マネーの拳(三田紀房)のネタバレ解説・考察まとめ
『マネーの拳』とは2005年から2009年にかけ『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載された三田紀房による漫画である。元ボクシング世界フェザー級王者の主人公が引退後、会社を興すもののそれを手放し、新たに会社を立上げ、様々な障壁を乗り越え、やがて東証一部上場を果たすというサクセスストーリーである。東証一部上場に昇り詰めるまでの過程での主人公や従業員の仲間達、ライバル、その他の利害関係者らの描写はリアリティを感じさせ生き生きとしており、経営に関する名言やヒントが満載の作品である。
第1巻7話から登場する。
菅原雅弘の妻。店の運転資金を持ち逃げされ商店をたたむことになっても夫雅弘を支え続ける。
西野浩樹(にしのひろき)
第1巻7話から登場する。
西野は実家で縫製工場を営んでいたが経営難で逃げ出し、ホームレス生活を送っていた。ケンのホームレス選抜で当選後、ケンは事務所荒らしに遭遇する。その犯人はこの西野であった。西野は二度目の不渡りの支払に追われ犯行に及んでいたのであった。この返済はケンが払うことで西野は窮地を脱する。
緒方優(おがたまさる)
第1巻7話に登場する。
職歴のない元ホームレス。
加藤薫(かとうかおる)
第1巻7話から登場する。
オタク気質の元ホームレス。趣味のフィギュアがケンの目に留まり、ケンの指示でトップアイドル中原綾名の等身大のフィギュアを作成し、これが会社の窮地を救う。
ケンのライバル側
高野(たかの)
第2巻12話から登場する。
一ツ橋物産の社員で井川の直属の部下。井川の横暴に翻弄される日々を送る。そのような井川に当然反発心はあるのだが結果をしっかりと残すところだけは尊敬している。またライバルであるT-BOX社のケンにも敬意を表す。大きな相手にも臆せず立ち向かい自分に正直でいるケンの姿に憧れを見出す。
西田(にしだ)
第7巻62話から登場する。
一ツ橋物産のM&A担当。高野の同期でもある。起業の買収を会社の金を使ったでっかいギャンブルと捉えている。
福沢ウィリアム太郎(ふくざわうぃりあむたろう)
第9巻73話から登場する。
外資ファンドのサンデーキャピタルの社員でT-BOX社買収を担当する。
ダイニングBAR拳の従業員
佐伯真理子(さえきまりこ)
第1巻3話から登場する。
初登場時はケンが経営するダイニングバーのホールスタッフを担当、ケンが塚原の1億投資を受けるため店舗改革に切り出す際には店長を任される。この時点では昼間はファッションのデザイン学校に通いながら通勤していた。株式会社ハナオカに入社後は店舗の販売スタッフを任される。株式会社T-BOXと社名を改め、井川が専務取締役として一ツ橋物産から出向した際には井川と正面からぶつかる。
鈴木孝伸(すずきたかのぶ)
第1巻1話から登場する。
ケンが運営する飲食店、和食ダイニング拳の店長。
松島桂一(まつしまけいいち)
第1巻2話から登場する。
ケンが運営する飲食店、和商ダイニング拳の料理長。
石貫(いしぬき)
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目次 - Contents
- 『マネーの拳』の概要
- 『マネーの拳』のあらすじ・ストーリー
- 塚原為之介からの1億円融資
- 塚原からの1億投資を受けて
- ケンの新事業立ち上げ
- 株式会社ハナオカの株式公開
- 株式会社T-BOXの上場
- ライバルの入閣
- ケンの代表取締役退任と新たなスタート
- 『マネーの拳』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 花岡健(はなおかけん)
- 木村ノブオ(きむらのぶお)
- 塚原為之介(つかはらためのすけ)
- 井川泰子(いがわやすこ)
