『怪物くん』とは、1960年代中期~後半、1980年代前半に『少年画報』『月刊コロコロコミック』等で連載された藤子不二雄によるギャグ漫画作品。怪物界の王子の怪物くんは王位継承修行の為に、3人の怪物達と共に人間界へやって来る。小学生の市川ヒロシと出会い友情を深める一方、世界征服を企む悪魔怪物達との対決を展開するという内容。モノクロ・カラーアニメ版も放送され人気となり、2010年代には実写ドラマ・映画化され再び話題となった。
『怪物くん』の概要
『怪物くん』(かいぶつくん)とは、藤子不二雄(1988年独立後は藤子不二雄Ⓐ)によるギャグ漫画作品。1965年から1969年まで漫画雑誌『少年画報』『週刊少年キング』(少年画報社)等で連載された。
怪物大王の息子・怪物くんは怪物界の王位継承の修行目的で、お供するドラキュラやオオカミ男、フランケンらと人間界へ送り込まれる。同じアパートに住む小学生の市川ヒロシ(いちかわヒロシ)と出会い友情を深めていくなか、世界征服を企む悪魔怪物達との戦いを展開していく。
1980年〜1982年にかけて『月刊コロコロコミック』『てれびくん』(小学館)等でリバイバル版として連載。1968年〜1969年にモノクロアニメ版、1981年〜1982年にカラーアニメ版が放送されている。そして2010年には大野智主演で実写ドラマ版(日本テレビ)が、2011年に同キャストによる実写映画版が公開された。
『怪物くん』のあらすじ・ストーリー
怪物ランドからこんにちは
怪物ランドに君臨する怪物大王は、ワガママで世間知らずな一人息子・怪物くんの先行きを心配していた。そこで怪物ランドの次なる王位継承の修行目的も兼ねて、怪物くんを人間界へ送る事にした。怪物くんはお供に就くドラキュラやオオカミ男、フランケンら3人の怪物達と人間界へやって来る。怪物ランドへ通じる扉(冷蔵庫)があるアパート・アラマ荘で暮らしを始める。怪物くん達は同じアパート隣部屋に住む市川歌子(いちかわうたこ)・ヒロシ姉弟と出会い、怪物くんとヒロシとは気が合い友情を深める。その一方で人間界には世界征服を企もうとする悪魔怪物や宇宙怪物、更に悪魔組織デモーニッシュらがやって来て、彼等に対し怪物くんはドラキュラ達と共に、また持ち前の超能力や念力を使い対抗していく。
怪物くんの秘密
怪物くんとヒロシの仲が親密になっていた矢先、怪物くんのもとへ突然怪物ランドへの帰国命令が出る。怪物くんは帰国前に最後の思い出を作ろうとヒロシと遊ぶが、別れを言い出せずにいた。怪物くんの様子を見たヒロシはその夜、姉・歌子と夕食を取りながら怪物くんが怪物ランドへ帰ってしまうのではと話す。怪物くんがドラキュラ達と怪物ランドへ帰る為の荷造りをしていた際、怪物くんは「ヒロシは泣き虫だから、さよならは言わない」と口にし、それを聞いたドラキュラは戸惑う。寝床に就いたヒロシは悪夢にうなされていた。夢の中でヒロシは野球選手となっていて、ドラキュラら扮する記者からインタビューを受けプロとなった喜びを怪物くんに伝えたいと答える。一方でドラキュラがもし怪物くんが帰ってしまったらと聞くと、泣いてしまうとヒロシは答えた。するといきなりクイズ番組の会場に切り替わり、回答者となったヒロシに優勝賞品としてカエル1年分が贈与される。驚いたヒロシが賞品を替えたいと告げるがドラキュラに拒否され、怪物くんからは「カエルの卵が孵ったぞ、俺は泣かないで陽気に帰るぞ」とまで言われる。更に今度は裁判の場面へと変わり、裁判官の怪物くんが「(怪物くんが)帰る際に泣くなら死刑」だと告げ、驚いた被告のヒロシが「嫌だ、絶対に泣かない」と叫んだところで目が覚める。実はヒロシが見た夢の中へ怪物くんが念力を送り、ヒロシが別れの際に泣かない様に仕向けていた。怪物くんやドラキュラ達が怪物ランドへ向かう列車・モンスター号で帰ろうとしていた矢先、夢から目を覚ましたヒロシが駆け出して来る。ヒロシは怪物くんの手を取り、あれ程泣かないと言っておきながらヒロシや怪物くん、ドラキュラ達はその場で別れを惜しみ号泣した。そして「最後に一つだけお願いがあるんだけど」と言うヒロシの望み通りに怪物くんが決して脱ぐ事がなかった帽子を取り、中からカッパに似たツルツル頭が出て来た。怪物くんはヒロシと別れを告げ怪物ランドへ向かうモンスター号に乗った後、「実はこいつもヘルメットなんだ」と言いツルツル頭を模したヘルメットを脱ぐ。ヘルメットを取った怪物くんの頭には、髪の毛と2本の触角が生えていた。
