27クラブ(The 27 Club)まとめ

「27クラブ」は、27歳で亡くなった有名な音楽家や芸術家たちを指す総称で、特に1960年代後半から1970年代にかけてこの現象に注目が集まった。ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンなど名だたるメンバーが多く、いずれも各界で絶大な影響力を持ち、短期間で大成功を収めた人物ばかりだ。彼らの死は大きな衝撃を与えただけでなく、死亡した年齢が27歳と共通しており、都市伝説や陰謀諭などが囁かれることとなった。アーティストなどの短い人生の儚さと、その才能への敬意を示す言葉としても知られている。

ピート・ハムは楽器の演奏力はもちろん、その作曲能力も高いものがあり、ポップロックとパワーポップのジャンルでヒット曲を生みだし続けた。シングル『Baby Blue』や『Without You』、『Day After Day』などが軒並みチャートインを果たし、世界中で知られることとなっている。

死因:首つり自殺(1975年4月24日没)

死の前日、自宅に戻る際にトムに残した最後の言葉が有名で、「気にするな、逃げ出す方法はわかってるから(Don’t worry, I know a way out.)」と言ったことが、バンドメンバーのトム・エヴァンズによって明かされている。

ゲイリー・セイン(Gary Thain)

名声・肩書:ユーライア・ヒープやキーフ・ハートリー・バンドのベーシスト

ニュージーランド・クライストチャーチ出身。1948年5月15日生まれ。イギリスのロックバンドであるユーライア・ヒープのベーシストで、1969年にはジミ・ヘンドリックスとジャムをした経験もある人物だ。

キーフ・ハートレー・バンドに参加し、ウッドストックで演奏したことが目にとまり、ユーライア・ヒープに加入することが決定。4枚のスタジオ・アルバム『Demons&Wizards』や『The Magician's Birthday』、『Sweet Freedom』、『Wonderworld』などをリリースし、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどと並ぶハードロックバンドとして名をはせた。

ジャンル:ハードロックやヘヴィメタルの要素を兼ね備えたサウンド

ユーライア・ヒープの音楽は、ハードロックやヘヴィメタルの要素を取り入れたものであり、ゲイリー・セインのベースプレイによって更なる重圧感を与えた。

影響:ロックシーンでの重要なベーシスト

ゲイリー・セインのベースプレイは、ハードロックとヘヴィメタルの中でドラマーとともにリズム隊としての重要性を示した。コードのルート音に合わせて演奏することがほとんどなく、その時代とその後のバンドにもベーシストの在り方や、リズム隊としての重要性の認識を改めさせた。

死因:オーバードーズ(ヘロイン)(1975年12月8日没)

ゲイリー・セインは1975年12月8日、ヘロインのオーバードーズが原因による呼吸不全で亡くなった。プログレッシブのベースラインと、ジャズとファンクのアプローチを取り入れたプレイは、新たな奏法の方向性を示し、彼の死後も多くのアーティストに影響を与えている。

セシリア(Cecilia)

名声・肩書:ラテンポップシンガー

スペイン・マドリード出身。1948年10月11日生まれ。1970年代に人気を博した。彼女はラテンポップのジャンルで広く評価されており、歌声とパフォーマンスは多くのファンに愛された。彼女はアルゼンチンの音楽シーンにおいて重要な役割を果たし、彼女の楽曲は多くの人々に影響を与えた。

ラテン語圏のほとんどの国でリリースされてライブも行ったほか、プエルトリコのサンフアンで開催された第4回OTIフェスティバルにスペイン代表として「Amor de medianoche」を歌い、多くの支持を受けた。また芸術の方面でも才能を発揮したほか、アメリカでは音楽プロデューサーとしても活躍したとされている。

ジャンル:ラテンポップ

ラテンやフォークポップの要素を融合したジャンルで、彼女の歌声はラテン音楽を根幹とした感情が豊かで力強いものだった。代表曲には「Nada de Nada」や「Estás en mi vida」があり、彼女の楽曲のうち6曲が、スペインのベストセラーチャートとラジオチャートで1位に輝いた。

影響:ラテン音楽シーンにおける伝説的なラテン・ポップアーティスト

1996年にはメルシェ・コリスコ、ミゲル・ボーゼ、アナ・ベレン、マノロ・テナ、フリオ・イグレシアスなどの有名なアーティストによって、セシリアの曲がカバーされ、コンピレーションなどもリリースされた。

特に「Dama, dama」などは、ロシオ・ドゥルカルやデヴィッド・ブロザ、マンザニータ、など、世界中のアーティストによってカバーされるなど、ラテン音楽シーンにおいては伝説的な存在となっている。

死因:交通事故(1976年8月2日没)

1976年8月2日、セシリアはガリシア州ビーゴでのコンサートを終えて車でマドリードへ帰る途中、ベナベンテ近郊で自動車事故に巻き込まれ、ミュージシャンのカルロス・デ・ラ・イグレシアとともに亡くなった。

ヘルムート・ケーレン(Helmut Köllen)

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