完全なるチェックメイト（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『完全なるチェックメイト』とは、2015年にアメリカで公開された天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を描く伝記ドラマ映画。冷戦下の1972年、15歳でチェスのグランドマスターとなったボビー・フィッシャーは、その奇抜な言動から周囲から変わり者と扱われてきた。そんなボビーは世界が見守るチェス最強国のソ連が誇るボリス・スパスキーとの対局で苦戦しながらも驚くべき戦略でスパスキーに立ち向かう。チェスの世界で精神の極限状態に追い込まれるボビーを緊張感のある表現で描かれている。
CV：宮崎敦吉
ソ連のチェスプレイヤーでグランドマスターの1人。ソビエト選手権では2回優勝し、6回も世界選手権の候補者となるなど、優秀なチェスプレイヤーであった。ボリス・スパスキーのコーチでもあり、本作ではスパスキーに「ボビーを倒せ」など、色々口出しをしているが、あまり相手にされていない。
ドナ（演：エヴリーヌ・ブロシュ）
出典： pbs.twimg.com
CV：珠木のぞみ
ボビーがロサンゼルスに行ったときに止まったホテルで出会った女性。セクシーな恰好をしており、ボビーにも「客とヤルのが仕事」と話すなど、大胆な性格。ボビーと一夜をともにするが、ボビーがチェスのことしか考えてないことに呆れ、部屋から出て行ってしまう。
カーマイン・ナイグロ（演：コンラッド・プラ）
ボビーが初めてチェスの勝負をしたチェスプレイヤー。チェス教室を開いている。ボビーとの初対局でボビーの才能を感じ、教室に招き入れる。ボビーが成長するとともに、カーマンはボビーに勝てなくなっていく。
イワノヴィッチ（演：ビタリー・マカロフ）
出典： i.ytimg.com
ボビーとロサンゼルスで対局した、ソ連のチェスプレイヤー。ボビーが不戦敗になるギリギリまで時間を待たせたあげく、ボビーに惨敗する。帰りの車では、ソ連の付き添いの人間に「君はインフルエンザだった」と言われ、対局から棄権することになる。
ローター・シュミット （演：ブレット・ワトソン）
ドイツのチェスプレイヤー。1959年にグランドマスターとなる。ボビーとスパスキーの対局のレフェリーを務めていた。
『完全なるチェックメイト』の用語
チェック
相手のキングを自分の持つ駒の範囲内に入れる手のこと。
メイト
チェックがかかった状態で、キングが逃げることができない状態。いわゆる相手が打つ手がない詰みの状態のことを言う。
冷戦
第2次世界大戦後、ソ連を中心とした社会主義陣営と、アメリカを中心とした資本主義陣営の対立のこと。直接的な武力衝突はなかったものの、常に緊張感の高い状態であったため、「冷戦」と呼ぶ。
国務長官
アメリカ合衆国の国務長官とは、日本でいう外交を担当する大臣である。地位的には大統領に次ぐ事実上のナンバー2となるため、政権の最重要人事の一つとされている。ボビーが電話を受けた当時の国務長官は、ヘンリー・キッシンジャーが務めていた。
グランドマスター
国際チェス連盟により、付与されるチェスのタイトルの名称。チェス選手の最高位クラスのタイトル。終身まで有効なタイトルのため、一度グランドマスターになれば生涯グランドマスターとなる。
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目次 - Contents
- 『完全なるチェックメイト』の概要
- 『完全なるチェックメイト』のあらすじ・ストーリー
- ボビー・フィッシャーの生い立ち
- ソ連との闘い
- 復帰戦
- 蝕ばまれていくボビー
- スパスキーとの対局
- 『完全なるチェックメイト』の登場人物・キャラクター
- 過去シーンでの登場人物
- 青年期のボビー・フィッシャー（演：シーマス・デイヴィー＝フィッツパトリック）
- 幼少期のボビー・フィッシャー（演：エイデン・ラヴカンプ）
- 幼少期のジョーン・フィッシャー（演：ソフィー・ネリッセ）
- 主人公
- ボビー・フィッシャー（演：トビー・マグワイア）
- ボリス・スパスキー （演：リーヴ・シュレイバー）
- 支援者
- ポール・マーシャル（演：マイケル・スタールバーグ）
- ビル・ロンバーディ（演：ピーター・サースガード）
- 家族
- ジョーン・フィッシャー（演：リリー・レーブ）
- レジーナ・フィッシャー（演：ロビン・ワイガート）
- その他の登場人物
- エフィム・ゲラー（演：エドワード・ジノヴィエフ）
- ドナ（演：エヴリーヌ・ブロシュ）
- カーマイン・ナイグロ（演：コンラッド・プラ）
- イワノヴィッチ（演：ビタリー・マカロフ）
- ローター・シュミット （演：ブレット・ワトソン）
- 『完全なるチェックメイト』の用語
- チェック
- メイト
- 冷戦
- 国務長官
- グランドマスター
- 『完全なるチェックメイト』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- ビル「チェスの対局では、4手進めば3000億もの可能性を考える。だから精神状態は極限を超えかねない。王者になるまで彼はきっともたないだろう」
- スパスキー「ブラボー」
- ボビー「全ては論理と記憶なんだ。たくさん選択しがあるように思えるけど、正しい手はいつも一つしかないんだ」
- 誰にも予想できない一手
- 『完全なるチェックメイト』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 原題『Pawn Sacrifice』の意味
- 主演決定から始まった、映画化
- 『完全なるチェックメイト』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌：Spencer Davis Group 『I'm a Man』
- 挿入歌：The Ventures 『Walk Don't Run』
- 挿入歌：Jefferson Airplane 『White Rabbit』
- 挿入歌：The Doobie Brothers 『Listen to the Music』