メガゾーン23(Megazone 23)のネタバレ解説・考察まとめ

『メガゾーン23(Megazone 23)』とは、1985年3月に発売されたSFロボットアニメ。OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として販売された。石黒昇が監督を務め、キャラクターデザインに美樹本晴彦らを起用した第1作が大ヒットし、続編を含めると全3作が製作された。偶然軍の秘密兵器である可変型バイク「ガーランド」を手に入れた主人公が、世界の秘密を知り、若さゆえの反逆を起こす。当時のOVA界隈に「美少女とメカの組み合わせ」という一大潮流を起こした作品の1つである。

リサ

リサ

CV:川村万梨阿
エイジの女友達のひとり。エイジの壮行パーティーを提案する。リサに比べて気が強い。面倒見が良いらしく、後半ではリョオを自宅に匿っていた。

ミキ

ミキ

CV:渕崎ゆり子
エイジの女友達のひとり。エイジに好意を持っており、壮行パーティーでオードブルを取り分けるなど甲斐甲斐しい。エイジとレスターの一気飲み対決では途中までエイジを応援していたが、レスターが勝利するとそちらに抱きつくなど調子が良い。後半には登場しない。

クリエイター

前人類史の末期に、地球再生プログラムを提案したハインケル博士が率いたプロジェクトチームの総称。地球再生プロジェクト実行の中心的役割を果たしたが、PART3の時点ではオリジナル・イヴ以外は登場しない。

オリジナル・イヴ

オリジナル・イヴ

CV:高岡早紀
「時祭イヴ」としてエデンで国民的な人気を誇るパフォーマー。前作までとは異なり、純粋なバーチャルタレントだと世間も認知しているが、「実は時祭イヴがエデンのどこかに実在する」との都市伝説がまことしやかに囁かれている。リョオはいつか彼女のようなパフォーマーになることを夢見ている。

その正体は、全てのイヴの元になった「オリジナル・イヴ」である。彼女自身が「地球再生プログラム」の一部であり、「EVEプログラム」から選出された「7Gのオペレーター」のライフデータを受け取る役目を担っていた。その後さらなる人類の帰還を促すために月の「A.D.A.M.」を無効化するという手はずになっていた。しかし彼女を目覚めさせるはずの省吾が失踪したことにより、さらに数百年間、エデンの最下層「ゼロ・ポイント」の睡眠装置の中で眠り続けていた。そしてその意識だけが、バーチャルアイドル「時祭イヴ」としてエデンの街中で活動した。その後エイジの来訪と共に目覚め、エデンの歪みを正すために行動を共にする。システムの操り人形になっていた「ウォン・ダイ」が解放されると、クリエイターとしての権限を取り戻す。エイジとの別れが迫ると初めて感情を見せ、ガラス越しのキスをせがむ。エイジがそれに応えると、人類を守るべく月のA.D.A.M.の元に1人で旅立っていった。最後の様子から、おそらく地球帰還は考えられない片道切符と思われる。

このクリエイター・イヴの出自であるが、元々は地球再生システムを構築したハインケル博士の助手であったという資料がある。しかし何百年もの間、ただひとり眠りにつくという過酷な任務を与えられて飄々としている精神的タフネスや、身体にライフデータを格納している旨の発言から、彼女もまた創造された存在か、任務のために心身を改造された可能性が高い。またPART3作中では彼女と同じ容姿をしたホログラムが現れる。紛らわしいが、こちらはPART1・2に登場し、バハムート内で未だ機能を保っていたEVEプログラムのアバターである。

ハインケル博士

CV:なし(劇中未登場)
地球再生プログラムの提唱者にして、プロジェクトチーム・クリエイターのリーダー。全てのシステムに彼の設計思想が息づいている。地球に帰還しようとする人類に、幾重もの審判と手続きを踏ませようとしているが、これはハインケル博士の人類に対する深い猜疑心が反映されていると思われる。

E=X関係者

ネットワークの監視や犯罪者の捕縛など、治安活動を統括する行政機関。実質的にエデンシティを支配している。「ウォン・ダイ」の指導の下、「ヤコブ・ハイム」が組織を統轄している。

