『ママレード・ボーイ』とは、吉住渉による少女漫画作品である。主人公の小石川光希は、ある日突然、両親から離婚を告げられる。そして光希の両親と、光希と同い年の松浦遊の両親と、パートナーを交換して再婚すると言われてしまうのだった。そして6人での共同生活が始まる。光希は遊の事を知るうちに、遊に惹かれていく。しかし同じクラスの須王銀太からも告白され、2人の間で揺れ動く。恋や友情に悩む光希や遊、銀太、親友の秋月茗子達の名言・名セリフは多くの女性達の心を掴み、共感を呼んだ。
茗子と名村は、高等部の図書室で会った。当時茗子はまだ中学3年生で、高等部の図書室へ行くことは禁止だったが、名村は「内緒にしておいてあげる」と優しく笑うのだった。そして名村が毎週水曜日に図書室へ来ることを知った茗子は、名村に会うために図書室を訪れる。ある日茗子は名村の手帳を見てしまい、名村に怒られてしまう。茗子はいつも通り水曜日に図書室を訪れたが、名村はいつもの時間に来なかった。名村に嫌われたと落ち込む茗子。そこへ「臨時の職員会議で遅くなった」と名村が現われる。茗子は嬉しくて泣き出し、名村に「先生が好きです」と告白する。そんな茗子を名村は優しく抱きしめる。そして「茗子、いくつだっけ?」と質問すると茗子は「15」と答える。「8つ違いか。参ったな、俺、ロリコンかな」と言う名村に、茗子は笑って「すぐに大人になるから待ってて」と返すのだった。茗子と名村の交際が始まった瞬間であり、茗子の幸せな気持ちが表れているセリフである。
「でも、あたしはきっと、一生先生のことが好きだから」
茗子との仲が学校にばれてしまい、名村は教師を辞め、実家の広島へ戻った。茗子は光希と共に、名村のいる広島へ家出同然で旅立つ。名村の事が好きな亮子は茗子が広島へ行く事を察し、広島へ向かう。そして茗子の事が好きな三輪も亮子を監視するため、広島へ行くのだった。光希は強引に名村を厳島神社へ呼び出し、茗子に会わせる。しかし再び茗子は、名村に拒絶されてしまうのだった。ショックのあまり放心状態となってしまった茗子と光希がホテルへ戻ると、三輪と亮子がいた。茗子は2人を見ると、ホテルの部屋へ閉じこもってしまう。茗子を傷つけた名村を許せない三輪は、名村の本心を聞き出そうと話しをするが、名村を殴ってしまう。その時茗子が現われ、三輪と名村の間に割って入り、三輪に殴られてしまう。名村は茗子に「どうして戻って来た?」と問いかけると、茗子は昔、名村から貰ったメダイユと、バレンタインのチョコを渡し忘れたからと話す。そして亮子は茗子に自分は名村とは付き合っていない、せっかく独りで歩き始めた茗子を後戻りさせたくなくて名村がついた嘘だったと打ち明ける。そして最後に「(名村は)あなたを愛しているから」と話した。しかし名村は「俺の考えは変わらない」と茗子を突き放す。茗子は名村の気持ちを受け入れた。光希は「それでいいの?」と茗子に聞くが、茗子は「だってあたしが先生といると、先生が辛い思いをするなら仕方ないもの」と泣きながら答え、「でも、あたしはきっと、一生先生のことが好きだから」と思いを伝える。この言葉を聞いて、名村も自分の思いを抑えきれなくなり、茗子を抱きしめるのだった。頑なだった名村の心を動かした茗子の名言である。
鈴木亜梨実(すずきありみ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「あんたには、一生まともな恋愛なんてできないわよ!」
光希は銀太にキスされた事が許せなくて、銀太を避けていた。授業が終わり、週番を茗子に代わってもらい、急いで教室から出る。銀太はそんな光希を追いかける。すると光希は校門にいた亜梨実に気づく。亜梨実は遊を待っていたのだ。光希はその事は分かっていたが、銀太と話したくないため、亜梨実と待ち合わせをしていた振りをする。無理やり亜梨実を連れ出した光希は、亜梨実に「せっかくだからお茶でもしましょうよ。ちょっと話もしたいし」と誘われる。そこで光希は、遊と亜梨実が付き合うことになった経緯を聞くのだった。遊と亜梨実は体育祭実行委員で、話をしていくうちに亜梨実は遊のことが好きになった。そして試しに3か月だけ付き合い、その間に恋人にする気がなかったらきっぱり諦めるという条件で、遊にOKをもらう。3か月の間に、亜梨実は遊を好きにさせる自信があった。そして自分と会っている時の遊は楽しそうで、2人の関係はこれからも続いていくと思っていた。しかし約束の3か月が経った時、遊に別れを告げられる。亜梨実はショックを受け、「あんたには、一生まともな恋愛なんてできないわよ!」と泣きながら叫ぶのだった。亜梨実はいつも男子に囲まれているが、恐らく初めて心から好きになったのが、遊だったのだろう。亜梨実の心が砕け、悲しさが伝わるセリフである。
