高校入試(ドラマ)の謎・伏線を徹底解説・考察まとめ【ネタバレ注意】
『高校入試』は2012年放送のテレビドラマで、地元で有名な進学校である県立高校の入試を妨害するために勃発する出来事を描いている。伏線が多いミステリー作品となっており、一度見ただけですべての謎・伏線を理解することは難しい。
ここでは『高校入試』の謎・伏線を解説する。
第5話の伏線と思われるもの
【3】入試の注意事項の張り紙
平成二十四年度の紙を使い回したことで、芝田の携帯電話が鳴ったことについては不問となってしまった。水野先生はきちんと口頭で説明していたが、芝田娘の「その先生はもごもご喋るので注意していたかもしれませんけど、よく聞き取れませんでした」一言で水野は憤慨。可愛そうに、水野姐さん。
【2】沢村息子のカンニング
英語の試験中、沢村のカンニングを目撃した松島は、自身の答案用紙に「ケータイ騒ぎの最中に55番が61番の答えをカンニング」という告発文を書く。教師たちはカンニングした55番とカンニングされた61番の答案を見比べるが目立った特長はなかった。小西は沢村がシェイクスピアの作品を答えてるにも関わらず、シェイクスピアの名前を解答していない点を指摘したが、カンニングをした決定的な証拠にはならなかった。採点が終わるまでこの件は気にしないらしいのでしばらく放っておいても大丈夫そう。笑 このカンニングの扱いを管理職たちでどうするかが争点になりそうです。
【3】杏子先生の携帯電話
英語の試験中、村井が掃除用具入れに携帯が置いてあるのを発見する。宮下、小西、杏子の前で携帯の話をすると、杏子が自分の携帯電話であることに気づく。杏子が最後に携帯を触ったのは入試当日の朝にインディゴリゾートのゴールドカードの手配を依頼したメールを作成した時で、その後は職員室の机の引き出しに置いておいたのか、別の場所に置いたのかはっきりと覚えていないという。ちなみに観察眼鋭い村井は携帯が誰のものかわかっておらず、杏子が名乗り出た際にも「え?春山先生のだったんですか?」とわざとらしく大声で言っている。後で「朝、げた箱のところでメールしてましたよね」と杏子に指摘したにもかかわらず…
【3】保護者待機室(食堂)の注意事項の張り紙
「携帯電話使用可」の張り紙があったから携帯を使用したと芝田母が主張。缶コーヒーを買いにいった際に小西が松島にこの張り紙について尋ねると、松島は滝本先生が貼ったと話した(これは事実)。理由について尋ねられると「いや去年保護者にいちいち聞かれてめんどくさかったんじゃないか」と回答。実際には保護者は暇している時間に何をしているかみどりに尋ねられた松島が「携帯でも触ってんじゃないか?」と返事をしたのをきっかけに「携帯電話使用可」を作成した経緯がある。それを知っているはずの松島が適当に理由をつけたのは…
【3】インディゴリゾートのゴールドカード
無くしたインディゴリゾートのゴールドカードは、石川が相田の部屋で勝手に拾っていた。カードの番号は「813545919」で最初に杏子がみどりに渡した番号と一致しているので、カードの流れは杏子→みどり→相田→石川の順で間違いないだろう。
【3】滝本みどり(音楽教諭)の彼氏
みどりが彼氏に渡したというインディゴリゾートのゴールドカードが相田の家にあったことから、みどりの彼氏は相田であることがわかった。石川との会話の際に、相田はみどりが目が悪く、最近コンタクトの度が合っていないなどベラベラ彼女のことを無神経に話すのはもはや立派。それにしても、みどり先生が目が悪いから職員室の問題とかも近づいて見てたんですね…細けぇ…。
【4】相田と石川衣里奈の関係
石川は相田の家を訪れる関係であった。また、石川は春休みにどこか連れて行って欲しいというお願いをしている。恋人に近い関係にあるのだろう。しかし、石川は今回相田の家で発見したインディゴリゾートについても別の女性といくことを知っており、相田が別の女性と付き合っていることに感付いてる。部室を去る際には「嘘つき、許さないんだから」と言っており、今後も問題を起こしてくれそうだ。
【2】ニコニコ食堂のとんかつ弁当
16時28分、教頭はニコニコ食堂のとんかつ弁当がレア(?)だったためか、お腹を下してしまう。近くにいたみどり先生が教頭がトイレに行っている間の校長室の見張りを任される。この教頭の身体の変調が偶然によるものなのか、下剤等を使った意図的なものなのか。食後すぐにトイレに行きたくなったわけではないので、おそらく偶然だろう。そしてみどり先生が英語の答案に手を伸ばしている描写があるが、これも視聴者をミスリードしているだけの気がする。
