高校入試(ドラマ)の謎・伏線を徹底解説・考察まとめ【ネタバレ注意】

『高校入試』は2012年放送のテレビドラマで、地元で有名な進学校である県立高校の入試を妨害するために勃発する出来事を描いている。伏線が多いミステリー作品となっており、一度見ただけですべての謎・伏線を理解することは難しい。
ここでは『高校入試』の謎・伏線を解説する。

パソコンの前にいる無精髭の謎のひきこもり男

キーパーソンらしき人物が登場。そこまで老けていないので年齢は20代と思われる。年齢が離れた弟がいる。描写的には男が受験生のときに小学生ぐらいの年齢の弟。過去の回想により、「一高合格おめでとう」の垂れ幕を剥がしていることから一高に落ちた可能性を示唆している。また、その際に母親が「パパになんて報告すればいいのかしら」と発言。垂れ幕に「光一兄ちゃん」と書かれているので名前は「光一」である。採点ミスで不合格となっている場合、学校を恨んでいる可能性が高い。またHPのキャストには「田辺光一」と記載されている。

引きこもり男の弟

おそらくキーパーソンになる人物。今回の受験生である可能性が高い。引きこもりの人物の名前が「田辺光一」であることから、今回受験生の田辺淳一である可能性が高い。しかし、「光一」「淳一」という名前から義兄弟、もしくは全くの別人である可能性も一応ある。

【2】入試の注意事項の張り紙

村井が荻野先生から手渡しでもらってきたと発言。紙は平成二十四年度の使い回しのものであった。携帯電話については「携帯電話は電源を切っておくこと」と記載がある。なお、前日に荻野が作成していた注意事項には「携帯電話は教室内に持ち込まないこと 着信の有無に関わらずカンニングとみなし 見つけたらその場で失格と処す」と記載されている。
また、水野が口頭ではあるが携帯が試験中に鳴ると受験妨害で失格の旨を受験生に伝えている。

保護者たちの不審な動き

保護者待機室に集められた保護者たちが大勢校舎内に立ち入ろうとする。みどりが必死に止めるが続々と保護者達が入ろうとする。不自然なぐらいに入ろうとする点、トイレの案内が何らかの細工がされている可能性がある。前日、松島が貼った張り紙には「校舎内、立ち入り禁止 お手洗いは右矢印の先をご使用ください」と記載されており、通常ならば問題ないはずだが、保護者達は皆、食堂を出て左に行こうとしていた。
なお、みどりが同窓会長の対応に苦慮している時に、松島先生がお茶缶をもって登場する。職員室と保護者待機室の当番を意図的に交代したようにも見える。

保護者待機室で見られている「永遠の夜に咲く花」

提案したのは誰かはわからない女性の保護者。賛成したのは沢村、芝田。保護者の皆が夢中になっているが、松島一人が後方でその様子を眺めている。松島がなにか行動したとしても、保護者の皆は何も気づかない可能性が高い。

「今年の桜はいつ咲くと思いますか」

受験生の田辺淳一の発言。一度目は杏子に向けて。杏子は「入学式の二日前、かな」と回答。田辺は何も反応せずその場を立ち去る。二度目は杏子と小西に向けて。小西が「3月21日じゃないかな」と返すと田辺は「合格発表の日だ。ありがとうございます」と笑顔で会話。田辺の反応を見る限り、小西と何らかの繋がりがあるのではないかと伺わせる描写となっている。
▼追記:2ちゃんねるによると、何も反応しなかった杏子のほうが繋がってるんじゃ?ということ。可能性はもちろんあるが、杏子と繋がってるなら杏子に聞いた時点で田辺の目的は達成しており、小西に聞く必要はない。杏子以外にも複数繋がりがあるなら、小西に聞いた理由にもなる。

一昨年入試の石川携帯事件

石川が一昨年の入試の最中に、廊下においてあった携帯電話が鳴ってしまったという事件。教室内ではなかったため不問となったが、不合格者の親から「携帯が鳴ったせいで気が散って集中できなかった」とクレームがはいった。対応は管理職がおこない、条件は皆同じと乗り切ったらしい。水野談。

別の階のトイレを利用する受験生

最初の国語の試験前、田辺は下の階のトイレを利用する旨を杏子に伝える。国語の試験終了後、本部に戻る杏子と村井の横を松島息子が通り抜け、トイレにはいっていく。本部から教室に杏子と小西が戻ろうとすると、下の階から田辺が二人を追い越していく。
以上のことからトイレの利用者は、田辺が国語の試験前後に1回ずつ計2回(利用の有無は不明)、松島息子が国語の試験終了後1回であることがわかる。

数学の時間に泣き出す女子受験生

2B教室では女子の受験生が数学の証明問題が難しすぎると泣き出してします。それを杏子と村井がなだめて、立て直す。同じ数学の時間に、A組でも動揺に女子受験生が泣き出したということが相田の口から語られる。単に難しすぎて泣いてしまったのか、わざとなのか。おそらく、相田の口から「女性が泣くのは」ということについて語らせたかっただけな気がしますが、それ以外の理由もあるかもしれないので残しておきます。

ニコニコ食堂のとんかつ弁当

相田が嬉々としてとんかつ弁当を受け取ろうと弁当のチェックシートにチェックをつけるが、みどりに呼ばれたことで弁当を取ることができなかった。考えすぎですね。笑 村井が朝にニコニコ食堂の車を目撃したと発言。鋭い観察眼。

杏子先生の携帯電話

職員室にいるみどりはインディゴリゾートの件で杏子にメールが来ていないかと杏子の机を漁るが、いつも杏子が携帯電話を置く場所に携帯がないことを不審がる。最低な女だ。笑 杏子が机の引き出しに携帯電話を入れるのは、小西が1話で「携帯鳴ってるよ」と指摘したことから、職員に知れ渡っているはず。入試当日に杏子が携帯を引き出しに置いた描写はないため、そもそも杏子が携帯をもっている、もしくは何者かに携帯が盗まれた可能性がある。

廊下の机の中にあるもの

国語の試験開始前、受験生の田辺は廊下の机から何かを取り出そうとする。事前に手に何も持っていないため、机の中に何かが入っていると思われる。

第4話

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第4話の謎

4話最大の謎:試験中に携帯電話が鳴ったのは偶然?仕込み?

