神さま学校の落ちこぼれ(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『神さま学校の落ちこぼれ』とは、日向夏の原作小説をもとに赤瓦もどむが漫画化した作品。「花とゆめ」で2021年17号より連載開始となった。現代日本のごく普通の世界が舞台だが、少し変わっているのは「この世界には神さまがいる」ということ。高校受験を控えた陽美谷ナギは、「神さま学校」の合格通知を受け取る。エリートばかりの学校でナギの成績は学年最下位に。落ちこぼれとなったナギが超難関の国家資格「神さま」を目指す、超能力・学園・友情・恋愛・陰謀が絡むスピリチュアルスクールドラマである。

引寄能力(アポート)

欲しいものを瞬間移動で手元に引き寄せることができる能力。瞬間移動能力の応用で使える能力とされる。

消去能力(アスポート)

消滅したい物を完全に消去することができる能力。夜刀神が咲夜姫の為に、家宝の予言書をアスポートで消滅した。

未来予知(フォアサイト)

未来を見ることができる能力。ナギの祖母や咲夜姫はこの能力があるが、稀有なものとされている。

神通力強化

レアケースな能力で、ヒミコの神通力を強化することができる能力。ナギだけの特別な能力の為、周りに気づかれ超自然学派などに目を付けられると誘拐される危険性が高い。その為、ツクヨミがナギを守ることを學園長に約束した。

『神さま学校の落ちこぼれ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ツクヨミ「…初めてだ 誰かに『助けてもらえた』のって…」

暴走状態になったサガミから攻撃されそうになったツクヨミを助けたナギに対し、ツクヨミがつぶやいた一言。人並外れた神通力で人を助けることがあったが助けてもらったことのなかったツクヨミがしみじみとつぶやくシーンである。

モナカ「それぞれがやれる事やればいいの あんたがさっき木登りしてくれたみたいにね」

自分は役に立っていないと落ち込むナギに、この言葉をかけるモナカ

オリエンテーションで、自分は神通力を使って皆のように助け合うことができない為、謝るナギにモナカが言ったセリフである。この言葉はナギにとって心の支えとなったようで、落ち込んだ際に、このモナカのセリフを脳内で回想し、自分を鼓舞するシーンがある。

學園長「ナギさんは今、土の中に埋まった種です。それを芽吹かせるのも腐らせるのもあなた次第よ」

オリエンテーションで、學園長からこの言葉をもらい「思い悩むことがあれば相談なさい」と声をかけられたナギ。この言葉でナギは「何を落ち込んでいるんだ、今までヒミコですらなかった自分が神さま学校に入ることで、可能性はゼロじゃなくなった」と思いなおし、元気を取り戻すシーンである。

ホシノ「俺が一番嫌いなのはな 諦めている奴だ」

ホシノの辛辣な言葉とツクヨミのナギの神楽舞を見たいという思いにこたえ、神楽舞を舞うことを決意するナギ

ナギの実家の神社で急遽お祭りを行うことになった際、ナギが10年以上神楽舞をやっていることを知ったホシノとツクヨミはナギに踊るよう言う。自分は素人に毛が生えた程度で人前で披露するなんてと弱気になっていたナギにホシノが言ったセリフである。
「過去の栄光にすがって宝くじでもあたるのを待っているような そんな受け身の人間は金輪際目の前にいて欲しくない」「もしうちのツクヨミを商売に利用しようっていうなら頭を下げなくていい ただ、今後ツクヨミのためになるような将来性を見せてもらいたい」と真剣な表情でナギに伝えるホシノ。そんなホシノにツクヨミは「言い過ぎだ」と諭すが、ナギは、過去の栄光にすがる受け身の人間という言葉に自分の心を見透かされているようだと感じる。そして、ツクヨミが「自分は ナギの神楽舞を見てみたいと思う」と純粋にかけてくれた言葉に触発され、神楽舞でお祭りを盛り上げたのだった。

ツクヨミ「ナギは渡さない」

ピンチの時にはいつもナギを助けに駆けつけるツクヨミ

運動会中、たけるの指示でナギが誘拐されかけた際、ナギをかばい猫田に言うセリフである。突然テレポートで山林に連れてこられたナギは猫田からたけるの指示でついてくるよう言われる。ナギが一瞬迷った時、ナギの信力を追って駆けつけたツクヨミが、ナギをかばうように現れ「ナギは渡さない」と言い助ける。その後ナギを気遣い、軽々と抱き上げテレポートで學園へ戻るシーンは、少女漫画の王道ともいえる胸キュンシーンである。

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@tinoue1203

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