Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の徹底解説まとめ

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)とは、アメリカ合衆国出身のギタリスト、シンガーソングライターである。「ジミヘン」の愛称で知られ、奇抜なファッションやステージ上でギターを燃やすパフォーマンスが有名である。また、ギターのテクニックに関しても同年代のギタリストや、後進にも多大な影響を与えている。またジミの活動期間は約4年程だが、常に音楽雑誌の人気ランキングの上位に位置するなど人気の高さが伺える。右利き用のギターを、左に持ち替えて演奏している姿がトレードマークとなっている。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の概要

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)は、1942年11月27日アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のギタリスト、シンガーソングライターである。「ジミヘン」の愛称で知られ、奇抜なファッションやステージ上でギターを燃やしたりするなどのパフォーマンスが有名だが、ギタリストとしても多大な影響力を持っている。1967年にイギリスでデビューすると、ジミは無名であったにも関わらず当時のトップミュージシャンである「ビートルズ」や「ローリング・ストーンズ」がライブに訪れたほどだった。

左利きであったジミは右利き用のギターを持ち替えて演奏しており、後にジミのギターを再現したモデルが発売された。また、ジミの使用した楽器や機材は様々な機種が定番となっており、彼の使用によって世界中で愛用されている物も少なくない。特に、ジミが愛用したギターであるフェンダーのストラトキャスターは、生産中止寸前だったが彼の使用によってエレキギターのスタンダードとなっている。

また、音楽雑誌の人気ランキングでも常に上位にランクインされ、表紙を飾る事も珍しくないほど影響力が衰えないアーティストである。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の活動経歴

鮮烈なデビュー

1966年にイギリスに渡ったジミは、ベースのノエル・レディング、ドラムのミッチ・ミッチェルと「ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」を結成し1stシングル「Hey Joe」をリリースする。ジミの演奏スタイルはブルースがルーツとなっているが、従来のブルースとは異なるサウンドであり彼の演奏を見たギタリストのジェフ・ベックは「廃業を考えた」と語っている。また、当時の人気ミュージシャンであった「ビートルズ」や「ローリング・ストーンズ」らがジミのライブに訪れ、会場は連日満員だった。その後、5月12日にデビューアルバム『Are you experienced』をリリースする。ジミはまだ無名に近い状態だったが、「ビートルズ」のポール・マッカートニーの推薦によりアメリカで開催されたモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演が決定する。そのステージにてジミは、ギターを燃やすパフォーマンスを行いアメリカでも人気を獲得した。後にこの演奏は、ライブ盤『Live at Monterey』として発売される。

セカンドアルバムの発表と過酷なツアー

デビューアルバムのヒットに伴い、アイドルグループの「モンキーズ」の前座を務める事になったが音楽性やファン層が異なっていた為、上手くいかずジミはツアーから離脱してしまう。その後、ジミはスタジオに入りレコーディングを開始し、12月には2ndアルバムである『Axis: Bold As Love』を発表する。発売後アメリカとイギリスで、それぞれチャート5位を記録している。この頃ジミは無断で発売された音源が訴訟問題に発展した事や、過酷なツアー生活の為精神的に疲弊してしまっていた。翌68年からは3枚目のアルバムのレコーディングが開始されるが、ジミはベースのノエル・レディングやプロデューサーのチャス・チャンドラーとの関係が悪化してしまっていた。更に、全米ツアーが始まると演奏以外にもイベントの出演などでジミは疲弊していってしまう。それでもジミは自身の右腕とも言えるプロデューサーのエディー・クレイマーを呼び寄せ、ニューヨークのスタジオでレコーディングを再開する。

3rdアルバムの発売とエクスペリエンスの終焉

3rdアルバムのレコーディングを開始したジミだったが、スタジオに友人を招きパーティーの様な雰囲気になっており不満を抱いたチャンドラーはジミの元を去る事になる。更にレコーディングと並行して行っていたツアーも過密なスケジュールだった為、メンバー間の人間関係も悪化していた。10月に3rdアルバム『Electric Ladyland』が発売され、2枚組にも関わらず全米1位を獲得する。1969年になるとジミはヨーロッパツアーを開始したが、エクスピリエンスの解散の噂が流れておりバンドのまとまりがなくなってしまっていた。更にジミがライブでアメリカ国歌を演奏した際に、「冒涜だ」と抗議が起きたり観客達の暴動で演奏が出来なくなるなど、トラブルが絶えない状態が続いていた。そしてベースのノエルが突如脱退してしまう。原因はこれまでのトラブルや、ジミが他のメンバーを加入させようとしているとの噂を聞いたことなどと言われている。

