怪物くん(藤子不二雄)のネタバレ解説・考察まとめ

『怪物くん』とは、1960年代中期~後半、1980年代前半に『少年画報』『月刊コロコロコミック』等で連載された藤子不二雄によるギャグ漫画作品。怪物界の王子の怪物くんは王位継承修行の為に、3人の怪物達と共に人間界へやって来る。小学生の市川ヒロシと出会い友情を深める一方、世界征服を企む悪魔怪物達との対決を展開するという内容。モノクロ・カラーアニメ版も放送され人気となり、2010年代には実写ドラマ・映画化され再び話題となった。

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本作品の原作者・藤子不二雄はアメリカ映画が好きで、ドラキュラや狼男、フランケンシュタインといった怪奇映画等を観ており、これらのキャラクターを手下にした作品を作ったら面白いのではと考えた。この怪物くんのお供となった3人の怪物達のデフォルメ化は簡単だったものの、肝心の主人公・怪物くんの顔は締め切り直前まで決まらなかった。それ故に『少年画報』で新連載予告をした際は、後ろ姿の怪物くんに恐れおののくお供の3匹の怪物達が描かれた。また主人公・怪物くんのモデルとなったのは作者の姪で、幼少期は活発な女の子で半ズボン姿で駆け回っていた。

『怪物くん』から多大な影響を受けたメディア作品

漫画『ドラえもん』にて登場する道具「怪物くんぼうし」

本作品に登場するキャラクターやストーリー展開は、後に発表された数多くの作品に影響を与えている。例えば漫画『ドラえもん』においては、ドラえもんが出す道具として「怪物くんぼうし」という怪物くんが被るものと同じ帽子があり、それを被ると体や手足がゴムの様に伸び縮みする。他にも漫画『怪物王女』がパロディー作品として作られたり、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』にて怪物くんにお供するドラキュラ達に似たキャラクターが登場したりしている。

実写版から見られる原作版との違い

実写版『怪物くん』でのドラキュラ、怪物くん、オオカミ男(写真右から順に)、フランケン(写真上段中央)

本作品は2010年に日本テレビ系列で実写ドラマ版が放送され、2011年には映画化もされている。原作者・藤子不二雄Ⓐは実写化を快く了承したものの、人気アイドルグループのメンバーだった大野智が主人公・怪物くんに起用された事に対しては「どう考えてもイメージが結びつかない」とコメントした。ただ放送開始後は、「見事に怪物くんを作り上げてくれた、テレビにへばりついて観ている」と告げた。また実写版では、「怪物くんが王位継承にあたり修行目的かつ半ば強制的に人間界へ送られ、もし怪物だという事を人間達に知られたら怪物ランドに戻れなくなる」「ドラキュラは日光に弱いが昼間も活動可能で、吸血を禁じられて血の代用に飲むトマトジュースが好物となっている」「ヒロシの姉・歌子が「ウタコ」と呼び名が変わり、社会人から高校生という設定になっている」等と原作版との相違点が多く見られる。

『怪物くん』の主題歌・挿入歌

1960年代テレビアニメ版

主題歌:白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾「おれは怪物くんだ」

怪物くん役の白石冬美が歌唱し、ドラキュラ役の大竹宏、フランケン役の今西正男、オオカミ男役の兼本新吾がコーラス及び台詞を担当した。原作者の藤子不二雄が作詞を手掛け、作曲・編曲を「また逢う日まで」や「仮面舞踏会」等の数多くヒット曲を生み出した筒美京平が担当。

ED(エンディング):白石冬美、石川進「怪物くん音頭」

オープニング曲と同じく白石冬美が歌唱し、歌手の石川進がコーラスを担当した。同曲も藤子不二雄が作詞し、作曲を『巨人の星』や『アタックNo.1』等の渡辺岳夫、編曲を「ブランデーグラス(石原裕次郎)」の小谷充が担当した。

挿入歌:今西正男、大竹宏、兼本新吾「そろた怪物三人組」

1960年代アニメ版の挿入歌で、今西正男、大竹宏、兼本新吾が歌唱した。

挿入歌:白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾「怪物くんの子守歌」

1960年代アニメ版のもう一つの挿入歌で、白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾が歌唱した。

イメージソング:白石冬美、松島みのり、今西正男、大竹宏、兼本新吾「怪物くんのクリスマス」

白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾、市川ヒロシ役の松島みのりが歌唱したイメージソングだが、第36回Bパートでは挿入歌として使用された。

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