【2】杏子に好意をもつ(?)小西
缶コーヒーを買いにいく杏子についていく小西。年齢的には相田が一緒に行くべきだが、自分から名乗り出て杏子と買いに行く。恋心があるのか、杏子を怪しんでいるのか…
電気がついていたバレーボール部の部室
石川と相田が入試当日に密会していたバレーボール部の部室。石川が16時過ぎにバレーボール部の部室を去ったあと、17時15分頃に小西と杏子が缶コーヒーを買って会議室に戻る際、部室の電気が付いてることに気づく。小西が誰かいるか問いかけても反応がなく、また、鍵がかかっていた。17時20分頃、小西がバレー部の部室の電気について相田に話してコーヒーを吹き出していた頃、部室の電気が消える。中に誰かがいるのは確実だろう。普通に考えればさらに何かをしようとしている石川だろう。
杏子の観察眼
英語の採点中、受験生の受験番号について杏子はきちんと覚えていた。告発文が書かれていた59番が松島先生の息子であること、過呼吸をおこした芝田娘が77番であること。英語の採点者で2Bを担当していたのが杏子だけなので、物語をきちんと説明するためには杏子が覚えてなければ話にならないというのはもちろんあるが…杏子は受験番号をきちんと覚えている必要があったから詳しかったのだろうか…
受験生の英語の解答
今後何か関わってくる可能性があるシェイクスピアと四大悲劇の部分だけ取り上げます。
77番芝田娘「Shakespeare/ハムレッド マクベス オセロ リア王」
55番沢村息子「空欄/ハムレット マクベス オセロ リア王」
61番カンニングされた相手「Shakespeare/ハムレット マクベス オセロ リア王」
66番「空欄/空欄」
60番「Shakespeare/ロミオとジュリエット マクベス リア王 オセロ」
▼重要追記
ちなみにエンディングの映像に出てくる英語の解答は「acspia/ハムレット・マクベス・オセロ・リア王」で、まだ出てきていない。シェイクスピアを「Shacspia」と誤答している奴がいたら、そいつはかなり怪しい。
芝田娘の解答だが、村井が回収し答案用紙を袋に入れた際は「Shakespear」と書いているが、採点の宮下が確認した時には「Shakespeare」と最後に「e」が足されている。また解答の「ハムレッド」の部分のドの濁点が若干消えて「ハムレット」と修正されているように見える。そのため、村井の回収~宮下の採点の相田に誰かが答えを修正した可能性がある。
第6話
第6話
fod.fujitv.co.jp
教科ごとに担当に分かれ、教師たちによる試験の採点が始まった。英語の採点場となっている会議室では、春山杏子(長澤まさみ)ら5人の教師たちが採点をしている。すると、試験会場2の採点をしていた、宮下輝明(小松利昌)が答案用紙が1枚足りないと言い出す。確認のため杏子も答案用紙の枚数を数えるが、やはり1枚足りない。無くなっていたのは受験番号46の答案用紙だった。教科主任の坂本多恵子(高橋ひとみ)は自分の評価が下がるとイライラする。試験会場2を担当していた杏子は、英語の答案用紙を受験生たちに配布したとき、確かに受験生の人数分ぴったりの答案用紙があったはずだと言う。また、試験が終わり答案用紙を回収する時には、杏子は過呼吸を起こした芝田麻美(美山加恋)を保健室に連れていき不在、水野文昭(阪田マサノブ)も携帯電話の回収袋を取りに行っていて不在だったため、残っていた村井祐志(篠田光亮)が1人で答案用紙を回収していたことを思い出す。坂本は村井の回収ミスではないかと、頭を抱える。
一方、校長室では的場一郎(山本圭)、上条勝(清水一彰)、荻野正夫(斉木しげる)が、一高の入試について書かれている掲示板を見ながら頭を抱えている。試験中に携帯電話が鳴った麻美が合格したら訴えるという書き込みが掲示板にあったからだ。3人は麻美の採点結果を不安に思いながら待ち続ける。
その頃、石川衣里奈(山崎紘菜)はバレー部の部室で1人で携帯電話に写る相田清孝(中尾明慶)との2ショット写真を見ながら、相田との出会いを思い出していた。すると衣里奈の携帯にメールが届く。そのメールに書かれていたのは…。
第6話の謎
第6話の最大の謎:石川にメールを送った人物は誰か
