あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』は、A-1 Pictures制作によるオリジナルアニメ作品であり、2011年にフジテレビで放送された。仲良しグループの「超平和バスターズ」のメンバーの一人、めんまが事故死したことにより、メンバーは疎遠になってしまう。しかしある日主人公のじんたんの前に死んだはずのめんまが現れ、「超平和バスターズ」のメンバーは再び集まることになる。それぞれのキャラクターが悩みを抱えており、名言も多く視聴者に共感と感動を与えた。

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』の概要

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』とは、A-1 Pictures制作によるオリジナルアニメ作品。脚本は岡田麿里が担当した。2011年4月から6月までアニメが放送され、2012年に漫画化、2013年8月には劇場版も公開されている。その後は実写ドラマや舞台化もされ、様々なメディアに展開された。作品は『あの花』と呼ばれ、埼玉県秩父市が舞台となっている。実在する建物や風景も登場しているため、作品に登場した場所を訪れる聖地巡礼をするファンも多い。作品が終了しても、未だに人気は衰えていない。

宿海仁太(やどみじんた/あだ名:じんたん)、本間芽衣子(ほんまめいこ/あだ名:めんま)、安城鳴子(あんじょうなるこ/あだ名:あなる)、松雪集(まつゆきあつむ/あだ名:ゆきあつ)、鶴見知利子(つるみちりこ/あだ名:つるこ)、久川鉄道(ひさかわてつどう/あだな:ぽっぽ)は幼い頃よく遊んだ仲良しメンバー。この仲良しの6人は「超平和バスターズ」というグループを結成して、秘密基地でいつも遊んでいた。ある日メンバーの一人、本間芽衣子(めんま)が事故で亡くなってしまう。大好きなめんまが亡くなったことにより、仲良しグループに距離が出来てしまう。みんなで集まることもなくなってしまい、それぞれ高校生活を送っていた。ある日宿海仁太(じんたん)の前に亡くなったはずのめんまが現れる。めんまの願いを叶えるため、再び「超平和バスターズ」のメンバーが集結する。それぞれのキャラクターが悩みを抱えており、衝突したり協力したりしながら昔の絆を取り戻していく。最終回は涙と感動を与えた。

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宿海仁太(やどみじんた)/じんたんの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「一番、変わっちまったのは俺なんだよな」

左がめんま、右がじんたん

めんまは願いを叶えてもらうため、じんたんの前に現れた。それを実現するため、じんたんに「超平和バスターズ」のメンバーに協力してもらおうと話す。しかし現在はメンバーが集まることもなく疎遠になっており、お互いをあだ名で呼ぶこともなくなってしまっていた。
じんたんがめんまと歩いていると、偶然ゆきあつとつるこに会う。学校に行っていないじんたんをゆきあつは見下し、思わず2人からじんたんは逃げ出す。2人から離れるとじんたんはめんまに「これでよく分かっただろ、みんな変わっちまったんだ」と話す。そして「一番変わったのは、俺なんだよな」と呟くのだった。昔はリーダーとして慕われていたが、今は引きこもり生活。変わってしまったのはみんなだけではなく、自分も同じ。こんな自分に嫌気が差していても、どうすることもできないじんたんの気持ちが伝わるセリフであり、現在のメンバーとの関係が分かる名言である。

勇気を出してあなるを庇うじんたん

左があなる、右がじんたん

あなるは友達と、友達が連れて来た男性とカラオケに行く。だが最初から乗り気ではなかったため、楽しめない。すると男性が声を掛けてきて、一緒に抜けようとあなるを誘う。あなるはてっきり2人で帰るのかと思っていたが、男性の目的はホテルへ行くことだった。あなるは必死に抵抗する。そんなあなるを助けたのは、駅であなるを見かけて追いかけて来ていたゆきあつだった。
ホテルへ行くことを免れたあなるだが、ホテルの前で男性といたところをPTAに見られてしまう。翌日、あなるは校長に呼び出される。じんたんはめんまの願いが自分が学校へ行くことかもと思い、決心して学校へ行く。しかしクラスメイトは久しぶりに来たじんたんのことなど気にもせず、あなるの噂で持ちきりだった。あなるが涙を浮かべて必死に耐えている姿を見て、思わずじんたんは「お前ら俺を見ろ!どうだこの顔、さぞ珍しかろう!」と叫ぶ。続けてじんたんはあなるの援助交際を否定するが、小さい頃の話題まで持ち出されて、あなるはじんたんを連れて教室を出る。体を張ってあなるを庇ったじんたんの勇気ある行動により、2人の距離はぐっと近くなるのだった。