「遊はあなたのこと、好きかもしれない」
左が亜梨実、右が光希
光希は銀太から亜梨実と一緒にいたのは、光希にやきもちを焼かせるためだった事を聞く。そして銀太は亜梨実に、光希に全てを話したことを伝えた。すると亜梨実が光希に会いに学校へやって来る。光希に口では謝るが、反省しているようには見えなかった。むしろ感謝してほしいと話す。「あたしのお陰で自分の気持ちがはっきりしたでしょ」という亜梨実の言葉に光希はますます混乱していることを伝える。「遊も須王君も両方好きだということが分かったでしょ!」という亜梨実の言葉に、光希は何も返せなかった。そして亜梨実は光希に、「遊はあなたのこと、好きかもしれない」と告げる。遊は他人には心を開かず、他人とは距離を置いているため、恋人も作らず親友もいない。でも光希といる時は雰囲気が柔らかいと話す。しかし亜梨実は自分は遊だけが好きだが、光希は遊と銀太の間でふらふらしているから許せない、納得がいかないと光希に思いをぶつける。そして「遊は絶対に渡さない!」と宣言し、光希の前から去って行った。亜梨実のまっすぐな思いが伝わるセリフである。この後亜梨実は多くの生徒の前で、遊に泣きながらキスするのだった。
「でもあたしはまだダメ…全然ダメ。遊に好きになってもらえなかったことが、今でも悲しくてしかたがないの…」
光希と遊は付き会うことになった。銀太はテニスの試合で、亜梨実の学校を訪れる。妥当銀太に燃える六反田から逃げる銀太は、亜梨実に会う。亜梨実は銀太に「元気そうね」と声を掛け、銀太は「まあね。そっちは?」と聞くと、亜梨実の表情が曇る。銀太は「俺、あいつらがちゃんと付き合い始めてかえってさっぱりしたんだ。案外すっぱり諦められた。光希とはこれからもいい友達でやっていけると思うんだ」と話す。亜梨実も「そうね、さっぱりしたってのはあるかもね。あたしも光希さんに嫉妬は感じていない」と答えるが、続けて「でもあたしはまだダメ…全然ダメ。遊に好きになってもらえなかったことが、今でも悲しくてしかたがないの…」と話す。亜梨実の悲しそうな顔を見て、銀太は自分が亜梨実の肩に手を回そうとしていたことに気付く。亜梨実の肩に手を置こうとしたその時、銀太を探していた六反田に見つかってしまうのだった。亜梨実はなかなか遊の事がふっきれないことが分かるセリフ。しかし銀太のこの行動により、これからこの2人がどうなっていくのか期待させるシーンである。
「あたしが傷つくと思って?あたしのために…?」
銀太が学校帰りに遊と歩いていると、亜梨実のファンクラブのメンバーの1人である村井を見かける。村井が外国人の女の子と歩いているのを見て、銀太は亜梨実が村井にもてあそばれていると思い、村井を殴ってしまう。村井は身に覚えがないのに急に殴られ、怒り、銀太を殴り返す。熱くなる銀太を、遊が止めに入る。銀太は怒ったまま、亜梨実の学校に向かう。亜梨実に村井の事を話すと、亜梨実は村井の外国人の彼女の存在を知っていた。村井達ファンクラブメンバーは亜梨実の事をちやほやしてくれていたが、それは遊びでやっていることであって、それぞれ他の学校に本命の彼女がいる。亜梨実も承知でその遊びに付き合っていたのだ。それを聞いて銀太は、「嘘だろ、俺てっきり、鈴木さんがまた傷つくと思って…」と呟くと亜梨実は驚く。「人を殴っちゃったよ…。生まれて初めて…。どうしよう、俺…」と動揺している銀太に、亜梨実は「あたしが傷つくと思って?あたしのために…?」と言い、優しく微笑む。そして傷の手当てをしに、銀太を保健室へ連れて行くのだった。亜梨実が初めて銀太にときめいたセリフとシーンである。
三輪悟史(みわさとし)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「きみに興味があるんだ」
左が遊、右が三輪
