27クラブ(The 27 Club)まとめ

「27クラブ」は、27歳で亡くなった有名な音楽家や芸術家たちを指す総称で、特に1960年代後半から1970年代にかけてこの現象に注目が集まった。ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンなど名だたるメンバーが多く、いずれも各界で絶大な影響力を持ち、短期間で大成功を収めた人物ばかりだ。彼らの死は大きな衝撃を与えただけでなく、死亡した年齢が27歳と共通しており、都市伝説や陰謀諭などが囁かれることとなった。アーティストなどの短い人生の儚さと、その才能への敬意を示す言葉としても知られている。

パブロックは1970年代にイギリスを中心として生まれたロックジャンルの1つで、ブリティッシュ・インヴェイジョンのようなヒットしたバンドとは異なり、演奏場所が確保できないようなバンドが、シンプルな曲構成と演奏、労働者階級を意識した作詞などで、パブで演奏し始めたのがルーツとされている。

ゼノン・デ・フラワーの所属するカウント・ビショップスもパブロックとされているが、その先駆者的存在として多くの人の心を引きつけている。

影響:ポーランド音楽シーンにおける重要な人物

カウント・ビショップスの初期メンバーとしてパブロックというジャンルを広め、パンクロックが台頭する前のイギリスでロックンロールとR&Bの復活に寄与した。

また、ギターのプレイスタイルはスリーコードに基づくシンプルなリフでありながらも、パフォーマンスで圧倒し、セックス・ピストルズやクラッシュなどのパンクバンドにも影響を与えたとされている。

死因:心臓発作(1980年5月16日没)

ゼノン・デ・フルーは1979年3月17日、ロンドンでのライブを終えてからの帰宅途中、自動車が衝突。事故の深刻さにもか​​かわらず病院の重症者リストから外され、数日後に合併症による呼吸困難、心臓発作で亡くなった。

ジェイコブ・ミラー(Jacob Miller)

名声・肩書:インナー・サークルのメンバーでレゲエシンガー

ジャマイカ・マンデビル出身。1952年5月4日生まれ。ジャマイカのレゲエバンドであるインナー・サークルのリードシンガーとして知られる。彼のボーカルスタイルとカリブのリズムは、バンドのサウンドに独自の色合いを与え、レゲエの音楽的な多様性を広げる要素となった。

ジャンル:レゲエ

ジェイコブ・ミラーは、リズムとメロディーラインが特徴的なシンガーで、彼の歌唱力とパフォーマンスによって、バンドのレゲエサウンドを一層引き立て、音楽に深い感情とエネルギーを与えた。身長170センチメートル、体重100キログラム弱の巨漢で、「キラーミラー」と呼ばれていた時期もあったとされている。

影響:レゲエシーンにおける重要なアーティスト

ジャズやスカ、ロックステディの要素を取り入れたスタイルのシンガーで、深いメッセージ性と情熱的なパフォーマンスが特徴だった。ボブ・マーリーやピーター・トッシュと並ぶ重要なアーティストとされるほど、多大な影響力を今日にも残す。特に彼の楽曲にみられるリズムやメロディ、歌詞のテーマは、現代のレゲエアーティストにも受け継がれている。

死因:交通事故(1980年3月23日没)

ジェイコブ・ミラーは1980年3月23日、ジャマイカのキングストンで自動車を運転中、ほかの自動車と衝突し亡くなった。即死だったとされている。

D・ブーン(D. Boon)

名声・肩書:ミニストリーのギタリスト

アメリカ・カリフォルニア州サンペドロ出身。1958年4月1日生まれ。アメリカのロックバンドであるミニットメンのギタリストおよびリードシンガーで、彼の革新的なギタープレイと独特のボーカルスタイルは、ポストパンクとハードコアパンクのシーンにおいて高く評価された。

ベーシストのマイク・ワットとドラマーのジョージ・ハーリーとともに、テンポの速い楽曲を多く世に送りだし、インディペンデント・アーティストによるパンクロックを広く認知させた功績がある。

ジャンル:パンク・ロック

D・ブーンの音楽スタイルは、ポストパンクおよびオルタナティブロックのジャンルに分類され、その演奏はシンプルでありながらもリズミカルだった。そしてミニットメンの楽曲には、社会的なメッセージと反骨精神が込められており、スピード感とアグレッションを特徴としたバンドサウンドを生みだしていた。

