スキップとローファーの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『スキップとローファー』とは、田舎から上京してきた少女・岩倉美津未の高校生活を描いた高松美咲による漫画作品。石川県の田舎町で育った岩倉美津未は、中学卒業を機に東京の進学校に入学する。入学してからの人生設計を完璧に持っていた美津未だが、入学初日に電車を間違えて早くも挫けそうになってしまう。美津未が様々なタイプのクラスメイトと出会い、共に過ごしていく様子を描いている。今を生きる高校生たちの等身大な姿が描かれており、友情や恋を通して成長していく中で生まれた名言が数多く登場する。

美術部の結月は、文化祭で愛犬のヨークシャーテリアであるシフォンの絵を展示した。すると男子生徒が展示を見て結月の絵を褒める。結月がお礼を言うと男子生徒は「村重...名前なんて読むの?」と尋ねた。それを受けた結月は「ゆづきですー」とひきつった顔で答えた後、「あたしが一生懸命やったことをテキトーに扱っておいてあたしに興味ありますって言われるのは なんか そんなうれしくない」と一緒にいた美津未に複雑な思いを吐露する。その後、展示に誠が中学の友達を連れてやって来た。すると誠は結月の描いた絵を「毛質とかかわいさをだすには~とか ムチャクチャこだわって描いてて」と友達に話し、「ねぇ、前から思ってたんだけど シフォンって何犬?」と結月に尋ねる。聞かれた結月は嬉しそうな笑顔で「ヨークシャーテリア」と答えた。
誠は結月のことをまっすぐ見ていて、そこに打算も魂胆もないことが窺える。そんな誠の思いを嬉しく思っていることが、結月の一言によく表れている。

「ホントは 自分で持てるものは自分で持ちたい派なんだ あたし」

結月が数学の課題を運んでいると、クラスメイトの健斗が通りかかって「オレ持つよ!」と手を差し出してくる。一度は断ったものの、「いーからいーから」と迫る健斗に折れて結月は課題を手渡した。そしてしばらく歩いた後、結月は健斗から課題を半分取って「ホントは 自分で持てるものは自分で持ちたい派なんだ あたし」と健斗に言う。結月は中学時代、曖昧な態度を取っていたことが原因で恋愛関係のいざこざに巻き込まれていた。そのため高校に入学してからは自分の意見をはっきり表明しようと決めた結月の決意がこのセリフから見える。

福永玖里寿の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「でも お前がそうやって人間関係のこと口に出しただけでも事件だと思うぞオレは...」

聡介と子役時代からの付き合いである福永玖里寿(ふくながくりす)は、聡介が学校をずる休みしたことで美津未と気まずい関係になってしまったという話をされた。玖里寿は一通り話を聞いた後、「でも お前がそうやって人間関係のこと口に出しただけでも事件だと思うぞオレは...」と心の中で呟くのだった。古くからずっと聡介を見てきた友人としての一言である。

岩倉直樹の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あなたのおばが生物学的には男ということは伝えておいてね びっくりされるとヘコむから」

誠、ミカ、結月の3人が美津未の家にお泊まりをすることを計画し、ナオ(岩倉直樹)はそれを快諾する。ナオは来客用の布団が1つしかないことを美津未に伝え、さらに「あなたのおばが生物学的には男ということは伝えておいてね びっくりされるとヘコむから」と言った。美津未の友達が泊まりに来るにあたって、ナオなりの気遣いが見える。

「恥ずかしいとこあるくらいがかわいいわよ」

美津未、誠、結月のメンバーでお泊まりをすることになったミカ。ミカは聡介が好きなことを隠しているため、恋愛の話になったときに気まずくなるのを避けるために家族で夕食を共にする予定があると美津未たちに嘘をついた。そこで美津未の叔母であるナオが送っていくことになり、ナオは「もしかして外食ってウソじゃない?」とミカに尋ねる。続けてナオは「ちょっとでも泊まってよかったなって思ってるんだったら 外食の日勘違いしてたって 今すぐ おみつに電話しなさい」と優しく言った。するとミカが「やだよ 今さら恥ずかしい」と呟いたので、ナオは「恥ずかしいとこあるくらいがかわいいわよ」と述べた。ナオは美津未たちとの関係にいまいち踏み込めていないミカの気持ちを汲み取って後押しする。人生経験を積んできた大人ならではのセリフである。

「自分のそうしたいと思うタイミングでいいのよ」

美津未は友達からメイクを教えて貰うことに対して、嬉しさと同時に違和感を感じているということをナオに伝える。美津未が「みんないつ自分が当事者だって気づいたのかな? 自分がオシャレして恋する年頃だって いつの間に受け入れてたのかな なんか置いてかれてる感じがして...」と気持ちを溢すと、ナオは「自分のそうしたいと思うタイミングでいいのよ」とアドバイスをする。あくまでも本人の意思を尊重するナオは、美津未のことを大切に思っていることが伝わる。

遠山文乃の名言・名セリフ/名シーン・名場面

美津未を餃子に誘う文乃

高校に向けて受験勉強に明け暮れていた美津未を心配して、中華料理屋に行こうと誘った文乃。文乃はチャーハンをよそいながら「受験終わったらさ またここに来てギョーザ食べよ 落ちても受かっても」と未来の約束をする。だがみつみは「落ちたらなんもならんもん」と呟いた。すると文乃は笑いながら「世の中てきにはねー でも挑戦したみつみちゃんにはでっかい意味があるし それを知っとるうちにも ある」と、まっすぐ美津未の顔を見て言う。それを受けた美津未は餃子を一口食べて涙を流した。文乃は結果ではなく挑戦したことやその過程自体に大事な意味があるというメッセージを伝えた。文乃には美津未の心をふっと軽くする力がある。

「みつみちゃんにいちばん最初に言おうと思とったもん」

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