遊がガラガラの学校の図書館で本を読んでいると、三輪が「ここ、いいかい?」と声を掛けてきた。席は他にもたくさん空いているのに、なぜ自分の隣に座るのか遊は不思議に思ったが、了承する。すると三輪が自分の事をじっと見つめているので、たまらず遊は「何か用ですか?」と聞くと、三輪は「きみに興味があるんだ」と答えた。ますます不信感を募らせる遊は、「男に興味を持たれても、嬉しくないんですけど」と三輪に話すと「同感だね」と言われてしまう。三輪を危険人物だと判断し、遊が逃げようとすると「その本ならうちにもあるよ。今度、見に来るかい?」と三輪は話すが遊は断り、急いで図書館から出て行ってしまう。三輪は「何も知らねえのかな、あいつ」と呟くのだった。これから三輪が遊にどう絡んでいくのか、期待させるセリフである。三輪は実は、遊のことを異母兄弟だと思っていた。遊の存在を知って、昔、遊の中学まで遊を見に行ったこともある。その遊が自分の学校に転校して来たので、話したかったのだ。
「感謝なんかいらない!どうして俺のものになってくれなかった!」
左が三輪、右が茗子
茗子は名村と恋人関係に戻り、結婚の約束をした。そして三輪とけじめをつけるために、学校の図書館に呼び出す。三輪に感謝の気持ちを伝えると、三輪は「感謝なんかいらない!どうして俺のものになってくれなかった!」と叫ぶ。いつもついおどけてしまう三輪だが、三輪の本音が出たセリフ。茗子は涙を流しながら、「ごめんなさい…」と謝る。三輪は「泣き顔も綺麗だな。そんな顔見せられちゃ、諦める決心が鈍るぜ」と言い、笑いながら「「なーんて冗談!潔く諦めるよ。今日はそのつもりで来たんだから」と話す。そして「幸せを祈ってる、さよなら」と茗子の前から立ち去るのだった。
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目次 - Contents
- 『ママレード・ボーイ』の概要
- 小石川光希(こいしかわみき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「遊ってママレードに似てる。本当はすっごく苦いとこあるのに、みんなうわべにだまされて気づいてないの。ママレード・ボーイ。ね、ピッタリでしょ」
- 「捨てられた子犬みたいな顔してた。ほっとけないの。そばにいたいの」
- 光希と遊のお互いの思いが分かったシーン
- 「先のことなんてわからないけど、ずっといつまでも遊だけを好きでいたいな」
- 「やっぱりあたし、遊じゃなきゃだめなの!」
- 「あたしには、遊を思い出にすることなんかできない」
- 松浦遊(まつうらゆう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「じゃ光希はこれだな。ピリピリ辛いばっかのマスタード・ガール」
- 「ホントだよ。俺、ファーストキスは光希だもん」
- 「俺と違って素直で純粋で何でも一生懸命で思ってること全部隠さないで表に出すもんな。だから…好きなんだ」
- 「ごめんな。俺、女の子の中では光希の次に亜梨実のこと好きだよ」
- 「一緒に生きて行こう」
- 須王銀太(すおうぎんた)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「キスの味かあ。本当かな」
- 「本当はずっと好きだったんだ!」
- 「俺、おまえをあいつに渡したくない。絶対渡したくないんだ」
- 「俺にとって、誰よりも大切なのは亜梨実だ!」
- 秋月茗子(あきづきめいこ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あたしは、絶対、結婚なんてしない」
- 茗子と名村の交際が発覚した衝撃のシーン
- 「今さら邪魔なんてしないであげてよ。あなたにそんな権利ないんだから!!」
- 「邪魔するななんて言ったのが、かえって火をつけちゃったのかなあ」
- 「じゃあさどっちのキスが嬉しかった?松浦くんと保健室?それとも銀太と放課後の教室?」
- 「親友だからなにもかも話さないといけないの?親友って弱みも傷口も何もかもさらけ出してなぐさめあったり甘えあったりする関係?そんなベタベタした友情ならあたしはいらない」
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