エリアの騎士(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『エリアの騎士』とは、原作:伊賀大晃、作画:月山可也による漫画およびそれを原作としたアニメ作品である。2006年から2017年まで『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載され、2012年にはアニメ化もされた。主人公・逢沢駆は、才能ある兄・傑の突然の死をきっかけに、新たな覚悟を持って成長していく。リアルな試合描写や心理描写、仲間との絆が魅力の青春スポーツ作品である。中学生編、高校サッカー編、五輪招致編を経てのJリーグ編と、駆の成長とともに、全国大会や世界への挑戦が描かれていく。

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道朗が中学2年生のときに家が破産した。パートに出て家計を助ける。

高瀬 卓朗(たかせ たくろう)

CV:久保田 竜一

道朗の2つ下の弟。卓朗もバスケットボールをやっており、兄から「好きなスポーツを続けろ」と言われたことで続けているが、道朗が辞めたことを残念に思っている。

高瀬 千佳(たかせ ちか)

CV:五十嵐 裕美

道朗の妹だ。

その他

峰 綾花(みね あやか)

CV:大原 さやか

鎌倉中央病院に勤務する臨床心理士(カウンセラー)。生前の傑のメンタルケアを担当しており、現在は駆のカウンセリングを受け持っている。事故による心の傷や、傑の死、さらには心臓移植による精神的な影響を見守りながら、駆の回復を支えている。
傑に強い思い入れを持っており、彼に関する話題になると感情的になりがちである。駆が中学最後の試合で見せたプレーを目の当たりにして以来、彼の中に傑の記憶や魂が宿っていると考えるようになった。そのため、駆が神懸かったプレーを披露するたびに、傑の意識が表に出ているのではないかと興奮することも多い。
江ノ島高校サッカー部の監督・岩城(いわき)とは高校時代の同級生であり、当時は江ノ島FCのマネージャーを務めていた。しかし、過去の確執に加え、駆の進むべき道について意見が対立し、岩城とはたびたび衝突している。彼女は「自分の助言を聞いていれば、今ごろ一流のプレイヤーになっていた」と語っており、その発言からも彼に対する複雑な感情がうかがえる。

城之内 健吾(じょうのうち けんご)

CV:黒田 崇矢

駆や傑、奈々を追うフリーランスのジャーナリスト。もともとは日本サッカー界で五本の指に入る実力派ライターだったが、息子を亡くしたことで高校サッカーに対して恨みに近い感情を抱くようになり、ゴシップ記事を扱うフリーライターへと転身した。
奈々に注目する中で、駆との関係や逢沢兄弟の心臓移植の事実を知り、それをスクープのネタにしようと画策する。また、舞衣にも興味を持ち、駆と一緒にいる姿を目撃している。全国高校サッカー選手権の期間中には、江ノ島高校が敗退した場合、すぐにでも逢沢兄弟の移植手術や奈々・舞衣のゴシップ記事を公表する約束を上司と交わしていた。
しかし、決勝戦で奮闘する江ノ島高校と東京蹴球学園の姿を目の当たりにし、失われていたサッカーへの情熱を取り戻す。最終的には記事の公表を思いとどまり、再びサッカーライターとしての道を歩み始める。その後、親善試合を終えた駆や荒木に対して、鋭い質問を投げかけるなど、記者としての本来の姿を取り戻していく。

ロベルト(Roberto)

CV:得丸 伸二

レオナルド・シルバの代理人であり、彼のことを「レオ」と呼ぶ自称「兄貴分」。しかし、レオの奔放な行動に何かと手を焼いている。
レオが13歳の頃には、すでにスペインのクラブユースの練習に参加させ、担当者に対して早期オファーを促すなど、積極的に売り込みを行っていた。その結果、数年後には欧州中のクラブから多数のオファーが寄せられるようになった。
しかし、レオ自身はサッカー後進国とされる日本の新設校・東京蹴球学園高校への留学を選択。この決断にロベルトは難色を示していたが、レオの発言によれば、多額のギャランティを条件に最終的には承諾したようである。

柴田 美和(しばた みわ)

サッカー代理人として活躍する女性。駆をスカウトした張本人であり、彼の才能にいち早く目をつけた人物でもある。
また、城島や四季といった実力ある選手の移籍交渉にも関わっており、選手のキャリア形成に大きな影響を与えている。彼女の的確な判断と交渉力は高く評価されており、日本サッカー界において重要な役割を担う存在である。

『エリアの騎士』の用語

チームおよび組織

江ノ島高校サッカー部(えのしまこうこうサッカーぶ)

江ノ島高校のサッカー部であり、海辺近くに位置する学校のチームである。10年前、当時の選手であった岩城鉄平と監督の近藤の対立により、江ノ島フットボールクラブ(FC)と江ノ島サッカークラブ(SC)に分裂した。
それ以来、両クラブは学校公認の座を巡り、公式大会への出場権をかけた代表決定戦を毎年の恒例行事として行ってきた。しかし、逢沢駆たちが入部した年に両クラブは統合され、新生・江ノ島高校サッカー部として再出発を果たした。
これまでの実績は10年前の全国高校サッカー選手権出場のみであるが、部員数は例年60人以上を維持している。分裂時代はFCが1に対し、SCは5の割合で部員を抱えていた。
チームの基本システムは「2-5-3」の超攻撃型フォーメーションである。守備面では2枚のDFとMFが連動し、相手の攻撃を断ち切る「ブービートラップフォーメーション」を採用している。攻撃面では、豊富な運動量と緻密な連携によるボールポゼッションを軸に、ポジションチェンジを織り交ぜながら多彩な攻撃バリエーションを展開し、ファンタジックなサッカーを実現している。

江ノ島フットボールクラブ(FC)(えのしまフットボールクラブ)

岩城鉄平と、彼に賛同して離脱した部員たちによって発足した同好会。江ノ島サッカークラブ(SC)と比較して自由な雰囲気を持つが、長年にわたり部員数が1チームとしてはぎりぎりの状態が続いていた。
基本システムは「3-5-2」を採用。戦術は中盤でボールを保持し、積極的なポジションチェンジを行いながら、突破やチャンスメイクを仕掛けてゴールを狙うスタイルである。荒木竜一を投入する際は、「4-4-2」のダイヤモンド型へとフォーメーションをシフトする。

江ノ島サッカークラブ(SC)(えのしまサッカークラブ)

近藤監督の指導の下に残った部員たちによって存続した学校公認のサッカー部。厳格な戦術主義のチームであり、FCと比べると部員数が多く、特待生制度によって県内の実力者を集めている。
基本システムは「3-5-2」の変則5バックを採用。戦術は、実質5バック構成の守備的なシステムをベースに、「退却型DF(リトリート・ディフェンス)」を駆使し、徹底的に守りを固める。攻撃では、機を見てロングパスやサイド突破からのカウンターを狙うスタイルである。

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