高校入試(ドラマ)の謎・伏線を徹底解説・考察まとめ【ネタバレ注意】

『高校入試』は2012年放送のテレビドラマで、地元で有名な進学校である県立高校の入試を妨害するために勃発する出来事を描いている。伏線が多いミステリー作品となっており、一度見ただけですべての謎・伏線を理解することは難しい。
ここでは『高校入試』の謎・伏線を解説する。

第8話の伏線と思われるもの

【2】校内を動き回る人物

今回も謎の人物の動きがありました。トイレから出てきた杏子が目撃した廊下の明かり。芝田母と沢村同窓会長が校長室に揃って来た時の、窓の外側。芝田母が「記者会見を開いてください」と言った時に、廊下の窓の外で携帯をいじる石川。教頭がトイレに行っている間に校長室の扉を開けた謎の人物。一度石川が出てるので、これらの行動全てが石川っぽく見えますが絶対ではないです。別の人物がいる可能性も。しかしながら、全ての時間帯に自由行動ができるのは石川しかいないというのもまた事実…。大穴で優ちゃん。笑

【2】掲示板の書き込み

21時20分「ケータイ母&同窓会長、ついに校長室に殴り込み!」、21時23分「記者会見を開いてください!」の二つの書き込みについて。
後者は芝田母の発言と掲示板の書き込みの間に、携帯を外でいじる石川のカットがあるため、石川の書き込みで間違いなさそう。
前者は校長室の窓の側にいる謎の人物の可能性が高い。しかし、これが石川かどうかは不明。他の人物の可能性もある。殴り込みを知っているのは応接室にいたみどりと杏子。直前で校長室を去った坂本も目撃しているかもしれない。でも少し疑問に思うのは「ケータイ母&同窓会長」という名称。石川が窓から見て書き込んでいるとしても、この二人が何者なのか、特に芝田母が「ケータイ母」であるということを何故特定できたのかが不明。石川と芝田母は接触していないはず。そうなると、「ケータイ母&同窓会長、ついに校長室に殴り込み!」は応接室にいた杏子、もしくはみどり先生の書き込みの疑いが強い。

【2】芝田麻美のピアノ

ピアノという共通項がある受験生の芝田麻美と教師の滝本みどり。でも、滝本みどりと芝田母は知り合いではなさそう。応接室で対応した際、また保健室に呼ばれた芝田母を引き止める滝本みどりの様子を見る限り、あくまで教師と保護者という関係性だ。77番の英語答案改ざんには加担してないのかな。

【3】ピンクの携帯電話

芝田麻美の回想。麻美が仲のいい4人の女子生徒が、色の濃淡はあれどピンク色の携帯電話でしたね。女の子だからって全員ピンクだとはね。笑

【2】管理職への興味

『[校長・教頭]先行教育課題の論文の書き方』という本を水野先生が印刷室で読んでましたね。坂本先生も管理職を目指すことについて、「仕事をする上で当然のことでしょう。上を目指さずして己の向上はありえないんだから」と語っている。また「教師としてはどこでもやっていく覚悟はできてるの」という坂本発言で、坂本転任フラグが立ちましたね。管理職になれずに飛ばされそう。

【3】パソコンの前にいる無精髭の謎のひきこもり男

弟淳一の回想。一高に落ちた光一は高校生活を楽しんでるよう。校章は楢(なら)、開設したホームページの説明に「私立高校・放送部の男子高校生によるHPです」とあることから、光一兄ちゃんは楢に関係のある私立高校に通っているようです。

【2】過去の入試の採点ミス

4年前に一高でも発覚した入試の採点ミス。新聞によると「過去5年間に及び採点ミスが500件以上あったことが判明。県の教育委員会はいずれも合否判定に影響するものではなかったとコメントしている」と記載がある。この4年前の記事を見る田辺弟。やはり、兄はこの採点ミスの影響で…。

滝本と荻野の関係

荻野は滝本について「機転が利くので誰とでもうまく対応できますし、まあそんなことで怒るような人じゃありません」と評している。荻野が観察眼が鋭いだけなのか、滝本について深く知っているのか…。

発見された55番の答案

沢村同窓会長が窓に貼ってある答案を見つけたが、「沢村」が見つけたのは偶然だったのか、誰かの指示だったのか。荻野は「まさか沢村さんが答案用紙を見つけるとは思ってもいませんでした。厄介なのか、感謝すべきなのか」と言っている。この口ぶり、答案を見つけるのは想定内だったが、沢村が来たのは想定外だったのか?

