原因は2人の確執?オバQ絶版理由を徹底解説【オバケのQ太郎】

「オバQ」の略称で知られる名作漫画『オバケのQ太郎』。藤子不二雄という共同ペンネームを持つ2人の漫画家によって生み出された『オバケのQ太郎』は、超人気作品にもかかわらず長いこと絶版状態にありました。この記事では、その理由について解説しています。

「オバケのQ太郎」新装版が刊行された

出典: prcm.jp

オバケのQ太郎

株式会社小学館は、2015/6/25に生活ギャグマンガの名作「オバケのQ太郎」全12巻を「てんとう虫コミックス」レーベルの新装版で刊行すると発表した。

『オバケのQ太郎』ヒストリー
1964年:『週刊少年サンデー』で連載開始
1965年:最初のテレビアニメ化(TBS系)。全国に“オバQブーム”を巻き起こす
1969年:最初の単行本化(全12巻/虫プロ商事刊)
1971年:2度目のテレビアニメ化(日本テレビ系)
1976年:2度目の単行本化(全6巻の傑作選/小学館刊)
1985年:3度目のテレビアニメ化(テレビ朝日系)

「オバケのQ太郎」は藤子不二雄の大ヒット作品!

「オバケのQ太郎」は藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aの共著として、1964年に「週刊少年サンデー」で連載を開始した。
1965年にアニメ化されたことで「オバQブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。

「藤子不二雄」は藤本氏と安孫子氏のコンビ名

藤子・F・不二雄

本名、藤本弘(ふじもと ひろし)。1933年12月1日、富山県高岡市生まれ。1951年『天使の玉ちゃん』(安孫子素雄との合作)でデビュー。 数多くの傑作を発表し、児童漫画の新時代を築く。代表作『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』『エスパー魔美』『SF・異色短編集』など多数。

出典: natalie.mu

藤子不二雄A

本名、安孫子素雄(あびこ もとお)。1934年3月10日、富山県氷見市生まれ。1951年『天使の玉ちゃん』(藤本弘との合作)でデビュー。児童漫画からブラックユーモア漫画まで多彩なジャンルの傑作を描いている。代表作『まんが道』『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』『笑ゥせぇるすまん』など多数。

コンビ結成時から長らく2人で話を考え、2人で絵を描いてきた。
しかし互いの作風に変化が出てきてからは、別々に作品を執筆し、それぞれが共通の「藤子不二雄」名義で発表していた。

藤子不二雄「オバケのQ太郎」が大人気!

「オバケのQ太郎」はテレビアニメにもなり、初回から30%を超える視聴率を記録。
主題歌がミリオンセラーになるなど一大ブームを起こした。

「オバQ」の巨額の商品化収入が小学館へ!

小学館ビル

3代目本社屋は「小学館ビル」と呼ばれ、1967年1月に完成。地上9階、地下3階建ての鉄筋コンクリート構造で、当初は屋上に駐車場を有し地上からエレベータで運ばれる構造でもあった。『オバケのQ太郎』(藤子不二雄)の大ヒットにより「オバQビル」とも呼ばれたが、東日本大震災を機に耐震強度の見直しで建て替えが決定。

「オバケのQ太郎」は放映開始から半年ほどで人気が爆発し、巨額の商品化収入がそのまま小学館への収入へと繋がり、1967年に建築され2013年に解体された小学館の本社ビルはオバQビルの異名を取るほど小学館を潤した。

しかし、1988年以降文庫版や新装版が出版されることがなかった…

本作は人気が高いにもかかわらず、1988年を最後に単行本の増刷が停止した。

なぜ「オバQ」は人気漫画だったのに復刊されなかったのか?

【理由1】差別描写説

その封印理由とは「バケ食いオバケ」という表現。
それが“人食い人種”だと抗議を受け、該当する単行本『てんとう虫コミックス』と『藤子不二雄ランド』を回収にまで至った。なお全ての単行本回収まではされてない。
また、ほかにも“キ○ガイ”、“こじ○”といった差別用表現や、黒人差別なども取り上げられており、復刻が不可能となっているという。

【理由2】著作権説

当初は、藤子FがQ太郎、藤子Ⓐが正太、赤塚不二夫が背景、石ノ森章太郎とつのだじろうがその他の人物を描いていた。

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@minimanimo

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