオスやセンシによって知らぬまま食べさせられていることがある。

チルチャック・ティムズ

CV:泊明日菜

東方大陸出身のハーフフットの男性。童顔で小柄だが作中年齢は29歳。
種族特有の身軽さと鋭い感覚で、罠の解除や扉、宝箱の開錠を得意とする鍵師。
神経質な面もあるが、「一瞬で命を奪う罠から仲間を守る為の気負いからきている」と、ライオスの信頼は厚い。皮肉屋で口が悪く、それゆえ罠を前に自身の指示に従わないメンバーには特に厳しい。
小柄な体格ゆえ戦闘は得意ではなく、本人曰く「戦闘員の頭数に入れるな」とのことだが、投げナイフや弓矢などの命中率は高い。
ミミックによって少なくとも2度死亡しており心底憎んでいる。
センシには長らく「育ち盛りの子ども」と思われていたが、ハーフフットの平均寿命は50歳前後であるため、29歳のチルチャックは中年男性と称しても良い年齢である。
妻子持ちであり3人の娘は成人している。訳あって妻とは別居中である。

イズガンダのセンシ

CV:中博史

東方大陸のイズガンダ出身のドワーフ男性。作中年齢は112歳と、ライオスパーティでは最年長である。名前のセンシはドワーフ語で「探究者」を意味する。迷宮に住み着き自給自足生活を送り、魔物食を研究してきた料理のスペシャリスト。
ファリン救出のため魔物食を決断し、大サソリを食べようとしたライオスを歓迎し協力を申し出た。
竜にも対抗できる貴重な鋼材「アダマント」と「ミスリル」を所持しているがそれぞれを鍋と包丁にし、料理を振舞っている。食事の栄養バランスにはかなり気を使い、若い冒険者達の偏った食事を嘆く。
また迷宮の生態系を維持し自身も迷宮の一部であろうとするため、必要以上に収穫したり、魔術で物事を短絡的に解決したりすると不満を漏らす。
実は物語の75年前に迷宮に迷い込んだ坑夫団の生き残りであり、この時に飢え苦しんだ経験から、魔物食を探求するようになった。
またこうして種族と隔絶され長らく1人で過ごしてきたため、地上での常識に疎い面もある。それゆえ「アダマント」や「ミスリル」への価値基準も「丈夫でよく熱を通す」「よく切れる」などどこかズレている。

ファリン・トーデン

CV:早見沙織

北方大陸出身のトールマンの女性。作中年齢は23歳。
主人公ライオス・トーデンの実妹。マルシルとは異なるノーム魔術体系の術を操り、回復魔法や補助魔法を得意とする。霊の扱いは特に上手く、マルシル曰くかなり高度な技術であるとのこと。
その際、レッドドラゴンに襲われる兄をかばって捕食されてしまい、自身が一緒に転移することは適わなかった。これによりレッドドラゴンによって骨になるまで消化されてしまい、本来の蘇生条件から外れてしまった。このため、マルシルが禁忌とされる古代魔術を施行して蘇生した。
この時素材にレッドドラゴンの血肉を使ったため、迷宮の主であるシスルの支配下に置かれる。シスルにより下半身をレッドドラゴンの姿に変えられ、シスルの命令で人間たちを襲う魔物となってしまった。

イヅツミ/アセビ

東方群島出身のトールマンの女性。作中年齢は17歳。
シュローパーティでの通り名アセビの由来は「馬酔木(アセビ)」とみられる。
魔術により人と大猫の魔物の魂を混ぜて作られた獣人。それゆえ猫耳と尻尾を持ち、肌も部分で気に黒い毛皮で覆われている。
物心ついたころから見世物小屋を転々とさせられてきたため、最低限の教育が施されておらずテーブルマナーは壊滅的である。さらに、人のために何かをしようという考えを持たず、協調性が皆無である。シュロー達とともに行動していた時は黒子のような服装で獣人の見た目を隠していた。ライオス一行に加わった後はその見た目を隠す様子はない。
古代魔術を仕えるマルシルに期待をかけ、シュロー達の元を離れライオス一行に加わった。参加当時は協調性のなさからパーティの窮地にも我関せずの素振りであったが、徐々に協力するようになっていく。

カブルー一行

カブルー

Kyazu0818t2
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@Kyazu0818t2

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