あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』は、A-1 Pictures制作によるオリジナルアニメ作品であり、2011年にフジテレビで放送された。仲良しグループの「超平和バスターズ」のメンバーの一人、めんまが事故死したことにより、メンバーは疎遠になってしまう。しかしある日主人公のじんたんの前に死んだはずのめんまが現れ、「超平和バスターズ」のメンバーは再び集まることになる。それぞれのキャラクターが悩みを抱えており、名言も多く視聴者に共感と感動を与えた。

左からめんまの父親、めんま、めんまの弟

じんたんに「お前がいると嫌なことを思い出す」と言われためんまは、じんたんの家には戻らずに自分の家へ行く。そこで成長した弟や少し老けた両親を見る。母親がめんまの仏壇にカレーをお供えしているのを見て、弟に「もうやめたら?死んだら食べられないんだし」と言われるが、母親は「お姉ちゃん抜けているところがあるから、自分が死んだことに気付いていないかも」と話す。それに対してめんまは「めんま、自分が死んじゃったことくらい、知ってるよ」と言うのだった。このセリフにより、めんまは自分が死んだことを自覚していることが判明する。そしてめんまが自分の死を受け入れていることも分かるセリフである。

「成仏しますよ」

めんまが死んだあの日の出来事を再現しようとしたゆきあつは、あなるをけしかけて「じんたんってさ、めんまのこと、好き、なんでしょ」と言わせた。じんたんはあの日とは違い、小さな声で「好きだ」と言って逃げ出そうとしたが、ぽっぽに止められる。あの日は困ったように笑っためんまはポロポロと涙をこぼしていた。
じんたんの言葉がうれしかっためんまは「めんまもじんたん好きー」と楽しそうに言う。じんたんは「す、好きだって.…友達の好きって、それだけじゃないからな」と言うと、めんまは「わかってるよ。お嫁さんにしたいの好きでしょ?」と言う。その言葉にじんたんは、本当はめんまに成仏してほしくなくて、このままここにいればいいと思っていた本心を打ち明けてしまった。そんなじんたんにめんまは以外にも「成仏しますよ」と言った。
めんまは生まれ変わりを信じており、成仏してまた「みんな」とちゃんと話したりしたいと思っていたのであった。

「わかった!めんま、約束する!じんたん絶対泣かす!」

めんまは病院に入院しているじんたんのお母さんのお見舞いに行き、そこで2人きりで話をする。めんまはお母さんから、じんたんがお母さんに心配をかけまいと泣かなくなった事を聞く。それだけではなく、他の感情もじんたんは出さなくなってしまった。お母さんの「生まれ変わりは楽しみだけど、それだけが気がかり」という言葉に対して「わかった!めんま、約束する!じんたん絶対泣かす!」とお母さんに宣言するのだった。そんなめんまを見てお母さんは嬉しそうにお礼を言う。めんまの願いは花火を打ち上げることではなく、じんたんを泣かすことだったことが、ここで発覚する。ストーリーにおいてとても重要なセリフである。

「めんまのお願いね、もう、叶っちゃってたみたい」

最終回でめんまの願いがわかるシーンでの一言が、「めんま、思い出したの。じんたんのおばさんと約束したこと」「めんまのお願いね、もう、叶っちゃってたみたい」である。
じんたんの亡くなった母親とめんまは、彼を泣かせることを約束をしており、めんまは既にこの約束を果たしていたことに気付く。
「ずっと、ずっとここにいろよ…」と別れるのが嫌だと本音を打ち明けられ、嬉しいような困ったようなめんまの表情にグッとくる名シーンでもある。

「じんたんだいすきです。じんたんへのだいすきは、じんたんのおよめさんになりたいっていうそういうだいすきです」

めんまから皆に宛てた手紙に書かれていたじんたんへの言葉が、「じんたんだいすきです。じんたんへのだいすきは、じんたんのおよめさんになりたいっていうそういうだいすきです」である。
他の子とは違う「だいすき」が綴られており、じんたんへの想いの強さが伺える。めんまとのお別れの言葉でもある。

「めんまね、もっとみんなといっしょにいたい!遊びたいよ!だから生まれ変わりする」

めんまは自分が消えようとしている時、じんたんがめんまを泣かしてみんなに怒られている時のことを思い出していた。その時に泣きながら「めんまね、もっとみんなといっしょにいたい!遊びたいよ!だから生まれ変わりする」と叫ぶ。めんまはみんながまた昔のように仲良くなったのが嬉しかった。そして自分だけ一緒に遊べないのがとても寂しかった。だから寂しいけど、みんなとまた一緒にいられるように生まれ変わる決心をしたのだ。めんまの心からの叫びが胸に響く名セリフである。

「見つかっちゃった…」

めんまが消えようとしているため、じんたんはめんまが見えなくなってしまった。めんまを必死で探すじんたんを見て、めんまは「かくれんぼだよ」と言う。そしてめんまが消える最後の瞬間は、全員めんまを見ることができた。そしていよいよめんまとお別れをする時、全員で「みーつけた」と叫ぶ。そしてめんまは「見つかっちゃった…」と言いなが満足そうに消えていった。最も感動し、涙する作品屈指の名シーン・名セリフである。

安城鳴子(あんじょうなるこ)/あなるの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「宿海が(学校)来なくたってどうだっていいけどさ。けど…あんたみっともないよ!」

高校に来なくなってしまったじんたんに、同じ高校に通うあなるが夏休みの宿題を届ける。しかし、夏休みは後2日しかない。そのことをじんたんはあなるに告げるが、「あんたと違って暇じゃない」と返される。「それなら宿題を捨てればいい、あんな高校行く気ないし」と言ったじんたんに対してあなるが「宿海が(学校)来なくたってどうだっていいけどさ。けど…あんたみっともないよ!」と答える。
昔のじんたんはみんなのリーダーで、頼りになる存在だった。しかし今では髪はボサボサで家に引きこもり、ゲームをする日々。昔のじんたんとはすっかり変わってしまい、あなるのじんたんに対する態度も冷たい。昔は仲が良かったが、現在はすっかり関係が変わってしまったのが分かるセリフ。しかしあなるはじんたんに冷たく接したことを後悔しており、今でも気に掛けているのである。じんたんに「みっともない」と言っておきながら、「みっともないのは自分」だとも言っている。

「めんまみたいに…なりたかった」

yuyu87
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