最終科目英語の試験中、14時55分頃、2Bの教室で携帯電話の着信音が鳴り響く。音の鳴りどころは受験生の芝田麻美。芝田はポケットの携帯らしきものを触る。それを見た水野は芝田に近寄り、携帯電話の提出を命じるが芝田がこれに応じなかったため退室を命ずる。失格になることを聞いた直後、芝田は過呼吸になってしまい、杏子の手によって保健室に運ばれる。

糸口1:マナーモードになっていない携帯電話

携帯電話の着信があったのは二度。一度目は受験生が整列した朝の体育館。二度目が英語の試験中。芝田が予期していなかった携帯電話の回収があったのは試験の開始前であり、携帯電話の電源を切る、マナーモードにするタイミングは休憩時間、トイレなど十二分にあった。にもかかわらず、携帯電話が鳴るように設定してあった。携帯依存症である芝田はマナーモードにしないお馬鹿なのか、鳴らすのが目的だったのか…。

糸口2:携帯電話の着信音

受験中に鳴った携帯電話の着信音は体育館で鳴った芝田の携帯電話と同じものだった。そのため、受験中に鳴った携帯電話は芝田のものでほぼ確定だろう。実際、誰も鳴っている携帯電話を見ていないが、杏子の携帯電話、別の受験生の携帯電話、携帯電話以外の音楽が鳴る装置などの可能性は低い。一応の可能性として、体育館で芝田の携帯の着信音を聞き、携帯回収に応じなかった芝田を見た何者かが同一の着信を設定した何かの装置を置き、芝田に自分の携帯が鳴ったと勘違いさせたという突拍子もない考えを残しときます。ちなみに着信音はヒガシヤマユキの「やっぱり好き」の可能性が高いです。

糸口3:着信の時間と掲示板の書き込み

14時20分掲示板書き込み「終了? これからだろ」、14時32分掲示板書き込み「終了直前 事件が起きる」。以上のことから英語の試験中に何らかの事件が起こることを示唆。芝田の携帯が鳴っていると仮定すると、きっかけは芝田母である。芝田母がメールを送ったタイミングは保護者待機室で見ていたドラマ「永遠の夜に咲く花」を見終わった時である。ヨルハナのDVDを持ってきたのは保護者の一人。掲示板の書き込み主が意図的に最終科目の時間に芝田母にメールを送らせたとはさすがに考えにくい。ホントは別の携帯(杏子の携帯)を鳴らすつもりだったが、芝田の携帯が鳴るというアクシデントを好都合に利用したのかもしれない。

糸口4:携帯電話が鳴った時間

携帯電話が鳴った時刻は14時55分。これは芝田母がメールを送った時間と一致する。携帯電話を意図的に鳴らす場合、何らかの方法で発信するか、タイマー的にある時刻に鳴るように設定する方法が考えられる。偶然この時間だったのか、この時間に設定していたのかはわからないが、携帯電話が鳴る直前に受験生の田辺と杏子先生が時計で時間を確認している。

⇒おそらく偶然、計画では杏子の携帯を鳴らすはずだった

受験生の芝田が意図的に電源を入れて受験妨害しようとしたというのは動機の面で非常に考えにくい。無くなった杏子の携帯電話と、掃除用具入れに仕掛けられていた携帯電話から、本来はこちらの杏子の携帯電話を鳴らして受験妨害をしようとしたというほうがわかりやすい。偶然携帯電話が鳴るアクシデントがあったため、本来の計画を実行しなかったのかもしれない。

第4話の伏線と思われるもの

【3】相田と石川衣里奈の関係

入試の日にも関わらずバレー部の部室で相田先生との会う生徒の石川。入試の日が誕生日らしい。石川は「中学の時からキヨタン一筋」という発言をしており、入学前から何らかの関係があったことを示唆する。相田は「全然懲りてないんだなー!お前は!」と怒るが、石川は「違うよ。あの時みたいに私を助けて欲しくて。ここに来たの」と発言。「あの時」は石川の高校入試時の携帯事件のことを指している可能性が高い。とはいえ、「あの時みたいに私を助けて欲しくて」は一体どういう意味があるのか。石川は何らかの事件に巻き込まれている?相田もその後終始上の空になっている。

【2】杏子の元同僚の「優ちゃん」

ついに登場、優ちゃん。徳原優介、杏子と同い年の28歳。インディゴリゾートのゴールドカードを持ってくるためわざわざ一高まで来る。一高出身かは不明。みどりに杏子の彼氏であることを否定。みどりの厚意を受けてお茶を一杯いただいていく。理科の試験が終わり本部に戻る杏子に、校門から出て行くところを目撃される。30分ぐらい学校に滞在した可能性あり。門を閉め出て行く時に不敵な笑みを浮かべる。杏子の口からは性別が語られておらず、男が偽者の可能性もわずかだがあり。(あとでみどりが杏子に「優ちゃんって男だったんだぁ」「え?女だよ?」みたいな展開があるかも)

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