母親との再会、そして王位継承
怪物ランドへと帰った怪物くんは、父親の怪物大王から大王譲位や貴族の娘でお妃候補の怪子ちゃん(かいこちゃん)との婚約話を持ち掛けられる。怪物くんは婚約発表パーティーの為に使う花を幻の花園まで摘みに行ったところ、そこで生まれて一度もあった事がない母親と出会う。怪物くんの母親である怪物王妃は「怪物ランドの王子が王位継承者として認められるまで母親と離れて暮らす」という怪物ランドの掟に基づいて、長らく幻の花園で暮らしていた。怪物くんも母親の存在を知らされていなかった事もあり、ここでも涙ながらの再会を果たす。その夜、怪物くんは母親・怪物王妃と空に浮かぶ月を見ながら「ヒロシに初めて逢った時も、ちょうどこんな満月の夜だったな」と口にしヒロシと過ごした日々を懐かしく思っていた。一方の人間界において、ヒロシも姉の歌子と共に夜空の月を見上げていたのだった。間もなくして怪物ランドにて戴冠式が執り行われ、新たに大王となった怪物くんを怪物達一同で胴上げし物語は幕を閉じる。
『怪物くん』の登場人物・キャラクター
怪物屋敷の住人たち
怪物くん(演:大野智)
CV:白石冬美(モノクロアニメ版)、野沢雅子(カラーアニメ版)
演:大野智(実写ドラマ・映画版)
本名は怪物太郎(かいぶつたろう)で本作品の主人公、身長99cm、体重28kg。怪物が住む「怪物ランド」の国王・怪物大王の息子で皇太子、お供するドラキュラ達から「坊ちゃん」と呼ばれている。王位継承にあたり修業目的で人間界へやって来て、その際にヒロシと出会い友人となり彼の姉弟が在住するアパート部屋の隣室を借りる事となる。帽子がトレードマークで就寝時も外さず、頬には3本ヒゲが生えている。性格は短気でわがままなうえ、プライドが高い。面倒くさがりで気まぐれから行動する一面もあり、ドラキュラ達からぼやかれたりもする。一方で、ヒロシに強い友情を抱いたりと情に厚いところもある。ラーメンやあんみつが大好物で、雷が雷鳴を聞くと何もできなくなる程に大の苦手。様々な超能力を持ち、手足を自由に伸ばしたり、顔や外見を色々変えたり等が可能。更に「1、2、3、4、5」と5つ数えて起こす念力と爆発により相手に大きなダメージを与える。在住する部屋にある冷蔵庫の中から怪物屋敷の厨房へと繋がっている。
ドラキュラ(演:八嶋智人)
CV:大竹宏(モノクロアニメ版)、肝付兼太(カラーアニメ版)
演:八嶋智人(実写ドラマ・映画版)
怪物くんにお供する一人で吸血鬼、身長183cm、体重33kg。ポーランド出身の怪物魔物学学者で人間界での授与爵位は伯爵、祖父は公爵で父親も侯爵。黒のシルクハットにマント、モーニングコートを着用し、キザでプライドが高い性格で潔癖症で欲深なところがある。自らを「アタシ」と呼び、語尾に「◯◯ザマス」と付けて話す。吸血行為が禁じられている為に代用としてトマトジュースを飲用している一方で、体内の毒素等を吸い出す高い技術も持っている。主に怪物くんの学問教育やしつけを担当するも、イマイチ言う事を聞いてもらっていない。十字架やニンニク、日光が苦手で、人間界において昼間は地下室の棺桶で就寝し夜間にて行動する。怪物ランドでは日中でも活動でき、人間界でも悪天候の時やサングラスや日傘を着用時(ドラマ版)のみ行動できる。
オオカミ男(演:上島竜兵)
CV:兼本新吾(モノクロアニメ版)、神山卓三(カラーアニメ版)
演:上島竜兵(実写ドラマ・映画版)
怪物くんとお供する中年男で、身長164cm、体重は101kg。普段は坊主頭の人間だが、丸い物や満月を見る事で全身が毛に覆われた狼になり、嗅覚や牙と爪が武器となる。人が良く世話好きな性格で、バームクーヘンやうどんが好物。自らを「わし」「あっし」と呼び、語尾には「◯◯ガンス」と付けて話す。出身は怪物ランドのガンス地方で、先祖が東ヨーロッパから怪物ランドへ移住した区域でもある。怪物ランドでは腕の立つ料理人で、怪物屋敷では食卓や家事を担当している。
フランケン(演:チェ・ホンマン)
CV:今西正男(モノクロアニメ版)、相模太郎、兼本新吾(カラーアニメ版)