新バンド結成と突然の死

エクスペリエンスの解散後ジミは、ニューヨーク北部の街ウッドストックに移り住み、「ジプシー・サン&レインボウズ」を結成する。ベースにはビリー・コックス、ドラムにはミッチ・ミッチェル、サイドギターにはラリー・リーと更にパーカッションが2人と大所帯のバンドだった。バンドを引き連れたジミは、60年代のヒッピー・ムーブメントの象徴と言われる、ウッドストック・フェスティバルに出演しトリを務める。ライブの様子は『Live at Woodstock』に収録され、アメリカ国歌である「Star Spangled Banner」はジミを象徴する1曲となった。ライブ後「ジプシー・サン&レインボウズ」は自然消滅し、ジミの旧友だったベースのビリーが残り、そこにバディ・マイルスが加わりジミは新たに「バンド・オブ・ジプジーズ」を結成する。ジミは新たなアルバムの制作に取り掛かるが、上手くいかずライブ盤である『Band Of Gypsys』をリリースする。その後ジミは新作のレコーディングと、ライブ活動を精力的に行う。8月にはイギリスのワイト島のフェスティバルや、西ドイツのラブ&ピースフェスティバルに出演している。その後ジミはロンドンで恋人と過ごしていたが、睡眠薬を飲んで昏睡状態になりそのまま亡くなってしまう。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)のプロフィール・人物像

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)は本名をジェームズ・マーシャル・ヘンドリックスと言い、1942年11月27日アメリカ合衆国ワシントン州シアトルに生まれる。アフリカ系の父であるジェームズ・アレン・ヘンドリックスとアメリカ先住民の母のルシールの間に生まれ、母親によってジョニー・アレン・ヘンドリックスと名付けられるが、後に改名している。ジミが生まれた時は母のルシールが行方不明となり、父のアレンは第二次世界大戦に出征中であった為姉夫婦の元で育てられる。

ジミは15歳になると父からギターを買い与えられ、ブルースやロックンロールの演奏を独学で覚えバンドを結成する。ジミの活動期間は4年程だが、死後も影響力は衰えず数多くのギタリストがジミからの影響を公言している。またライブでは派手なパフォーマンスをしていたため豪快なイメージがあるが、私生活では礼儀正しい人物であった。過密なスケジュールの演奏活動や、メンバーとのトラブルに悩みアルコールや薬物を服用するようになり、わずか27歳で亡くなってしまう。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)のディスコグラフィー

アルバム

Are you experienced

中央がジミ・ヘンドリックス。

1. Foxey Lady
2. Manic Depression
3. Red House
4. Can You See Me
5. Love Or Confusion
6. I Don't Live Today
7. May This Be Love
8. Fire
9. Third Stone From The Sun
10. Remember
11. Are you experienced

1967年5月12日にイギリスで発売され、8月23日にアメリカで発売されたジミ・ヘンドリックスのデビューアルバム。1曲目の「Foxey Lady」では、フィードバックと呼ばれるギターとアンプを共鳴させる演奏法を取り入れるなど、ギターテクニックに多大な影響を与えている。またジミの代表曲である「Foxey Lady」や「Red House」などが収録されており、「Fire」は「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」がカバーしている。イギリスでは全英2位となり、1位は「ビートルズ」の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』だった。

Axis: Bold As Love

1. EXP
2. Up From The Skies
3. Spanish Castle Magic
4. Wait Until Tomorrow
5. Ain't No Telling
6. Little Wing
7. If 6 Was 9
8. You Got Me Floatin'
9. Castles Made Of Sand
10. She's So Fine
11. One Rainy Wish
12. Little Miss Lover
13. Bold As Love

ツアーの合間に制作された2ndアルバムでありイギリスでは1967年12月1日、アメリカでは1968年1月15日に発売された。人気の高いバラード曲である「Little Wing」が収録されており、エリック・クラプトンやスティーヴィー・レイ・ヴォーン等数多くのギタリストにカバーされている。前作に比べ派手な曲は少ないが、ファンの間では人気の高い作品である。

Electric Ladyland

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