神さま学校の落ちこぼれ(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『神さま学校の落ちこぼれ』とは、日向夏の原作小説をもとに赤瓦もどむが漫画化した作品。『花とゆめ』で2021年17号より連載開始となった。現代日本のごく普通の世界が舞台だが、少し変わっているのは「この世界には神さまがいる」ということ。高校受験を控えた陽美谷ナギは、「神さま学校」の合格通知を受け取る。エリートばかりの学校でナギの成績は学年最下位に。落ちこぼれとなったナギが超難関の国家資格「神さま」を目指す、超能力・学園・友情・恋愛・陰謀が絡むスピリチュアルスクールドラマである。
芥河ホシノ(あくたがわほしの)
ツクヨミのプロデューサー兼お世話係。眼鏡をかけ、まじめそうな雰囲気を漂わせている。ツクヨミとは5歳差で、神通力は非常にレベルの高い精神感応(テレパシー)。ツクヨミや學園長のような能力の高いヒミコが周りにいた為、神さまになるのが馬鹿らしくなり、ツクヨミのプロデューサーとなった。ド天然なツクヨミを、ミステリアスで神秘的な存在としてプロデュースし、天然なツクヨミのボロが出ないように、台本まで用意している。また、私生活がだらしないツクヨミの世話もしており、実質的なツクヨミの保護者で、公私にわたって彼を支えている。両親はともにバリキャリ警察官で、ツクヨミを超自然学派から保護し、行く当てのなかったツクヨミを引き取った為、ツクヨミと一緒に育った。天性の世話焼き体質で、ツクヨミは自分がいないと何をやらかすかわからないと思い常に同行をしようとするも、學園長から過保護と言われ、子離れしなさいとたしなめられた。
惟神學園の先生
學園長
惟神學園の學園長を務める初老の女性で、學園の創設者。「大日女尊(おおひるめのみこと)」を拝命する神さまで、見た目は60歳くらいだが、少なくとも60年以上前から惟神學園で教師をしており、本来の年齢はどう見積もっても80歳以上。ヒミコとしての神通力は精神感応(テレパシー)とヒーリングなど、いくつかの複合能力者で、国内一と言われるテレパシー能力は相手に幻影すら見せることができる。そのヒーリング能力により、ナギ達はオリエンテーションの際、瞬時に体力を回復することができた。陽美谷ナギの祖母のウズメはかつての教え子で、ホシノの學園時代の師匠でもある。
祖父江マサユキ(そふえまさゆき)
惟神學園の男性教師。髪をオールバックにして眼鏡をかけ、神経質そうな見た目をしており、惟神學園のマッドサイエンティストとして生徒から恐れられている。担当教科は生物で神通力は念動力(サイコキネシス)。神通力の強さから、壁や天井も歩くことができ、体の一部がどこかに触れていればどんな状態でも支えられる。オリエンテーションの際は、お堂のてっぺんに椅子の片足が触れた斜めの状態で座っていた。生徒を研究室に呼び出して実験体にしたくて仕方のない迷惑な先生。
小林レイリ(こばやしれいり)
惟神學園の女性教師。陽美谷ナギ達のクラス担任で、ナギが住んでいる女子寮の寮監も兼任している姉御肌。ウェーブのかかった黒髪ロングヘアで、優しくも厳しい性格をしており、生徒が騒がしくしている際には実力行使で黙らせている。担当教科は数学で、神通力は発火能力(パイロキネシス)。パイロキネシスはかなり強力で、ただ火をつけるだけでなく物質の状態変化を起こすこともできる。オリエンテーション後にモナカ達が焼いたどら焼きを神通力で瞬時に冷まし、重宝された。珍しい能力故、祖父江先生の実験によく付き合わされていた。ガラン先生とは先輩後輩の仲。
飯波ガラン(いいなみがらん)
惟神學園の男性教師。陽美谷ナギ達のクラスの副担任で、生真面目ながら気弱そうな雰囲気を漂わせた青年で、過激な言動の小林レイリに振り回されている。担当教科は国語で、神通力は微弱な観念動力(テレキネシス)。元々研究者を目指しており、祖父江先生の研究室にいた。ナギの特別講師の1人。祖父江先生の実験によりナギとは遠い親戚であることが判明した。
超自然学派に属する者達
猫田(ねこた)
超自然学派に属しており、たけるを洗脳しようとするも、逆に洗脳されかけた。以降、たけるの支持の元動いているようで、体育祭でナギを誘拐しようとしたところ、ツクヨミに邪魔される。その際、スサノオがたけるであること、たけるからナギを連れてくるよう指示されたことをナギに話す。神通力は精神感応(テレパシー)。