光一のブログ

2009.5.1に開設したホームページ。「名もない個人のブログが社会にどのぐらい影響を与えるかっていう実験」という目的をもったブログを開設している。ここで入試に対する不平不満、不正入試に関する暴露がおこなわれたのだろうか。読者が集まって今回の事件に…?

視聴覚室に行く理由

校長室での会話がそのまま掲示板に書かれていることから視聴覚室に場所を移した、校長、荻野、沢村、芝田。残ったのは教頭。廊下で盗み聞きをしていたみどり。みどりは教頭にみんなが視聴覚室に行った理由を尋ねるが「あっわかった。盗聴防止策ですね」と自己解決する。なぜわかった?校長室の会話を完全に聞いていれば視聴覚室に行く理由もわかったはず。なぜかみどりは、視聴覚室に行く=盗聴防止と簡単に結びつけた。これは学校内で盗聴がおこなわれていると知っていたから?職員室で入試の問題を読み上げたのも盗聴されていることを知っていたから?今回初めて「盗聴」という物騒な言葉が出てきました。怪しい。

ほぼ満点の答案

発見された55番の答案は採点すると満点だった。沢村同窓会長は答案について全部埋めており、ほほ満点と話している。正答を知るはずのない同窓会長がどうして「ほぼ満点」であることを知っていたのか。誰かの指示で学校にほぼ満点の答案を発見しに来た?

第9話

第9話の謎

最大の謎:松島が答案を1枚抜き、受験番号を書き換えたのか?

校長室での職員による話し合い。水野は2枚ある受験番号55の答案について、受験番号55が沢村同窓会長の息子であり、松島息子がいじめを受けている可能性を出した上で「そんなやつはたとえ合格点に達していても入学させたくない。本来ならそいつの答案を抜きたいところだが、試験監督でない限り難しい。だから混乱を起こすため同じ会場の受験生の答案を適当に一枚抜いてそいつの受験番号に書き換えて隠した。そういう親心は働きませんか?」と松島の犯行を推測した。この推理はあたっているのだろうか。

糸口1:松島の犯行時刻

第8話の謎で解説した通り、松島は英語の答案に触れるチャンスがあった。坂本が女子トイレに入っている数分の間だが、答案の置き場所を「洗面台に置いて」と知っていることから、英語の答案に対して何らかの細工をしていることは間違いない。

糸口2:受験番号46の答案

第7話の謎で解説した通り、46番の田辺は2枚の答案を持っていた。白紙の答案を提出し、満点の答案を持ち帰った。つまり、松島が本当の46番の答案(沢村同窓会長が見つけた答案)に細工することは不可能だった。

糸口3:息子の答案についてのリアクション

では松島は英語の答案に何をしたのか。考えられるのは息子の59番を合格させるための細工。しかし松島は息子の答案に書かれたカンニング告発文について「まさか」「何でこんなことを」と言っている。演技の可能性もあるが、知らなかったと考えていいだろう。つまり、息子の59番の答案は見ていないことになる。

糸口4:低すぎる55番の点数

沢村同窓会長の息子の答案の点数は82点だった。100点の答案とどちらが本物か兄に問われ「そりゃ100点じゃないけど、82点でもないと思う」と回答している。また兄は「だよなあ。82点じゃアホすぎるだろ」と言っている。55番の改ざんをした可能性が低いがありそう。「アホすぎる」と言われた後の弟翔太の反応から察するに、もっと俺は頭がいいと見栄をはりたいだけのような。

糸口4:真実を知る水野

水野は沢村息子と松島息子の関係性を見事指摘した。沢村息子について「クラスのリーダー格といえば聞こえはいいが、いじめを先導していたという噂もありますよ」と情報を得ている点が不思議である。高校教師が何も関係ない中学の事情を知っているのだろうか。入試でたまたま担当した教室の受験生なのに…

糸口5:管理職抗争

松島、水野、坂本が管理職試験を受けるらしい。「上司にしたい」と滝本、村井に評された松島を失脚させたい何者かが松島に疑惑の矛先を向けているのではないだろうか…。

⇒松島に46番改ざんは不可。可能性があるのは55番もしくは77番の改ざん

田辺答案2枚トリックから松島に46番(沢村同窓会長発見)答案に細工することは不可能。また、59番にも細工をしていない。松島は55番の答案に減点の改ざんをおこなったか、77番に加点の改ざんをおこなった、もしくは両方おこなったのではないだろうか。特に77番については既に改ざんされた(第8話の謎参照)形跡があるので、77番改ざんをおこなったと考えるとスジが通ります。ただ、55番改ざんのほうが動機としてわかりやすいんだよな…

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