聲の形(こえのかたち)のネタバレ解説・考察まとめ
『聲の形』(英題:「A Silent Voice」)とは、大今良時が2013年に『週刊少年マガジン』にて連載を開始し2014年に完結した漫画、およびそれを原作としたアニメーション映画作品である。小学生時代に聴覚障害の少女に行ったいじめのせいで自らも孤立した主人公が、高校生になって再会した少女へ償いをする物語。主人公と少女、さらに2人の同級生や家族たちの、苦しみや再生の様子が描かれている。
しかし、全7巻中第6巻のみ、硝子ひとりしか描かれおらず、この硝子の独り佇む表情に原作者は相当の思い入れがあるとされる。
その思い入れが窺えるインタビューは以下の通り。
Q:単行本6巻の表紙を見た時、橋の下で一人笑顔のない西宮にとまどいを覚えました。1~5巻までずっと石田と二人で微笑んでいましたよね?
A:私(原作者)、この顔を描きたくて仕方なかったんです。西宮は、本当はこういう顔をしていたいんです。でも、生まれたときから両親が争ったり、クラスの空気が悪くなったりするのをずっと見てきて、自分を中心に色んなことが壊れてしまったと感じている。だからそれを表に出すことは彼女にとっては傲慢なことなので、笑顔の下に隠してきたんですね。
将也のはみ出した服装
将也の服装はTシャツのタグやシャツの裾の片方がはみ出ている。これは「自分のことすら知ろうとせずに理解が及んでいないこと」を表している。
結弦の髪を硝子が切ってあげているという習慣
硝子には結弦の髪の毛を切ってあげる習慣がある。硝子は小学生の頃、母親に髪を強引に短く切られそうになる出来事があった。その時、結弦が硝子を庇う目的で自分の髪の毛を短くした。この出来事以降、硝子は結弦の髪を切ってあげている。
佐原がファッションに目覚めたきっかけ
佐原がファッションに目覚めたきっかけは、小学生の時、植野に服装を「だせぇ」と言われたからとされる。彼女には年の離れた姉がいてそのお下がりを着ていたこと、更に佐原自身、服装に無頓着であったこともまた要因とされる。植野に小馬鹿にされ腹を立てた佐原はそれを払拭するためファッション関係の高校に進学したとされる。
川井みきの名前の由来
可愛いキャラの川井の名前の設定は作者の姉が嫌っている人の名前をフルネームで呼ぶ口ぶりに由来する。その口ぶりが面白く、苗字と名前をひとつながりで呼びやすいものを、というアイデアを先に浮かべ「川井みき」という名前が設定された。可愛いから「川井」というのは偶然に近いとされている。
将也の母と硝子の母の下の名前
将也の母と硝子の母の下の名前は漫画では設定されていないが、アニメ映画化の際、「石田美也子(いしだみやこ)」、「西宮八重子(にしみややえこ)」とそれぞれ設定された。両方ともアニメ版映画政策の際に作者がスタッフに「『や』のつく名前がいい」とリクエストしたことで前述のような名前が設定された。
西宮いとの持病
硝子の祖母、西宮いとには持病に糖尿病があるという設定がされている。硝子の母がよく「味が濃い」といとの料理に文句をつけていたのはいとの身体を案じてのことであった。結弦が将也に借りていた服を返したときにお礼に入っていたういろうは甘いものが好きないとのチョイスともされている。
竹内先生の人物像
竹内先生の人物像は「自分は冷静、理性的である。」と自信家として設定されている。洞察力にも自信を持っており、将也や硝子のことを全て分かったつもりでいるともされている。
いとの葬儀に出席したときの喜多先生
いとの葬儀に出席した時の喜多先生は妊娠している。ちなみに出産を機に教師を辞めることはなく育児が終わったら職場復帰し先生を続けるとされている。
『映画 聲の形』の主題歌・挿入歌
主題歌:aiko「恋をしたのは」
『映画 聲の形』の主題歌はaiko「恋をしたのは」である。
2016年9月21日に36作目のシングルとしてポニーキャニオンからリリースされる。
シングルには表題曲のほか、カップリング曲として「夏バテ」「微熱」の新曲2曲が収録されている。
初回限定仕様盤はカラートレイ、8ページブックレット仕様で、また、購入者に先着順で非売品のポスターがプレゼントされた。
主題歌を歌うaikoは元々『聲の形』の原作の大ファンであった。主題歌を担当することが決まった際は、自身が取り乱すくらいの喜びようだったという。
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目次 - Contents
- 『聲の形』の概要
- 『聲の形』のあらすじ・ストーリー
- 将也の小学生時代
- 将也の高校生時代
- 西宮硝子との再会
- 硝子の母との再会
- 永束友宏(ながつかともひろ)との出会い
- 西宮結絃(にしみやゆづる)との出会い
- 川井みきとの再会
- 佐原みよことの再会
- 植野直花との再会
- 真柴智(ましばさとし)との出会い
- 島田一旗との再会
- 仲間割れと硝子の飛び降り未遂
- 昏睡状態の将也を見守る仲間たち
- 将也の目覚めと映画制作の再始動