演:チェ・ホンマン(実写ドラマ・映画版)
怪物くんにお供する人造人間で、フランケンシュタイン博士の作った。身長297cm、体重252kgと大柄で強面な外見だが、繊細で優しい性格。「フンガー」(ドイツ語で「空腹」の意味)や「フガー」としか話せないが、何故か怪物達との間では会話が通じ合っている。青ジャケットに赤と黄色の縞模様のシャツを着用し、怪物屋敷では手入れや買い物での荷物持ちを行っている。怪物くんのボディーガードも担当し、プロレスラーからの攻撃も屈さない程にタフな力を持つ。また電力(雷)がエネルギー源であり、怪物くんが苦手な雷を使う怪物が現れた時に立ち向かう。
怪物くんと怪物3人組の家族
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目次 - Contents
- 『怪物くん』の概要
- 『怪物くん』のあらすじ・ストーリー
- 怪物ランドからこんにちは
- 怪物くんの秘密
- 母親との再会、そして王位継承
- 『怪物くん』の登場人物・キャラクター
- 怪物屋敷の住人たち
- 怪物くん(演:大野智)
- ドラキュラ(演:八嶋智人)
- オオカミ男(演:上島竜兵)
- フランケン(演:チェ・ホンマン)
- 怪物くんと怪物3人組の家族
- 怪物大王(演:鹿賀丈史)
- 怪物王妃
- ドラキュラ2世(jr)
- オオカミ男2世(jr)
- フランケン2世(jr)
- ドラキュラじいさん
- グレンケン
- フランケンシュタイン博士
- 市川姉弟
- 市川ヒロシ(いちかわヒロシ/演:濱田龍臣)
- 市川歌子(いちかわうたこ/演:川島海荷)
- 地球怪物
- 怪子ちゃん(かいこちゃん/演:ベッキー)
- ゴーリキ公爵
- ゴーリキ夫人
- 爺や(演:半海一晃)
- ドクター・ノオ
- ゴリラキング
- ガブロ
- アマゾンの半魚人
- ジョージ
- ノウルス(ノンビラス)
- ガメロ
- ガメル
- ガメロン
- フニャラ
- クローばあや
- デカメロ
- トンコレラ
- グリムばあさん
- 郵便屋コンドル
- グラゴン
- 怪物学院の先生
- ハニワくん
- 馬毛野先生(ばけのせんせい)
- ゴールドフンガー
- 透明人間
- ホラ貝ホーラ
- ヤドカリ怪物
- ポルターガイスト
- 八郎(はちろう)
- パック
- ミイラ男
- ミスター・スケルトン
- ポッポ・ジョーロ
- サルー酋長
- カイシャーン
- ゴロニャーン
- 風のマタクル三(かぜのマタクルゾウ)
- ドタマカチン
- お化けヒラメ
- キングペンジン
- ペング
- カビラ
- セミラ
- 疫病神(やくびょうがみ)
- プカドン先生
- ピーコック
- マンモスラ
- ドラン
- ドクター・イエス
- 怪物亭ナンジャモンジャ(かいぶつていナンジャモンジャ)
- 干し首男(ほしくびおとこ)
- 死神将軍(しにがみしょうぐん)
- アイスマン
- 戦怪族(せんかいぞく)
- ゴーレム
- キョーダイゴン
- ハエ男
- 木人ウドー(きじんウドー)
- ドタドン
- 砂魔人(すなまじん)
- 蚊男モスキートマン(かおとこモスキートマン)
- ネムール
- サカゲラ
- コケラ
- 雪こぞう
- コンドル魔人
- ウラニドン
- ペラペーラ
- ロドン
- ロダン
- ゴーゴン
- モーグリ族
- エレキドン
- モンストロ
- モジャオ
- 怪盗カメレオン・マン
- プワプワ
- ビンの中の巨人
- アクネーン
- イーグルマン
- シシオン
- ドラゴンじいさん
- アメーラ
- 固体犬ヤマガーミ(こたいけんヤマガーミ)
- ガラヤン
- ダスヤン
- 悪魔組織デモーニッシュ
- デモキン(演:松岡昌宏)
- 悪魔大王デーモン
- タイガー
- ブラックベア
- ギラー
- グロン
- サタン
- ミスターシャドウ
- マジックペンシル
- アシュラン
- ミスタードール
- ミスターキャンドルマン
- シャボンアワール
- メフィスト
- マダン
- フータン
- マスクフェレス
- ミラー
- ラ・クカラチャ
- マルボン
- ブラックバット
- マジョリカ
- ブードー
- 黒マントの老婆
- パリロン