バレー部部室で相田とのツーショット写真を携帯で見ていた石川のもとにメールが届く。「試験問題のリーク、お疲れ様。ありがと。まだ、学校いるよね。本番はこれからだから、校内の実況もよろしく」。そしてその後にこう続く。「ところで、きみの彼氏のセンセは音楽のセンセと二股かけてるよ。これが終わると、二人でインディゴリゾートに!だから、思いきりジャマしちゃって」
糸口1:メールを送ることができた人物
まず、送信者の携帯アドレスが不明だったが、送信者は複数携帯所持、フリーメールアドレス等いくらでもやりようがあるので誰でも可能だったところから始める。このドラマは基本的に時間が不可逆なので送信時間は前のシーンである英語の採点がおこなわれていた18時5分から、本部のシーンの18時14分までの間である。最初に採点が終わった社会は19時15分のため、18時5分~14分はどの教科も採点中だったはずである。つまり、採点に関わっている人物は携帯を触ることがほぼ不可能だったといえる。可能だったのは、本部にいた荻野、教頭、校長、採点に関わっていない松島、受験生および外部の人間だろう。
糸口2:試験問題のリーク
一通目のメールで送信者は「試験問題のリーク、お疲れ様」と石川に送っている。指示した人物は試験問題の実況ができない状況にある人物、もしくは試験問題を知ることができない人物である可能性が高い(もちろん実況できる環境下にいながら、石川を利用している可能性もある)。逆にいうと、実況で来た人物は送信者の可能性が低いといえる。実況可能だったのは、職員室待機で問題を見ることができた滝本みどり、描写がない本部にいた荻野正夫、教頭、校長である。
糸口3:滝本と相田の関係、インディゴリゾートの旅行の日程を知っている
「きみの彼氏のセンセは音楽のセンセと二股かけてるよ」、「音楽のセンセ」は登場人物は滝本みどりのみ、きみの彼氏のセンセは相田以外あり得ないだろう。送信者はこの二人の関係を知っている人物である。また、「これが終わると、二人でインディゴリゾートに」と送っていることから、二人がいつ旅行をするかの日程まで知っていることになる。
まず滝本と相田の恋仲についてだが、どの教師でも感付く可能性はある。知らないと発言しているのは杏子と小西の二人であるが、演技しているかもしれない。
インディゴリゾートについて全て知っているのは相田、滝本、杏子、優ちゃん(?)。小西は日程のみ知っている。村井は杏子と優ちゃんの修学旅行斡旋の話を聞いている。坂本は杏子が滝本にカードを渡した直後に更衣室で一人でいた。
ただ、杏子が犯行側の人物であることがほぼ確定しているため、杏子が送信者に情報を流していれば送信者はインディゴリゾート云々について知ることができる。
つまり、この情報で送信者の特定は難しいことがわかる。
⇒送信者は田辺の可能性高
確定ではないが、受験生46の田辺の可能性が高い。まず教師は採点中にメールを送ると不自然である。また、本文に「本番はこれからだから、校内の実況もよろしく」とあることから、校内の状況がわからない人物である可能性が高い。そうなると、犯行側が確定している田辺が杏子に情報を受けて石川に指示していると考えるのが妥当かなと。
第6話の伏線と思われるもの
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目次 - Contents
- ドラマ「高校入試」
- 相関図
- ※※※ネタバレ注意!!!※※※
- 第1話
- 第1話の謎
- 第1話の伏線と思われるもの
- 第2話
- 第2話の謎
- 第2話の伏線と思われるもの
- 第3話
- 第3話の謎
- 第3話の伏線と思われるもの
- 第4話
- 第4話の謎
- 第4話の伏線と思われるもの
- 第5話
- 第5話の謎
- 第5話の伏線と思われるもの
- 第6話
- 第6話の謎
- 第6話の伏線と思われるもの
- 第7話
- 第7話の謎
- 第7話の伏線と思われるもの
- 第8話
- 第8話の謎
- 第8話の伏線と思われるもの
- 第9話
- 第9話の謎
- 第9話の伏線と思われるもの
- 第10話
- 人物整理【6話時点】
- ▼メイキング映像から展開を探る
- ▼関係者の私生活からプライベートから展開を探る
- ・クランイン/クランクアップ情報
- ・出演者の絡み
- ・学校以外のロケシーン
- ・エキストラの出演シーン
- ・ラストシーン