スキップとローファーの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『スキップとローファー』とは、田舎から上京してきた少女・岩倉美津未の高校生活を描いた高松美咲による漫画作品。石川県の田舎町で育った岩倉美津未は、中学卒業を機に東京の進学校に入学する。入学してからの人生設計を完璧に持っていた美津未だが、入学初日に電車を間違えて早くも挫けそうになってしまう。美津未が様々なタイプのクラスメイトと出会い、共に過ごしていく様子を描いている。今を生きる高校生たちの等身大な姿が描かれており、友情や恋を通して成長していく中で生まれた名言が数多く登場する。

『スキップとローファー』の概要

『スキップとローファー』は、高松美咲による漫画作品。2018年10月号から『月刊アフタヌーン』にて連載がスタートした。また、2023年4月から6月までメディアミックスとしてテレビアニメが放送されている。

本作は、石川県から上京してきた少女・岩倉美津未(いわくらみつみ)の都会での高校生活を描いた青春漫画作品である。美津未の持つ真っ直ぐさが周囲の人をやさしく柔らかく変えていく様子が徐々に注目を集め、2020年には「マンガ大賞2020」の第3位に選出された。そして2023年5月には「第47回講談社漫画賞総合部門」を受賞している。

石川県の田舎町で育った美津未は、中学卒業を機に東京の進学校であるつばめ西高校に入学する。高校生活を順風満帆に過ごして将来は官僚になるという完璧な人生設計を持っていた美津未だが、入学初日に電車を間違えて通勤ラッシュに巻き込まれるという困難に遭遇。地元とは比べものにならないくらいの人の多さに酔い、早くも挫けそうになってしまう。そんな美津未の元に同じ学校の志摩聡介(しまそうすけ)が声を掛けてきて、2人は一緒に入学式に行くことに。美津未が様々なタイプのクラスメイトと出会い、共に過ごしていく様子を描いている。今を生きる高校生たちの等身大な姿が描かれており、友情や恋を通して成長していく中で生まれた名言が数多く登場。思春期特有の悩みや葛藤を抱えた登場人物たちに共感できる作品になっている。

岩倉美津未の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「幼なじみが親友だなんてステキです」

美津未は高校受験を選択し、石川県の田舎から上京することになった。上京する日、美津未は幼稚園の頃からの幼なじみである親友の遠山文乃(とおやまふみの)から見送られる。そして美津未は文乃からパンダのヘアピンを受け取った。美津未は制服のポケットにそのヘアピンを付け、「幼なじみが親友だなんてステキです」と心の中で呟く。新たな挑戦をするときに後押ししてくれる存在がいることは、美津未にとって力になっていることが分かる。

担任めがけて吐いた美津未

聡介と共に入学式の途中で登校した美津未はなんとか答辞には間に合い、壇上に急ぐ。そこで答辞の内容を書き記した紙を忘れたことに気が付いたが、美津未は暗記していた内容をすらすらと淀みなく話した。そして見事に喋りきり、美津未はその安心感と先ほどまでの緊張感から吐き気を催してしまう。咄嗟に壇上を降りて走る美津未だったが、こらえきれずに担任の服めがけて吐いてしまった。初日から「吐いた人」という強烈なインパクトを残した美津未。これからの学校生活が心配になる出来事である。

「土地の記憶は人の記憶だと思います なので わたしはきっとこの場所を好きになります」

初めて渋谷に遊びに来た美津未は「正直 渋谷って怖いイメージあったんだけど 今日みんなと歩いて ちょっと楽しさがわかったよ」と聡介に言う。すると聡介から、「うん みつみちゃんが好きになってくれたらうれしい 渋谷も東京も」と微笑まれた。それを受けた美津未は、「土地の記憶は人の記憶だと思います なので わたしはきっとこの場所を好きになります」と心の中で呟く。美津未は聡介たちの生活する東京を好きになる予感を感じた。美津未は徐々にクラスメイトと友情を築き上げていることが伝わってくる。

「ホントは 志摩君が来ないとつまんないから来てよって 言いたかっただけなんだ...」

聡介が学校をずる休みしたことを受けて、美津未は「よくないよっ!」とつい語気を荒げてしまう。その後、仲直りをするために美津未は聡介を呼び出した。そこで美津未は「しつこく責めてごめんね」と謝り、「ホントは 志摩君が来ないとつまんないから来てよって 言いたかっただけなんだ」と誤解を解いて聡介と仲直りするのだった。美津未は素直に気持ちを伝えることのできる勇気を持っている。

「ほやのきゃ!?」

生徒会選挙に立候補した先輩の高嶺十貴子(たかみねときこ)と風上紘人(かざかみひろと)について話す美津未とクラスメイトたち。美津未は十貴子について、「実際にあんな学校のこと考えてる人っていないし まとめ役って時に厳しくないといけないでしょ?」と十貴子こそが新生徒会長にふさわしいと力説する。そして勢い余って「ほやのきゃ!?」と方言を出した。美津未の素の部分が見えた瞬間である。

「努力は自信になります だけど 努力がいつか報われるって信じることは すごくすごく怖いってことです」

十貴子が生徒会長になれず落ち込んでいるときに、何も声を掛けられなかった後悔を演劇部の2年生である兼近鳴海(かねちかなるみ)に語る美津未。美津未は自分と十貴子が似ていることを話し、「努力は自信になります だけど 努力がいつか報われるって信じることは すごくすごく怖いってことです」と呟いた。努力が必ずしも実を結ぶとは限らず、努力は孤独な戦いであることを美津未は感じている。

「ふたりで行かない?」

聡介と放課後に動物園の話をした美津未は、「誰と行ってくるの?」と聡介に尋ねられた。すると美津未は「みんな誘って行かない?」と答えるつもりで、なぜか「ふたりで行かない?」と口を滑らせる。この思わぬ自分の言動に焦る美津未に対し、聡介は「いいよー」と答える。2人でのお出かけを取り付けた美津未は、1人静かに嬉しさを滲ませた。美津未は聡介に対して恋心に近いような感情を抱いていることが感じ取れる。

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