- 高校卒業と成人式での再会
- 『聲の形』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 石田将也(いしだしょうや)
- 西宮硝子(にしみやしょうこ)
- 西山結絃(にしみやゆづる)
- 永束友宏(ながつかともひろ)
- 佐原みよこ(さはらみよこ)
- 植野直花(うえのなおか)
- 川井みき(かわいみき)
- 真柴智(ましばさとし)
- 石田家
- 石田美也子(いしだみやこ)
- 石田姉(いしだあね)
- 石田マリア(いしだまりあ)
- ペドロ
- 西宮家
- 西宮八重子(にしみややえこ)
- 西宮いと(にしみやいと)
- 将也が小学生時代の仲間
- 島田一旗(しまだかずき)
- 広瀬啓裕(ひろせけいすけ)
- 水門小学校の先生
- 竹内先生(たけうちせんせい)
- 喜多先生(きたせんせい)
- 校長先生
- 石田姉の彼氏
- ゆーたろー君(ゆーたろーくん)
- 元気君(げんきくん)
- デラックス
- 硝子の父方の家族
- 硝子の父
- 硝子の父方の祖父(しょうこのちちがたのそふ)
- 硝子の父方の祖母(しょうこのちちがたのそぼ)
- 新人映画賞作品審査会のメンバー
- 横下会長(よこしたかいちょう)
- 横下繰(よこしたそう)
- 刃ヶ谷龍樹(はがたにたつき)
- その他の登場人物
- 野良眠彦(のらねむひこ)
- 『聲の形』の用語
- 場所
- HAIR MAKE ISHIDA
- 水門の里
- 太陽女子学園
- Biva home center
- にゃんにゃん倶楽部
- 水門小学校
- 東地高校
- 水門市民病院
- Fun Fun Mart
- jonthan's
- ヘアサロンのらねこ
- 杭瀬理容室
- 道具
- 筆談ノート
- 『楽しい手話』
- 新作パン発売の割引券
- 結絃の一眼レフカメラ
- 将也がバイトして貯めた170万
- 意味深なカレンダー
- 猫カフェにゃんにゃん倶楽部の割引券
- 猫ちゃんポーチ
- 硝子が将也にプレゼントしたガーデンピック
- あだ名
- うんこ頭
- ミミナシの姉
- やーしょー
- まーしー
- 将也の小学生時代の遊び
- 靴奪還作戦
- 第41回度胸試し大会
- 第42回度胸試し大会
- 教室
- きこえの教室
- 手話講習会(水門手話スクール)
- 自主制作映画関係
- 新人映画賞作品募集中のプリント
- BIG FRIEND “N”
- ロンリーウルフ
- キャーシー
- キャットガール
- 新人映画賞作品審査会
- その他
- ヌートリア
- 顔についたバツマーク
- パン係
- nichinichisou
- 『聲の形』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 石田将也「次の日俺が知ったことは自分が一番愚かだったってこと」
- 石田将也「そう思ってしまう自分が一番嫌いだ」
- 石田将也「西宮 俺と お前 友達に…なれるか?」
- 石田将也「アホみたいな考えかもしれないけど…体があるうちは西宮のために消耗したいと思ってる!命を!!」
- 石田将也「君に 生きるのを手伝ってほしい」
- 石田将也「変わろうと足掻いてる時間の方が大事なように 俺は思うよ」
- 石田将也「でも今では…そんなのいつでも覆せるような気がするんだ」
- 石田将也「この扉の向こうにあるのは きっと辛い過去だ でももう一つある 可能性だ それはいつだって開くことができる 生きている限り」
- 西宮硝子「でも私も友達ごっこはいやです。だから、ごっこなんて言われないように もっとあなたのことが知りたいです。」
- 西宮硝子「いちぃ だ くぅ- うきぃ」
- 永束友宏「でもさ石田君俺ぁ友情ってのは言葉や理屈…それらを超えた所にあると思うんだ」
- 植野直花「インガオーホーなんてクソくらえ!」
- 佐原みよこ「高めろ 自分を 変わり続けろ この先ずっと変わらずに」
- 川井みき「自分のダメなところも愛して前に進むの そう…たとえば 自分はかわいいって…かわいいんだって…思うの… だってそうしないと 死んじゃいたくなる…」
- 『聲の形』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作者:大今良時
- 『聲の形』の連載、映画化までの道のり
- 『別冊少年マガジン』での読み切り
- 『週刊少年マガジン』での連載スタート
- 映画化
- 英語の表記
- 表紙の二人
- 将也のはみ出した服装
- 結弦の髪を硝子が切ってあげているという習慣
- 佐原がファッションに目覚めたきっかけ
- 川井みきの名前の由来
- 将也の母と硝子の母の下の名前
- 西宮いとの持病
- 竹内先生の人物像
- いとの葬儀に出席したときの喜多先生
- 『映画 聲の形』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:aiko「恋をしたのは」