- 元ホームレスの従業員
- 大林隆二(おおばやしりゅうじ)
- 鶴田貴志(つるたたかし)
- 日高功(ひだかいさお)
- 榎本文也(えのもとふみや)
- 小池定吉(こいけさだきち)
- 菅原雅弘(すがわらまさひろ)
- 菅原久子(すがわらひさこ)
- 西野浩樹(にしのひろき)
- 緒方優(おがたまさる)
- 加藤薫(かとうかおる)
- ケンのライバル側
- 高野(たかの)
- 西田(にしだ)
- 福沢ウィリアム太郎(ふくざわうぃりあむたろう)
- ダイニングBAR拳の従業員
- 佐伯真理子(さえきまりこ)
- 鈴木孝伸(すずきたかのぶ)
- 松島桂一(まつしまけいいち)
- 石貫(いしぬき)
- 西野の縫製工場の元従業員
- 片岩八重子(かたいわやえこ)
- 工藤陽子(くどうようこ)
- 花岡拳としてのボクサー時代の仲間
- 丸蟹(まるがに)
- 坂東(ばんどう)
- 大田原幸三(おおだわらこうぞう)
- 片桐二郎(かたぎりじろう)
- 株式会社T-BOXの中途採用者
- 矢野(やの)
- 岡田(おかだ)
- 小島和枝(こじまかずえ)
- その他
- 牧信一郎(まきしんいちろう)
- 木村タマコ(きむらたまこ)
- 中原綾名(なかはらあやな)
- 中谷(なかたに)
- 弥生(やよい)
- 笠原(かさはら)
- 『マネーの拳』の用語
- 会社・店舗
- 花岡企画
- 一ツ橋物産
- 電光堂
- 株式会社ハナオカ
- 株式会社T-BOX
- サンデーキャピタル
- 通信教育アイドウ
- ダイムジーンズ
- R&M
- 用語
- 儲かる商売の三原則
- 上代
- 持ち株会
- ストックオプション
- PER(株価収益率)
- IPOディスカウント
- 敵対的TOB
- 友好的TOB
- ゴールデンパラシュート
- シャークリペラント
- クラウンジュエル
- 焦土作戦(スコーチドアースディフェンス)
- ホワイトナイト
- マネジメントバイアウト
- 飲食店
- 和食ダイニング拳
- らーめんふくいち
- 居酒屋てっちゃん
- TOP ICE
- 中華料理和楼閣
- やきぐし参番鶏
- やまもと
- 格闘技関連
- 丸蟹ボクシングジム
- 格闘技世界一決定戦 豪腕 GOWAN
- 豪腕プロジェクト内覧会
- 機関紙
- 月刊トレンド経済
- 週刊ポイズン
- その他
- サンプル
- 渋谷店増収強化大作戦
- テナント募集説明会
- 牧証券投資研究所
- 株式会社T-BOX臨時株主総会
- 『マネーの拳』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 塚原為ノ介「起業家として自分にとって必要な素質は何か?それは…一生衰えないカンとセンスだ」
- 花岡健「生きる価値てめえで作れねえんなら今すぐ死ね。」
- 塚原為ノ介「楽して儲けるのが本当の商売だ。」
- 井川泰子「ビジネスなんてバリバリ私情…個人的感情でやるものよ。」
- 花岡健「だいたい…知り合いから金を借りて、人の心という利息ほど高いものはねえ。」
- 花岡健「商売というのは…心を売って金にかえるってことなんだよ。」
- 塚原為ノ介「だいたい経済というものは合法的戦争なのだよ。」
- 花岡健「株価の高騰維持。これこそが最強の買収防衛策なんだ。」
- 福沢ウィリアム太郎「教えてやる。相手をいかに支配するか…まず脅す!恐怖心を抱かせる。そして、与えて、甘やかして、骨抜きにする!これが侵略の第一歩なのさ!」
- 花岡健「社長から信用されていない。これを誇りに思わなきゃダメだ。」
- 花岡健「俺は誰も信用しない。そのかわり責任は取る!」
- 『マネーの拳』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ストーリーの一部は作者の原体験
- ケンの成長ぶりを物語る居酒屋シーン
- 作者が漫画家になった理由はお金