- ハンニャラ
- グルルーン
- 宇宙怪物
- ベラボー怪星人ベム(ベラボーかいせいじんベム)
- ビッグ・アイ
- ウル・マッスル
- マイホ・ムー
- ビッグ・ハンド
- コスモキラー
- アタマデン
- ゴルゲン
- サボーラ
- コスモスノーマン
- イモンガー
- ウッドンガー
- H2O号
- イタズラー
- 牙王ダイモン(がおうダイモン)
- 手長怪物ハンドン(てながかいぶつハンドン)
- 大口怪物マウスラ(おおくちかいぶつマウスラ)
- 大脳怪物ダイーノ(だいのうかいぶつダイーノ)
- 液体怪物ドリロ(えきたいかいぶつドリロ)
- 妖怪
- 妖怪大王(ようかいだいおう)
- 三つ目小僧(みつめこぞう)
- 大入道(おおにゅうどう)
- カラカサ妖怪(カラカサようかい)
- 烏天狗(からすてんぐ)
- 化け狐の親子(ばけねこのおやこ)
- 妖怪カニモドキ(ようかいカニモドキ)
- 餓鬼(がき)
- おんぶおばけ
- ヒロシの同級生達
- アコちゃん
- 番野(ばんの)
- キザオ
- 手塚先生(てづかせんせい)
- その他
- 大馬毛三太郎(おおばけさんたろう)
- 地下鉄サブ公(ちかてつサブこう)
- 孫小空(そんこくう)
- ニセ怪物大王/モンスター博士(ニセかいぶつだいおう/モンスターはかせ)
- 太古博士(たこはかせ)
- 須留目博士(するめはかせ)
- ツブノ博士(ツブノはかせ)
- アラビア大魔法団長(アラビアだいまほうだんちょう)
- 怪物温泉の主人(かいぶつおんせんのしゅじん)
- アトム博士(アトムはかせ)
- ヤクザ
- ドラマ版オリジナルキャラクター
- デモリーナ
- アックマー
- Dr.マリス
- 大家さん
- ノブオ、ケイタ、マサル
- お巡りさん
- 正義くん(まさよしくん)
- 怪物くんの執事
- 羊男(ひつじおとこ)
- 映画版オリジナルキャラクター
- ピラリ姫
- カー王子
- サニル
- ヴィシャール/岩石男(がんせきおとこ)
- ドラゴン
- 『怪物くん』の用語
- 怪物ランド(かいぶつランド)
- 怪物屋敷(かいぶつやしき)
- 妖怪コワイ山(ようかいコワイやま)
- 悪魔組織デモーニッシュ(あくまそしきデモーニッシュ)
- 宇宙怪物(うちゅうかいぶつ)
- 『怪物くん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ドラキュラ「さあ、はじまるザマスよ」
- 怪物くん「愉快、痛快、奇々怪々」
- 怪物くん「ヒロシに初めて逢った時も、ちょうどこんな満月の夜だったな」
- 『怪物くん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 試行錯誤により誕生した怪物くんとお供の怪物達
- 『怪物くん』から多大な影響を受けたメディア作品
- 実写版から見られる原作版との違い
- 『怪物くん』の主題歌・挿入歌
- 1960年代テレビアニメ版
- 主題歌:白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾「おれは怪物くんだ」
- ED(エンディング):白石冬美、石川進「怪物くん音頭」
- 挿入歌:今西正男、大竹宏、兼本新吾「そろた怪物三人組」
- 挿入歌:白石冬美、今西正男、大竹宏、兼本新吾「怪物くんの子守歌」
- イメージソング:白石冬美、松島みのり、今西正男、大竹宏、兼本新吾「怪物くんのクリスマス」
- 1980年代テレビアニメ版
- 主題歌:野沢雅子「ユカイツーカイ怪物くん」
- ED(エンディング):肝付兼太、神山卓三、相模太郎「おれたちゃ怪物三人組よ」
- ED(エンディング):野沢雅子、こおろぎ'73、肝付兼太、神山卓三、相模太郎「新・怪物くん音頭」
- 実写テレビドラマ版
- 主題歌:嵐「Monster」
- 挿入歌:大野智「ユカイツーカイ怪物くん」
- 実写映画版
- 主題歌:嵐「Monster」
- 挿入歌:怪物太郎「ユカイツーカイ怪物くん」
- 挿入歌:ドラキュラ、オオカミ男、フランケン「おれたちゃ怪物三人組よ」
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