影響:パンク・ロックシーンに貢献

ハードコア・パンク・バンドのブラック・フラッグのオープニングアクトとして初めて世に登場。ミニットメンの有名なアルバムは『Double Nickels on the Dime』で、2012年にスラント・マガジンの“1980年代のベスト・アルバム”で77位にランクインした。

アルバムがヒットしたことでパンク・ロックバンドとしての地位を確立。スピード感あふれる曲調とメッセージ性の強い歌詞などで、後世のバンドの曲作りにも多くの影響を与えた。

死因:交通事故(1985年12月22日没)

choko605
choko605
@choko605

Related Articles関連記事

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の徹底解説まとめ

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の徹底解説まとめ

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)とは、アメリカ合衆国出身のギタリスト、シンガーソングライターである。「ジミヘン」の愛称で知られ、奇抜なファッションやステージ上でギターを燃やすパフォーマンスが有名である。また、ギターのテクニックに関しても同年代のギタリストや、後進にも多大な影響を与えている。またジミの活動期間は約4年程だが、常に音楽雑誌の人気ランキングの上位に位置するなど人気の高さが伺える。右利き用のギターを、左に持ち替えて演奏している姿がトレードマークとなっている。

Read Article

君が生きた証(Rudderless)のネタバレ解説・考察まとめ

君が生きた証(Rudderless)のネタバレ解説・考察まとめ

『君が生きた証(Rudderless)』は2014年にアメリカで製作された音楽映画である。『ファーゴ』などで知られるベテラン俳優ウィリアム・H・メイシーの初監督作品である。優秀な広告マンだったサムは、大学生の息子ジョシュを銃乱射事件で失ってしまう。悲しみからすさんだ生活をしていたサムはジョシュが残した歌があることを知り、ライブバーで飛び入り参加し、歌を披露する。そこで出会った青年クエンティンとバンドを結成することになるが、サムには大きな秘密があった。

Read Article

スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)のネタバレ解説・考察まとめ

スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)のネタバレ解説・考察まとめ

世界的人気を誇るジーン・ロッデンベリーのオリジナル『スター・トレック』を元に、2009年にJ・J・エイブラムズによってリブートされた作品。本作はシリーズ3部作の最後を飾る。 ジャスティン・リン監督(『ワイルド・スピード』シリーズ)が指揮。 エイリアンの襲撃を受け、エンタープライズ号を脱出したクルー達。降り立った未知の惑星でクルー達の絆が試される。

Read Article

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)の徹底解説まとめ

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)の徹底解説まとめ

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)とは、1962年の結成から一度も解散することなく活動をつづけている英国のロックバンド。ビートルズとならぶその影響力は「世界最強のロックンロール・バンド」とも評され、数限りないミュージシャンたちから尊敬をうけている。 1989年にはロックの殿堂入りを果たし、結成後半世紀以上も精力的に活動する超大物バンドである。

Read Article

Nirvana(ニルヴァーナ)の徹底解説まとめ

Nirvana(ニルヴァーナ)の徹底解説まとめ

アメリカのロックバンド・Nirvana(ニルヴァーナ)は、1990年代前半のグランジブームを最前線で引っ張ったビッグバンドである。 軽いサウンドが人気だった当時、重々しい曲調とネガティブな歌詞の『Smells Like Teen Spirit』をリリースし、予想に反して大ヒットを記録した。 1989年のデビューから解散までわずか5年の活動期間だが、後のバンドに与えた影響は計り知れない。

Read Article

有名ギタリストが使っているギターを紹介!ジミー・ペイジや真島昌利愛用のレスポールなど

有名ギタリストが使っているギターを紹介!ジミー・ペイジや真島昌利愛用のレスポールなど

ここでは国内・海外問わず、有名ギタリストが使っているギターを紹介する。レスポールを愛用しているレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジやザ・クロマニヨンズの真島昌利、Stratocaster系を愛用しているジミ・ヘンドリックスなど、ギターの種類別にまとめている。

Read Article

テレキャスターを使っているギタリストを画像と共にまとめて紹介!

テレキャスターを使っているギタリストを画像と共にまとめて紹介!

「テレキャスター」とは1951年にフェンダー社が製造・販売を開始したエレキギターで、高音域を弾いた際にクリアに響きやすいのが特徴だ。記事中では布袋寅泰、アベフトシ、「凛として時雨」のTK、「The Rolling Stones」のキース・リチャーズ、「Led Zeppelin」のジミー・ペイジなど、テレキャスターを愛用しているギタリストを画像と共に紹介している。

Read Article

目次 - Contents