猫目小僧(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『猫目小僧』とは、楳図かずお原作のホラー漫画。1967年から1968年まで『少年画報』、1968年から1969年まで『週刊少年キング』で連載され、1976年に『週刊少年サンデー』 に短編4話が掲載された。メディアミックスとしてテレビアニメ版と実写映画版がある。人間に近い風貌をした主人公の妖怪、猫目小僧が人間と妖怪双方に忌み嫌われながらさすらいの旅を続け、行く先々で奇怪な事件に巻き込まれる様子を描いたホラー作品であり、楳図の代表作の1つとして知られている。

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ある夫婦に良(りょう)という子供が産まれた。良の父親は、喜び過ぎて妻が止めるのも聞かず、赤ん坊の良を外に連れ出す。すると、ヘビがカエルを飲み込もうとしている場面に遭遇した。父親は、ヘビにカエルを食べるのを止めるように言い、何故か止めてくれたら息子を渡すと言った。すると、ヘビはカエルを離して、草むらへ去っていった。良が成長すると、不審な男性につきまとわれるようになる。猫目小僧は、良を男から救ったが、逆に良の両親から不審者だと疑われてしまった。良を追っていたのは、ヘビ男だった。良は助けを求めて父親の会社へ行ったが、父親がヘビ男に変身し、カエルの姿になった良を飲み込んでいくのだった。

『猫目小僧』の登場人物・キャラクター

主人公

猫目小僧(ねこめこぞう)

CV:堀絢子(テレビアニメ版)、矢島晶子(実写映画版)

猫目小僧(ねこめこぞう)は、本作品の主人公。丙午の年に奈良県の大峰連山(おおみねれんざん)にて、猫又の子として誕生した妖怪の少年である。猫のような目を有し、黒っぽい半ズボンとシャツを身に着け、靴は履かず爪先の破れた靴下を履いている(上の画像のように靴を履いているエピソードあり)。誕生した際、あまりにも人間に似過ぎていたために他の妖怪たちから忌み嫌われて、猫又によって大峰の山間部にある村の寺に捨てられた。お堂に参拝に来た若い女性美々(みみ)に拾われて育てられるが、他の村人たちからその容姿を怖がられて迫害される。美々の死後は、あてのない一人旅をするようになり、行く先々で奇怪な事件や騒動に遭遇していく。迫害されて育った出自から性格は厭世的な部分があり、基本的に人間に対しての当たりがきつい。しかし、自分と同じようにいじめられている人間や、心根の良い人間に対してはぶっきらぼうながらも優しさを見せることがある。また、正義感のような感情も持ち合わせており、困っている人間に対して協力することもあった。なお、猫目小僧は妖怪であるため、人間にはない不思議な能力を有している(後述)。

原作の猫目小僧は、生まれた時に母親を亡くしており、父親の猫又が彼を寺に捨てて以降行方不明となった。対してテレビアニメ版では、猫又が妖怪たちに殺害され、人間の母親が行方不明となっており、猫目小僧は母親を捜すために一人旅を続けている。

不死身の男

不死身の男

本名・年齢などが一切明かされていない男性。再生能力があり、どんなことをしても死なない肉体の持ち主である。また、切断された脚も人間形の化け物に再生する。武夫(たけお)の父親の運転する自動車に撥ねられ、それ以降武夫家の乗っ取りを企てて、武夫が実はもらい子であること、彼の父親が昔悪事を働いていたことを調べて父親をゆすった。その過程で、武夫に実の父親だと告白したが、これは育ての父親によって否定されている。武夫の父親にガソリンをかけられ、屋敷ごと火を点けられて業火の中へと消えていった。

武夫(たけお)

『不死身の男』に登場するメインキャラクターの少年。裕福な家庭に育ち、真面目で優しい性格の持ち主である。不死身の男と関わるようになって以降は、奇怪な事象に遭遇した。また、自らの出自や育ての父親の死を受けてメンタルが傷つくが、猫目小僧はおそらく順調に回復するだろうと推察していた。

武夫の父親

武夫の父親だが、実は血の繋がりはない。過去に悪事をしており、それで財を成したことが示唆されている。それらを不死身の男に知られたことで恐喝された。最期は武夫が不死身の男とは何の関係もないことを彼に知らせた上で、不死身の男にガソリンをかけて火を点け、自分も道連れとなった。

みにくい悪魔

みにくい悪魔

生まれた時から醜い容姿をしている男性。性格も残忍非道で、人を傷つけることを何とも思っていない。好きだった少女に拒絶されてから、己の容姿を呪うようになる。まともな容姿に整形されるため、妖怪博士(ようかいはかせ)の元に身を寄せ、美青年の身体に脳を移植されたものの残忍な性格は直らず、元の醜い顔に戻って他の人々から迫害された。

みにくい悪魔の父親

みにくい悪魔の父親は、息子の整形手術のために自分の肉体を妖怪博士に捧げた。そして、実験材料となり、豹の脳を移植される。そのため、行動は豹のようで、後に顔に斑点模様が浮き上がってきた。

妖怪博士(ようかいはかせ)

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