ヤコブ・ハルム

ヤコブ・ハイム

CV:安住誠
E=X局長。ウォン・ダイを崇拝しており、彼の方針に忠実に従う。首筋にサイバープラグを装備しているが、これは侵襲的手術によって埋め込まれており、これを使ってシステムと直接リンクする。その能力は凄まじく、E=Xの局員が総出でかかっても治まらないパニック状態をひとりで引き受け、エデンシティ全域をコントロールしてしまうほどである。当初はエイジを寛容に見守る穏やかな青年のように振る舞っていた。しかし次第に他者を道具としか思っていない本性を現す。シオンのオレンジハーガンに苦戦するエイジに苛立ち、サイバージャックでエイジの肉体を乗っ取ってシオンを撃破させるが、その行動が、エイジのE=Xへの不信を招き離反のきっかけを作る。その後オレンジ社の反乱に対抗するために「オリジナルガーランド」に自ら乗りこむ。しかし次第にその強大な威力に飲まれ、冷酷なその本性を現していく。オレンジハーガン部隊を一蹴すると、ウォン・ダイの宣託を受け、「プロジェクト・ヘヴン」なる人類抹殺計画を発動する。その際、懸命に抗議する「ミューラー・シムカ」を眉ひとつ動かさずに射殺した。ウォン・ダイの下に行こうとするエイジに立ち塞がり、圧倒的な戦闘力で追い詰めるが、腹部主砲を放とうとしたところにナイフの投擲を受けて暴発、勝利を確信した笑みを浮かべたまま、跡形も無く消し飛んだ。

ミューラー・シムカ

ミューラー・シムカ

CV:土井美加
エイジがE=Xに入局した際の上司。「Bランクオペレーター」と名乗るが、ヤコブに直接指示を受ける様子から、E=X内でもかなり上の立場らしい。破天荒だが活力にあふれたエイジの背に、エデンの未来を見ていた。エイジの所属するガーランド隊にオペレーターとして参加するが、オレンジ社の策略に攪乱させられる。しかしエイジの機転で危機を抜け出し、改めて彼の才能に感心する。その後ヤコブの「プロジェクト・ヘヴン」の内容を知ると仰天し、ヤコブに詰め寄るも彼の態度に業を煮やし、独断でエデン市民の避難勧告をはじめようとする。しかしヤコブからの銃撃を浴び、血の海に沈んで絶命する。

ウォン・ダイ

ウォン・ダイ

CV:中田浩二/矢尾一樹(覚醒後)
「メガゾーン時代から生きている」と噂される、エデンシティの頂点に君臨する謎の男。物語冒頭の時点で7年ぶりのスピーチを予定していたが、それもホログラムのみだった。「司教」との敬称を付けられるが、宗教的な背景があるのかは不明。ときおりヤコブに指示を出し、エデンの支配を維持しようとしている。

その正体はPART1とPART2の主人公である矢作省吾その人である。厳密には肉体のみを生かされて人格は封じられており、首筋に刺されたコードによって文字通りシステムの操り人形と化していた。イヴを目覚めさせるためにポイント・ゼロに向かった省吾だったが、地球再生システムは受信したデータの不完全さから人類に対しての疑念を払拭できなかった。そこで省吾の肉体を奪い、7Gのオペレーターとしての権限を乗っ取った。それが作中に登場するウォン・ダイの実態である。

作中ではE=Xの支配者として君臨し、ヤコブにときおり命令しながらエデンシティの秩序を守っていた。しかしエイジが掲げたデータユニットがきっかけとなり、省吾のライフデータが干渉してシステムの支配から脱却する。意識を取り戻した後、以前の声に戻って、エイジにコードを外してくれるように懇願する。しかし生命維持装置も兼ねていたコードを外すことは、彼の命を終わらすことに他ならなかった。「イヴを頼む」と言い残し、エイジの腕の中で事切れる。

PART2のラストで、省吾はB.D.から「思い通りに生きろ」との言葉を贈られるが、それとは裏腹に地球に降り立ってから何百年もの間、何一つ思い通りに生きることのできない生涯だった。

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