松山光（キャプテン翼）の徹底解説・考察まとめ

CV：小粥よう子（1983年版、1994年版、OVA版、『たたかえドリームチーム』少年期）／佐々木望（1994年版の中学3年生以降）／井上喜久子（2001年版の少年期）／関智一（2001年版の中学3年生以降）／三瓶由布子（2018年版）
『キャプテン翼』の主人公で、松山が所属していたふらの中学が全国大会で対戦した南葛中の選手。試合中に空中戦でもつれて落下し、松山に身を挺して助けられた。
その後は日本ジュニアユース代表や日本代表で共に戦うチームメイトとなる。松山は翼が不在の際に日本代表のキャプテンを引き受けるなどの形でチームをフォローし、翼は「松山こそキャプテンに相応しい」として、松山に絶大な信頼を寄せている。

日向 小次郎（ひゅうが こじろう）

CV：鈴置洋孝（1983年版）／檜山修之（1984年版）／松本梨香（2001年版の少年期）／子安武人（2001年版の青年期）／森田成一（『三国志大戦 第2期』）／成田剣（『たたかえドリームチーム』）／佐藤拓也（2018年版）
「小学生編」の大会宿舎の食堂で、よそ見をしていた松山にぶつかられてトラブルに発展し、彼を殴り倒している。その後、松山率いるふらの戦では勝利を収める。
「ワールドユース編」において、アジア予選前に登場した「リアル・ジャパン・7」に敗北したことに伴い、賀茂の命令で岬らと共に合宿所を離脱させられたことでアジア一次予選には出場できなかった。彼はしばらく単独で合宿所にとどまるも、松山に説得と殴打を食らって改心している。図らずも「小学生編」で殴り倒した相手に殴られることとなった日向だが、それを指摘するまで松山は彼に殴られたことを忘れていた。
松山に対しては一定の信頼を寄せており、「ジュニアユース編」では若林と乱闘に発展した責任を取って日本代表のキャプテンを辞し、その座を彼に譲渡している。

岬 太郎（みさき たろう）

CV：山田栄子（1983年版、『たたかえドリームチーム』）／小林優子（1984年版の少年期）／結城比呂（現・優希比呂）（1984年版／青年期）／雪乃五月（現・ゆきのさつき） （2001年版の少年期）／鳥海浩輔（2001年版の青年期）／福原綾香（2018年版）
画家である父の都合により転校が多かった岬だが、一時期は北海道ふらのに滞在し、当時は松山とチームメイトだった。同じチームで共に切磋琢磨したという経験から、互いを呼び捨てにする間柄である。
「ライジングサン」のアルゼンチン戦では、松山とのツインシュートも披露した。

藤沢 美子（ふじさわ よしこ）

CV：伊倉一恵（1983年版）／早見沙織（アプリ版）／木村亜希子（2001年版）／椎名へきる（2018年版）
家庭の事情でアメリカに引っ越すことになり、「全国大会でチームが敗退するまで」という条件でふらの中サッカー部のマネージャーを続けていた女の子。
松山に恋心を抱きながらも想いを告げることができず、また松山もそれに気付かない状況が続いていた。対南葛中戦でメンバーに白いハチマキを配り、松山のハチマキには鉢巻に白い糸で「I LOVE YOU」と刺繍を施すことで想いを伝えた。ふらの中が南葛中に敗戦した直後母親と共に空港に向かって日本から離れるが、刺繍に気付いた松山が空港まで追い駆けていったことで恋仲に発展した。高校進学時に日本に帰国し、ふらの高校の受験直後に松山と再会を果たし、その後も仲良く恋人関係を続けている。
「ワールドユース編」では、スウェーデン戦の前に交通事故で意識不明の重体に陥るものの、スタメンを下りてまで駆け付けた松山の必死の看病もあってかスウェーデン戦の後半に意識を取り戻した。大学卒業後に松山と結婚する予定となっている。

松山光の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「才能のないやつは努力するしかないんだ！」

自らが必死に向き合い、打ち込んできたことに対して「才能がない」と認めるのはとても勇気がいることだが、松山は潔く「おれは 翼や日向のような 天性のサッカーの才能はない！」と現実を受け入れ、それをひたむきに努力することで力にしてきた「努力の天才」である。
松山光という男の魅力はこの「才能のないやつは努力するしかないんだ」という一言に集約されていると言っても過言ではない。

「俺は おまえみたいに なんでもできる天才じゃない」

『ROAD TO 2002』7巻において、三杉と対峙した松山は「俺は おまえみたいに なんでもできる天才じゃない」と語り掛ける。
「俺の場合は小さいことから コツコツと粘り強く！それが俺のサッカーの信条さ」と続くこの言葉は、たゆまぬ努力を続けてきた松山の自負と矜持が詰まった名セリフだ。天性の才能では翼や日向には敵わない松山だが、それ故にこそ努力による粘り強さをサッカーの信条としている。そしてついにはプロのフィールドで「天才」の名をほしいままにする三杉惇と互角の勝負をするまでになるのだ。

身を呈して翼を受け止める松山

オーバーヘッドでゴールを決めたものの、空中で体勢を崩しグラウンドへ落下する翼。それを自らの体をクッション代わりにして受け止める松山。
出来るだけベストコンディションの翼と戦い、そして勝利したいという松山のサッカー選手としての矜持が垣間見えるワンシーン。

日向小次郎と松山光の出会い

「小学生編」の全国大会の折、宿舎の食堂で体がぶつかった事を発端として、松山は日向に平手打ちを食らって倒されてしまう。
虎と鷲の因縁の始まりがまさかのビンタという衝撃的なシーンだが、彼らは後に互いに実力を認め合うチームメイトとなる。