カツグチ
超自然派の過激派であるスサノオ会のヒミコ。たけるに負け、スサノオの座をタケルに譲り、第2位となった。神通力は発火能力(パイロキネシス)。
オモイカネ
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目次 - Contents
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の概要
- 『神さま学校の落ちこぼれ』のあらすじ・ストーリー
- 「神さま学校」への入学
- サバイバルなオリエンテーション
- たける人形の秘密
- 神通力別講師の選択
- 神通力特別授業
- 体育祭での青田買い
- ナギの神通力の秘密と遊園地
- 江道大社への職業体験
- 江道家の家系図
- 未来の光景
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)
- 陽美谷家のヒミコ
- 陽美谷たける(ひびやたける)
- 天宇受賣命(あまのうずめのみこと)
- ナギの友人達
- 田中モナカ(たなかもなか)
- 美馬みるる(みまみるる)
- 逢坂サガミ(おうさかさがみ)
- 江道トータ(えとうとーた)
- 松田タロウ(まつだたろう)
- 広崎ざくろ(ひろさきざくろ)
- 鏡オルハ(かがみおるは)
- 神さま
- 月読命(つくよみのみこと)
- 夜刀神(やとのかみ)
- 木花咲夜姫(このはなさくやひめ)
- 大山津見神(おおやまつみのかみ)
- ツクヨミのプロデューサー
- 芥河ホシノ(あくたがわほしの)
- 惟神學園の先生
- 學園長
- 祖父江マサユキ(そふえまさゆき)
- 小林レイリ(こばやしれいり)
- 飯波ガラン(いいなみがらん)
- 超自然学派に属する者達
- 猫田(ねこた)
- カツグチ
- オモイカネ
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の用語
- 神通力を持つ者達の総称
- ヒミコ
- 神さま
- 超自然学派(ちょうしぜんがくは)
- 学校
- 私立惟神學園(しりつかんながらがくえん)
- 神通力(じんつうりき)
- 念動力(サイコキネシス)
- 観念動力(テレキネシス)
- 発火能力(パイロキネシス)
- 精神感応(テレパシー)
- 残留思念読取(サイコメトリ)
- 透視能力(クレアボヤンス)
- 瞬間移動(テレポート)
- 引寄能力(アポート)
- 消去能力(アスポート)
- 未来予知(フォアサイト)
- ヒーリング
- 神通力強化(じんつうりききょうか)
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 月読命(つくよみのみこと)「…初めてだ 誰かに『助けてもらえた』のって…」
- 田中モナカ(たなかもなか)「それぞれがやれる事やればいいの あんたがさっき木登りしてくれたみたいにね」
- 學園長/大日女尊(おおひるめのみこと)「ナギさんは今、土の中に埋まった種です。それを芽吹かせるのも腐らせるのもあなた次第よ」
- 芥河ホシノ(あくたがわほしの)「俺が一番嫌いなのはな 諦めている奴だ」
- 月読命(つくよみのみこと)「ナギは渡さない」
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)に「師匠」と呼ばれ舞い上がる月読命(つくよみのみこと)
- 江道トータ(えとうとーた)の陽美谷ナギ(ひびやなぎ)への感情がわかるシーン
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)がピンチの時いつも助けに駆けつける月読命(つくよみのみこと)
- 月読命(つくよみのみこと)と陽美谷ナギ(ひびやなぎ)がお互いの存在について思うこと
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者は『薬屋のひとりごと』の日向夏、作画は『兄友』『ラブ・ミー・ぽんぽこ!』 の赤瓦もどむ
- 『神さま学校』は2000年代の『花とゆめ』のイメージ
- ツクヨミが登場したのは『花とゆめ』らしさを出すため
- 赤瓦もどむの提案で生まれたたける人形
- ツッコミ役として誕生したホシノ
- 漫画と小説で2度楽しめる『神さま学校』の世界