「ずっと、ずっとここにいろよ…」

めんまを抱きしめるじんたん

川にいた鯉を見るため、めんまは川に入って行こうとする。じんたんはめんまが川で亡くなったため怖くなり、思わずめんまを引き留める。そして「ずっと、ずっとここにいろよ…」とめんまを後ろから抱きしめる。戸惑うめんまを見て、じんたんは我に返る。そして「俺が鯉を取ってくるから、ここにいろと」と川に入って行く。
めんまを成仏させようとみんなで花火作りを頑張るが、じんたんの本心はめんまを成仏させたくない。そんなじんたんの気持ちが伝わる切ないセリフである。

「成仏しなくたって…このまま、ここにいればいいじゃねぇか…」

じんたんと腕を組むめんま

秘密基地で決起集会を行った後、じんたんはめんまと家へ帰る。秘密基地でじんたんはめんまのことを好きだと言い、帰り道でめんまもじんたんが好きだと答える。「大きくなっていたらじんたんのお嫁さんになったのかな」と言っためんまに対してじんたんは「成仏しなくたって…このまま、ここにいればいいじゃねぇか…」と言ってしまう。成仏させなきゃと思いつつも、本当はずっとここにいてほしいという気持ちをじんたんは抱えていた。しかしとうとうめんまに本音を言うのだった。めんまを成仏させる日がいよいよ明日に迫っていて、じんたんの切羽詰まった様子がよく分かるシーン。つい本音を漏らしてしまったじんたんだが、めんまは「生まれ変わりたいから成仏する」と答えるのだった。

「おれだけじゃなかった。めんまの成仏に自分勝手な気持ち持って、めんまの願いを真剣に考えてやれなくて…… めんま、ごめんな。ごめんな」

左からゆきあつ、じんたん、あなる、つるこ

花火を打ち上げたのに、めんまがなぜ成仏出来なかったのかを話し合うじんたん達。そしてそれぞれ本音を話し出す。そこでみんなめんまの事を本当に思っていたわけではなく、自分のことしか考えていなかったことが分かった。あなるはめんまの事を考え続けているじんたんを見たくなかったからめんまに成仏してほしかったと打ち明ける。ゆきあつは自分もめんまが好きなのに、じんたんにだけめんまが見えるのが耐えられなかった。つるこはめんまが成仏してじんたんとあなるがくっついてくれれば、ゆきあつの隣にいられると話し、ぽっぽはめんまが川に流されていくのをただ見てるだけしかできなかったことを打ち明け、めんまが成仏しなければ許してもらえないと告白する。それぞれが自分のためにめんまを成仏させたいと思っていたから、めんまは成仏できなかったのだと反省する。みんなが抱えていた思いを知って、じんたんは自分勝手な思いを持っていたのは、自分だけではなかった事を知る。そして心の中で「おれだけじゃなかった。めんまの成仏に自分勝手な気持ち持って、めんまの願いを真剣に考えてやれなくて…… めんま、ごめんな。ごめんな」と謝るのだった。また全員が本音で話したことにより、ここから距離が縮まり、関係も良くなっていくのだった。

「願い、叶えてくれてありがとうな。大好きだ、めんま」

左からあなる、ぽっぽ、じんたん、ゆきあつ、つるこ

めんまの願いが叶い、いよいよお別れの時が近づいてきた。めんまは一人一人に「大好き」という手紙を残す。それを見てじんたん以外は「大好き」と叫ぶ。何も言わないじんたんにぽっぽが促し、じんたんも「願い、叶えてくれてありがとうな。大好きだ、めんま」と思いを伝える。めんまは嬉しくて泣いてしまう。めんまに成仏してほしくないと思っていたじんたんだが、ようやくお別れする決心ができたことにより言えた感動的なセリフ。

本間芽衣子(ほんまめいこ)/ めんま の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「めんま、自分が死んじゃったことくらい、知ってるよ」

yuyu87
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