27クラブ(The 27 Club)まとめ

「27クラブ」は、27歳で亡くなった有名な音楽家や芸術家たちを指す総称で、特に1960年代後半から1970年代にかけてこの現象に注目が集まった。ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンなど名だたるメンバーが多く、いずれも各界で絶大な影響力を持ち、短期間で大成功を収めた人物ばかりだ。彼らの死は大きな衝撃を与えただけでなく、死亡した年齢が27歳と共通しており、都市伝説や陰謀諭などが囁かれることとなった。アーティストなどの短い人生の儚さと、その才能への敬意を示す言葉としても知られている。

名声・肩書:ニルヴァーナのボーカル・ギター/ソングライター

アメリカ・ワシントン州アバディーン出身。1967年2月20日生まれ。ニルヴァーナのボーカリスト兼ギタリストで、彼の革新的な音楽スタイルはのちにオルタナティブ・ロック、グランジとしてジャンルが確立され、グランジムーブメントの象徴的存在で、1990年代の音楽シーンに革命をもたらした。

ジャンル:グランジロック

カート・コバーンのニルバーナのジャンルはグランジロックに分類され、パンクやヘヴィメタルの影響をうけたロック音楽として知られる。 グランジとは本来“不潔なもの、汚いもの”を意味するアメリカの俗語で、ハードロックとパンクロックの要素を融合させたものであった。ニルヴァーナの楽曲には生々しい感情と強烈なエネルギーが込められており、そのメッセージ性とファッションなどのさまざまな要素で、グランジというジャンルの枠を超えて影響を及ぼした。

影響:グランジシーンにおけるアイコン的存在

カート・コバーンの音楽と彼自身の存在は、ロック音楽だけでなく、広く文化的な影響を及ぼした。音楽界にはグランジを広め、グランジのファッションも流行した。

1991年リリースのセカンドアルバム『Nevermind』に収録された「Smells Like Teen Spirit」で世界的な成功を収め、オルタナティヴ・ロック界において最も人気のあるミュージシャンとしても名を残している。

死因:銃による自殺(1994年4月5日没)

カート・コバーンはヘロイン中毒や、双極性障害などの慢性的な健康問題に悩まされており、1994年4月5日、シアトルの自宅で自殺しているのが発見された。

クリステン・パーフ(Kristen Pfaff)

名声・肩書:ホールのベーシスト

アメリカ・ニューヨーク州バッファロー出身。1967年5月26日生まれ。アメリカのロックバンドであるホールのベーシストを務めた。

大学卒業後、ミネソタ州ミネアポリスに住んでいる間、独学でベースを学んだ。バンドの音楽に独特なリズム感とグルーヴを与え、ホールの成功に貢献した。ホールのギタリストのエリック・アーランドソンものちに、「彼女の加入によってバンドが成功への軌道に乗った」と話すほど、バンドにとって大きな存在だったことが窺える。

ジャンル:グランジロック/オルタナティブロック

クリステン・パーフが加入していたホールは、グランジロックやオルタナティブロックのジャンルに分類され、ロックにグランジやオルタナティブロックの要素を加え、バンドの楽曲に深みを加えた。

影響:グランジシーンでの重要なメンバー

クリステン・パーフのベースプレイは、リズムとグルーヴだけでなく、独特な重低音を鳴らし、のちのグランジロックのベーシストにも多大な影響をもたらしたほか、女性の楽器奏者の地位も確固たるものにした。

死因:ヘロインのオーバードーズ(1994年6月16日没)

クリステン・パーフは1994年6月16日、シアトルのアパートで亡くなっているのをその日、一緒にミネアポリスへ向かう予定だった友人ポール・エリクソンによって発見された。

床には注射器や麻薬道具が入った袋が落ちており、ヘロインのオーバードーズが死因だとされている。なお、カート・コバーンの死から2か月後の出来事でもあり、大きな衝撃をもたらした。

リッチー・エドワーズ(Richey Edwards)

名声・肩書:マニック・ストリート・プリーチャーズの作詞家/ギタリスト

イギリス・ブラックウッド出身。1967年12月22日生まれ。ウェールズのロックバンドであるマニック・ストリート・プリーチャーズの作詞家兼ギタリストを務めた。

当初バンドの運転手やローディーを務めていたが、メンバーが脱退したことでリズムギタリスト兼作詞家としてバンドに加入。その後、同バンドは1991年にメジャーデビューを果たし、バンドのサウンド、作詞において大きく貢献した。

ジャンル:オルタナティブロック

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