スキップとローファーの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『スキップとローファー』とは、田舎から上京してきた少女・岩倉美津未の高校生活を描いた高松美咲による漫画作品。石川県の田舎町で育った岩倉美津未は、中学卒業を機に東京の進学校に入学する。入学してからの人生設計を完璧に持っていた美津未だが、入学初日に電車を間違えて早くも挫けそうになってしまう。美津未が様々なタイプのクラスメイトと出会い、共に過ごしていく様子を描いている。今を生きる高校生たちの等身大な姿が描かれており、友情や恋を通して成長していく中で生まれた名言が数多く登場する。

文乃は夏休みに帰省した美津未と再会し、彼氏ができたことを報告する。すると美津未は「ほんなんきゃ~おめでとう!」と跳び跳ねて喜んだ。続けて美津未が「ほかのみんなは知っとるんきゃ?」と聞いてきたので、文乃は「んーん まだ」と答える。そして「みつみちゃんにいちばん最初に言おうと思とったもん」と笑った。文乃にとって美津未は、嬉しいことを一番に報告したい大切な相手なのだ。

八坂千笑璃の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「...岩倉さんは 他人の評価なんかどうでもいいって言い切れるくらい 愛されて生きてきたんだね」

美津未は聡介を話しているところを他のクラスの女子に見られ、「ふたりまさか付き合ってないよねー?」とバカにしたように聞かれる。そこで聡介が何も言わなかったことを受けて、美津未は「なんで何も言ってくれなかったの?」と聡介を責めてしまう。その後、美津未は一緒にいた八坂千笑璃(やさかちえり)に相談すると、千笑璃は聡介のことを「クラスでうまくやるためにいろいろ考えてるんじゃない?女子に嫌われたら大変だし」と庇う。すると美津未は「あれで言い返されたからって逆ギレするような人なら嫌われたっていいじゃん」と反論した。それを受けた千笑璃は「そうだね その通り あなたが正しい」と心の中で思いながらも、「...岩倉さんは 他人の評価なんかどうでもいいって言い切れるくらい 愛されて生きてきたんだね」と美津未に言い放つ。周囲を常に気遣って生きてきた千笑璃は、愛されて真っ直ぐ生きてきた美津未のことを鋭く指摘した。言われた側の美津未にとってはパンチのある一言である。

氏家清彦の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私がっ どんなにみじめか わがんないんだ あなだにはっ」

氏家清彦(うじいえきよひこ)は生徒会長に立候補し、候補者の美津未と戦った。しかしあっさりと負け、新生徒会長は美津未になる。その後の生徒会活動で清彦は、美津未から「も~ちょっと心 開いてくれないかな」と苦言を呈された。すると清彦は「心開いてない人間に心 開くなんてできるわけないですよ」と言い、続けて「私がっ どんなにみじめか わがんないんだ あなだにはっ」と泣き始めるのだった。清彦は勉強しかしてこなかった自分と周囲を比べて惨めな気持ちになったことを美津未に語る。いつも周囲との関わりを避けてきた清彦が、ついに心の内を叫んだ瞬間である。

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