神さま学校の落ちこぼれ(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『神さま学校の落ちこぼれ』とは、日向夏の原作小説をもとに赤瓦もどむが漫画化した作品。『花とゆめ』で2021年17号より連載開始となった。現代日本のごく普通の世界が舞台だが、少し変わっているのは「この世界には神さまがいる」ということ。高校受験を控えた陽美谷ナギは、「神さま学校」の合格通知を受け取る。エリートばかりの学校でナギの成績は学年最下位に。落ちこぼれとなったナギが超難関の国家資格「神さま」を目指す、超能力・学園・友情・恋愛・陰謀が絡むスピリチュアルスクールドラマである。
主人公ナギはキャラクターデザインもすぐに決まったが、当初ツクヨミは影も形もなかった。赤瓦もどむのリクエストにより、『花とゆめ』の読者は、冒険譚だけでなく、魅力的な男女の関係も欲しいはずという『花とゆめ』チームが考える少女漫画らしさを入れる為、リクエストにこたえる形で登場したという。日向夏個人としては、少女漫画は他に主軸があれば、男女の関係性は5%くらいでも良いかなと思っていたというが、60%くらいは必要だとおしえてもらったという。
赤瓦もどむの提案で生まれたたける人形
たけるは当初テレパシーのみで登場する予定だったが、赤瓦もどむが小説なら面白いテンポだが、漫画としてコマ割りすると画面が単調になることを懸念。マスコットとして動かしても良いかと日向夏に相談し、ぬいぐるみという形で登場することになった。
ツッコミ役として誕生したホシノ
たけるのぬいぐるみと同じように、当初登場予定がなかったホシノだが、ツクヨミ一人だとボケ倒してしまいツッコミ不足になる為、赤瓦もどむのアイデアでホシノが誕生した。ホシノの存在により、ツクヨミとの会話にテンポよくツッコミを入れてもらえるようになっている。
漫画と小説で2度楽しめる『神さま学校』の世界
本作は小説版と漫画版の1巻から同時に発売されており、漫画版の白泉社と小説版の星海社が出版社の垣根を越えて協力している。漫画はナギ視点でストーリーが進んでいくのに対し、小説版は男性キャラクター視点で進むところもある。漫画版と小説版のストーリーの進み方も少し違う為、違った楽しみ方ができる。赤瓦もどむは、元々日向夏のファンは小説を読むと思うと言った上で、普段小説を読まない人が漫画をきっかけに小説の方も読んでくれたらうれしいと語る。日向夏と赤瓦もどむの作風をどちらも生かして、読者に楽しんでもらえる作品となっているのが本作の魅力といえる。
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目次 - Contents
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の概要
- 『神さま学校の落ちこぼれ』のあらすじ・ストーリー
- 「神さま学校」への入学
- サバイバルなオリエンテーション
- たける人形の秘密
- 神通力別講師の選択
- 神通力特別授業
- 体育祭での青田買い
- ナギの神通力の秘密と遊園地
- 江道大社への職業体験
- 江道家の家系図
- 未来の光景
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)
- 陽美谷家のヒミコ
- 陽美谷たける(ひびやたける)
- 天宇受賣命(あまのうずめのみこと)
- ナギの友人達
- 田中モナカ(たなかもなか)
- 美馬みるる(みまみるる)
- 逢坂サガミ(おうさかさがみ)
- 江道トータ(えとうとーた)
- 松田タロウ(まつだたろう)
- 広崎ざくろ(ひろさきざくろ)
- 鏡オルハ(かがみおるは)
- 神さま
- 月読命(つくよみのみこと)
- 夜刀神(やとのかみ)
- 木花咲夜姫(このはなさくやひめ)
- 大山津見神(おおやまつみのかみ)
- ツクヨミのプロデューサー
- 芥河ホシノ(あくたがわほしの)
- 惟神學園の先生
- 學園長
- 祖父江マサユキ(そふえまさゆき)
- 小林レイリ(こばやしれいり)
- 飯波ガラン(いいなみがらん)
- 超自然学派に属する者達
- 猫田(ねこた)
- カツグチ
- オモイカネ
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の用語
- 神通力を持つ者達の総称
- ヒミコ
- 神さま
- 超自然学派(ちょうしぜんがくは)
- 学校
- 私立惟神學園(しりつかんながらがくえん)
- 神通力(じんつうりき)
- 念動力(サイコキネシス)
- 観念動力(テレキネシス)
- 発火能力(パイロキネシス)
- 精神感応(テレパシー)
- 残留思念読取(サイコメトリ)
- 透視能力(クレアボヤンス)
- 瞬間移動(テレポート)
- 引寄能力(アポート)
- 消去能力(アスポート)
- 未来予知(フォアサイト)
- ヒーリング
- 神通力強化(じんつうりききょうか)
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 月読命(つくよみのみこと)「…初めてだ 誰かに『助けてもらえた』のって…」
- 田中モナカ(たなかもなか)「それぞれがやれる事やればいいの あんたがさっき木登りしてくれたみたいにね」
- 學園長/大日女尊(おおひるめのみこと)「ナギさんは今、土の中に埋まった種です。それを芽吹かせるのも腐らせるのもあなた次第よ」
- 芥河ホシノ(あくたがわほしの)「俺が一番嫌いなのはな 諦めている奴だ」
- 月読命(つくよみのみこと)「ナギは渡さない」
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)に「師匠」と呼ばれ舞い上がる月読命(つくよみのみこと)
- 江道トータ(えとうとーた)の陽美谷ナギ(ひびやなぎ)への感情がわかるシーン
- 陽美谷ナギ(ひびやなぎ)がピンチの時いつも助けに駆けつける月読命(つくよみのみこと)
- 月読命(つくよみのみこと)と陽美谷ナギ(ひびやなぎ)がお互いの存在について思うこと
- 『神さま学校の落ちこぼれ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者は『薬屋のひとりごと』の日向夏、作画は『兄友』『ラブ・ミー・ぽんぽこ!』 の赤瓦もどむ
- 『神さま学校』は2000年代の『花とゆめ』のイメージ
- ツクヨミが登場したのは『花とゆめ』らしさを出すため
- 赤瓦もどむの提案で生まれたたける人形
- ツッコミ役として誕生したホシノ
- 漫画と小説で2度楽しめる『神さま学校』の世界