神さま学校の落ちこぼれ(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『神さま学校の落ちこぼれ』とは、日向夏の原作小説をもとに赤瓦もどむが漫画化した作品。『花とゆめ』で2021年17号より連載開始となった。現代日本のごく普通の世界が舞台だが、少し変わっているのは「この世界には神さまがいる」ということ。高校受験を控えた陽美谷ナギは、「神さま学校」の合格通知を受け取る。エリートばかりの学校でナギの成績は学年最下位に。落ちこぼれとなったナギが超難関の国家資格「神さま」を目指す、超能力・学園・友情・恋愛・陰謀が絡むスピリチュアルスクールドラマである。

惟神學園の高等部に通う男子で陽美谷ナギのクラスメイト。身長169センチ、体重52キロ。誕生日は8月15日。灰白色の髪をしており、無気力で投げやりな態度を取り、嫌味な言動で人を寄せ付けない性格。神さまを何人も輩出した「江道大社」の息子で、サラブレッド。家族から神さまになることを義務付けられ、現在はやる気を失っている。強い力を持ったヒミコであり、家族からの言いつけを守って成績は落とさないようにしているが、それ以外の実技には手を抜いている。神通力は透視能力(クレアボヤンス)で、物体の透視に加え、遠くを見る遠視も可能で、その高い神力から、その気になれば山一つをすべて見渡すこともできる。ただし、透視能力は女性から誤解を招きやすい能力なこともあり、神通力を使うことは好まない。家が名家であるため、そのツテを欲した人々にチヤホヤされるのに嫌気が差し、現在の毒舌家で壁を作るスタイルを形成するに至った。オリエンテーションで陽美谷ナギと同じ班となり、意地でも能力を使わずにいたが、叱責する仲間からナギが自分をかばったことで力を使うことを決意し、チームを導いた。その後はなんだかんだナギを気にかけている。成績優秀で、座学の成績は常に学年1位。神力も合わせた能力はクラス首席と評価されている。一方で、体力はほとんどなく、運動能力は壊滅的。華奢な体型で、オリエンテーション後はしばらく筋肉痛で動けなくなっていた。また、同年代の人間には毒を吐くが、見知らぬ目上の人間を前にすると緊張する為、ふだんのふてぶてしい態度は鳴りを潜め、借りてきた猫のようにおとなしくなる。

松田タロウ(まつだたろう)

惟神學園の高等部に通う男子で陽美谷ナギのクラスメイト。身長170センチ、体重61キロ。誕生日は9月3日。平凡な顔立ちで、眼鏡をかけている。どこにでもいそうなごく普通の常識人。生真面目で面倒見のよい性格をした模範生ながら、個性的な人間の多い惟神學園では非常に地味な存在。ある意味貴重な人材ともいえる。その性格から暴走しがちな逢坂サガミのフォロー役も務めており、損な役回りが多い。落ちこぼれのナギにも分け隔てなく接し、オリエンテーションでは同じ班となった。地味・平凡・ふつうと周囲から思われているが、幼い頃にヒミコとしての能力を認められたエリート。ヒミコとしての神通力は念動力(サイコキネシス)だが、サガミのように大きな物は動かせない。ただしメンタルは安定しており、まじめな性格もあって縁の下の力持ちとして活躍している。また意外と情報通で、学園に不慣れなナギに生徒や学園の事情を教えている。好きな食べ物はショートケーキで、嫌いな食べ物はセロリ。そろばんを得意としている。

広崎ざくろ(ひろさきざくろ)

まるで宝塚の男役のようなおおげさな立ち振る舞いの中性的な美女。やや面倒くさい性格。優等生で、ツクヨミとは同じスサノオ候補生としてしごかれた立場だという。トータには何か借りがあるらしい。神通力は観念動力(テレキネシス)。

鏡オルハ(かがみおるは)

立ち回りが上手く、どことなく掴みどころのない人物。成績優秀だが、陰の努力家。モナカのライバル。神通力は瞬間移動(テレポート)と透視能力(クレアボヤンス)で、クレアボヤンスは後天的に発現させたものである。

神さま

月読命(つくよみのみこと)

「月読命」を拝命する高位の神さまで、通称ツクヨミ。涼し気な雰囲気を漂わせた絶世の美男子で、身長は177センチ、体重は64キロ。プロフィールでは誕生日は1月1日となっているが、正確には不明。ツクヨミは神の名を与えられているだけで、本名は不明。高校を卒業したばかりの18歳ながら、大人っぽく容姿は整っているものの老け顔なのを気にしている。強い神通力を持つが故に、幼い頃は超自然学派にいたが、7歳の頃にナギの祖母の未来視により保護され、ホシノの両親に引き取られて育てられた。惟神學園の卒業生で、学生時代から数々の伝説を作り出し、卒業後は神さま試験に一発合格し、そのまま神さまに任命された。政治家以上にVIP扱いされる高位の神さまが故に、能力の高さからあちこちの神社からオファーを受けるが、所属する神社はまだ決まっていない。現在はイベントにゲストとして呼ばれる仕事を引き受けたり、惟神學園の特別講師をしたりして生活費を稼いでいる。無口で浮世離れしたミステリアスな雰囲気で一定の評価を得ているが、それは付き人であるホシノの手腕によるところが大きく、本人の素の性格は超が付くほどのド天然でマイペース。好物は生菓子で、コンビニでスイーツを買い占めるほどの甘党。神通力は瞬間移動(テレポート)と観念動力(テレキネシス)他、様々な能力を持つ。強い神通力は燃費がすこぶる悪いため、時おりスイーツを買うのにテレポートを使っては行き倒れている。現在は山奥の別荘を借りて暮らしているが、周囲にまったく店がないため、甘い物を求めて学園の購買や学食にたびたび姿を現している。直感が非常に鋭く、周囲の人の危機を察することができる為、陽美谷ナギもツクヨミに何度も助けられている。ナギのヒミコとしての素質を見抜き、ナギを惟神學園に推薦した張本人。スイーツの買い出しに来たナギは、ツクヨミが行き倒れになっている現場に何度か遭遇しており、ナギからも一人にしたらダメなタイプと思われている。

夜刀神(やとのかみ)

ノリが軽く関西弁をしゃべるアバンギャルドな見た目の神さま。ホシノとは同級生で、自分より優秀なホシノが神さまを目指さなかったことを根に持っている。パイナップルのピザが大好きでいつも大量に持ち歩き配りまくっている。神通力は 瞬間移動(テレポート)、テレポートを応用させた引寄能力(アポート)、消去能力(アスポート)。咲夜姫の推薦により神さま試験を受けることができた。ラスト5回目の神さま試験でギリギリ滑り込み合格をした努力家。

木花咲夜姫(このはなさくやひめ)

トータの姉で、江道神社の神さま。神秘的な美女故、人気があり信者が多い。夜刀神を神さま試験に推薦した。神通力は観念動力(テレキネシス)。周りには秘密にしているが、触れた人の未来を1度だけ見ることができる未来より(フォアサイト)の能力もある。

大山津見神(おおやまつみのかみ)

江道神社の神さまで現当主。トータと咲夜姫の父。高圧的で、江道家のことを最優先に考えており、反抗的なトータをお仕置き部屋に閉じ込める。

ツクヨミのプロデューサー

Syoto0075
Syoto0075
@Syoto0075

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