27クラブ(The 27 Club)まとめ

「27クラブ」は、27歳で亡くなった有名な音楽家や芸術家たちを指す総称で、特に1960年代後半から1970年代にかけてこの現象に注目が集まった。ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンなど名だたるメンバーが多く、いずれも各界で絶大な影響力を持ち、短期間で大成功を収めた人物ばかりだ。彼らの死は大きな衝撃を与えただけでなく、死亡した年齢が27歳と共通しており、都市伝説や陰謀諭などが囁かれることとなった。アーティストなどの短い人生の儚さと、その才能への敬意を示す言葉としても知られている。

アメリカ・アリゾナ州マリコパ郡フェニックス出身。1947年1月12日生まれ。アメリカのジャズロックバンドであるチェイスのキーボーディストとして知られる。当時はジャズロックとされたが、のちに“フュージョン”というジャンルを確立したきっかけとなった。

ジャンル:ジャズロック

ウォーリー・ヤーンが属していたチェイスは、ジャズとロックを巧みに組み合わせた楽曲でロックミュージックの多様性を示した。代表曲には「Get It On」や「No One Could Ever Love You」などがあり、のちにフュージョンというジャンルに分類されるようになった。

影響:ジャズロックに欠かせないキーボードの存在を確立

ウォーリー・ヤーンは、ジャズロックでは当時キーボードが絶対的な存在ではなかったものの、“フュージョン”においては欠かせない存在として、バンドにおけるキーボーディストの重要性を示した。ジャズロックにおけるキーボードの地位を確立したといえる。

死因:飛行機の墜落事故(1974年8月12日没)

ウォーリー・ヤーンは1974年8月12日、ジャクソン・カントリー・フェアにおけるショーのためミネソタへ向かう途中、飛行機が墜落するという事故で亡くなった。

デイヴ・アレクサンダー(Dave Alexander)

名声・肩書:ザ・ストゥージズのベーシスト

アメリカ・ミシガン州ウィットモア・レイク出身。1947年6月3日生まれ。ロックバンドであるザ・ストゥージズのベーシストで、リズムセクションにおける存在感とグルーヴ感は、バンドのサウンドを特徴的なものにし、初期パンクロックの発展に重要な役割を果たした。なお、酒に酔って演奏できない状態でグースレイク国際音楽祭に現れたため、1970年8月にバンドから解雇されたといわれている。

ジャンル:パンク/ハードロック

ザ・ストゥージズは初期のパンクロックの代表的なバンドであり、ガレージロックの要素も強くでていた。彼のベースプレイは深みと力強さを加え、バンドの激しい音楽スタイルを支えており、バンドの代表的なアルバム『The Stooges』や『Fun House』ではそのサウンドが存分に味わえる。

影響:パンクの発展に寄与したベーシスト

デイヴ・アレクサンダーのベースプレイは、パンクロックやガレージロックのジャンルにおいて、グルーブ感とリズム感をしっかりとだしており、それまで雑なジャンルだと思われがちだったパンクなどに、演奏・技術革新をもたらしたとされる。

死因:肺水腫(1975年2月10日没)

デイヴ・アレクサンダーは1975年2月10日、肺水腫が原因で亡くなった。病気の原因としてはアルコール依存症が大きく関わっており、有名アーティストとしての精神的・肉体的な負担が依存に至らしめたとされている。

ピート・ハム(Pete Ham)

名声・肩書:バッドフィンガーのキーボーディスト・ギタリスト

イギリス・ウェールズ・スウォンジ出身。1947年4月27日生まれ。イギリスのロックバンドであるバッドフィンガーのキーボーディスト、ギタリストとして知られる。彼の作曲能力とボーカルパフォーマンスは、70年代のポップロックシーンにおけるアーティストの曲作りに変化をもたらした。
元ビートルズのジョージ・ハリスンのアルバム『All Things Must Pass』や、リンゴ・スターのシングル『If I Can Dream』のセッションにも参加するなど、大物アーティストからも大きな信頼を得ていたとされている。

ジャンル:ポップロック

バッドフィンガーはポップロックとパワーポップのジャンルとして知られ、ピート・ハムのギターとキーボードのプレイは、バンドのメロディックでキャッチーな楽曲に深みを加えた。代表曲には「Without You」や「Day After Day」がある。

影響:バッドフィンガーのサウンドを形成

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