冒険家になろう!(スキルボードでダンジョン攻略)のネタバレ解説・考察まとめ

『冒険家になろう!(スキルボードでダンジョン攻略)』とは萩鵜アキの同名小説のコミカライズ作品で、作画は栗山廉士が担当する。世界中でダンジョンの存在が確認されてから5年後の世界。初心者冒険家空星晴輝(からぼしはるき)は、自宅にできたダンジョンで魔道具「スキルボード」を発見する。空星は、スキルボードを駆使して有名な冒険家「ランカー」を目指すこととなる。魔物との緊張感漂うバトルシーンと仲間たちとのコミカルな掛け合いが楽しいダンジョン冒険活劇。

新宿駅でスタンピードを引き起こしたボスモンスター。正式名称、種族名ともに不明。新宿駅ダンジョン地下24階に現れる鹿の魔物の稀少種と同じ見た目だが、触れると身動きが取れなくなる特殊な攻撃を仕掛ける。ベーコンは当初はスタンピードに善戦していたが、鹿の魔物の特殊な攻撃によって戦闘不能となった。紫色の塊に当たると、全く身動きが取れなくなる。ほかの魔物を殺してレベリングしたり、殺した相手を操作して操れる手下を作るなど、ほかの魔物にはない不気味さを持つ。

ヒグマの魔物

カムイコタンの森に出現した。普通のヒグマであったが、魔物を食べて味を覚えてしまい、魔物化してしまった、

魚人

カムイ岩に出現したBランクの亜人の魚人。カムイコタンで悪事を働く悪神の使いで、全身が鱗で覆われている。硬い爪と倔強な肉体を持つ上、口からは魔法を放つ。

暗黒巨木(ダンジョン主)

神居古潭ダンジョンの最奥の地下10階に出現するダンジョン主。非常に硬く、根っこをムチのように打ち付けて攻撃する。

鎧の戦士

大剣を持ち、黒い鎧を着た戦士。エスタの硬い外殻にヒビを入れるほどの攻撃力を持つ。また、鎧は気力の膜で覆われており、魔力と半端な攻撃は一切通じないため、防御力も非常に高い。ただし、気力による攻撃は通る。戦力を確実に潰そうとする戦略性も持ち合わせており、全体を通して非常に強力な魔物。

『冒険家になろう!(スキルボードでダンジョン攻略)』の用語

基本的な用語

ダンジョン

5年前、全世界に突如現れた迷宮。出現後、スタンピードを引き起こし、世界中を破壊し、人類の文明を一気に衰退させた。日本も辛うじて文明の面影を死守しているが、インフラは破壊尽くされ、物価もかなり高騰している。原油価格は1リットルが1万円、電気代や通信代も高騰し、野菜も庶民の手に入らない値段となっている。ダンジョンは大きな災厄を人類にもたらしたが、同時にダンジョンに潜れば特殊能力に目覚めたり、特殊な効果を持つ魔道具をもたらしたりと、恩恵も人々に与えている。ダンジョンの素材で作られた武具は使用者を選ぶとされており、適していない武具は持ち上げることができない。ダンジョンから生み出される恩恵を目当てに「冒険家」と呼ばれる職業が生まれ、人々はダンジョンの存在にも適応し始めている。ダンジョンは現在も出現し続けているが、出現場所は完全にランダムで、家の庭先に現れることもある。ダンジョンは放置しておくとスタンピードを引き起こす可能性があるため、個人での管理は非常に危険。そのため、ダンジョンの所有権は国にあると法律改正され、未発見のダンジョンを見つけた際には報告が義務づけられている。また、遊び感覚でダンジョンに入って大ケガを負う被害が続出したため、基本的に冒険家の資格を持つ者以外がダンジョンに入るのは禁止されている。ダンジョンは危険だが、入り口を塞ぐと別の場所に出現し直すため、ダンジョンの完全封鎖は不可能。ダンジョンが移動し、入り口が見つからずにスタンピードを引き起こした場合は被害が拡大するため、入り口を塞ぐのは禁止されている。ダンジョンが現れるメカニズムや完全に塞ぐ方法は不明で、今もその方法は研究されている。ダンジョンには「ゲート」と呼ばれるエレベーター状の移動方法があり、これを使えば使用者の最深到達階まで行くことができる。ただし、別のダンジョンには適応されず、新たに攻略する必要がある。また、ゲートは帰還に使うことも可能。ダンジョンは、深くなるにつれ上級者向けになっていき、中層と呼ばれる10階に到達できるのは、冒険家の一割程度。フロアの広さは1階下がるごとに1.1倍になるため、地下50階は1階の100倍程度にもなる。

魔物(まもの)

ダンジョンから現れる生物。小さな虫が巨大化していたり、空想上の存在だったりと、その姿はさまざま。「モンスター」とも表記される。人類を敵視しており、なんらかの条件が重なると「スタンピード」を引き起こし、ダンジョンの外を闊歩して破壊活動を行う。かつてのスタンピードは世界中で魔物があふれ、人々は死に絶え、街は破壊し尽くされた。国の中には国土のほとんどを魔物に奪われた国もあり、生き残った国はこれに対抗するため、さまざまな試みをしている。冒険家もその仕組みの1つで、現代の日本では冒険家は魔物に対抗する存在として憧憬の目を集めている。ダンジョンの各階層には「ボスモンスター」と呼ばれる特殊な個体が存在する。ボスモンスターは強い分、特殊なアイテムをドロップする可能性がある。また、モンスターパレードやスタンピードもボスモンスターが中核となって引き起こしており、ボスモンスターを倒せば鎮静化することができる。魔物はさまざまな種類が存在するが、同じ種類の魔物の中にも時折「稀少種」と呼ばれる存在が生まれる。稀少種は突然変異のようなもので、シルバーウルフの中にワーウルフが誕生するなど、同系統の上位の種族となる。生まれる確率は非常に低いが、下手なボスモンスターより強くなっている。モンスタパレードやスタンピードでは、稀少種がボスモンスターになることもあり、その場合、さらに危険となる。魔物は人類に敵対しているが、例外的に「テイム」のスキルで手懐けたモンスターは人に友好的。

冒険家(ぼうけんか)

日本が魔物対策に新たに発行した国家資格。主な仕事はダンジョンの探索と魔物の退治で、スタンピードで荒廃した世界では重要な仕事として注目が集まっている。資格取得の最低年齢は18歳。ダンジョンに入るためには冒険家の資格を取得する必要があり、無断でダンジョンに侵入した場合は不法侵入として捕まる場合がある。冒険家の存在は「冒険家になろう!」で一般化しているため、一般人にも広く知られており、一部ではアイドルのように有名冒険家の追っかけも存在する。また冒険家が一般化したため、アトラクション代わりにダンジョンに潜り、遊び感覚で魔物と戦っている者も多い。そのため、ほとんどの冒険家はダンジョンの浅層で活動しているだけで、中層以降に潜り、冒険家一本で生計を立てている者は全冒険家の1割にも満たない。冒険家は国家資格であるため、スタンピードが起きた際には招集され、自衛隊や自衛団(ダンジョン対策係)と協力して魔物と戦わなければならない。冒険家はダンジョンに潜るにつれて成長し、中には特殊な「スキル」を持つ者もいるため、対魔物戦では自衛隊以上の戦力となる。一方で、常人離れした力を持つ冒険家は「人間兵器」とも呼ばれ、素行の悪い冒険家の被害は大きなものとなる。そのため、上位の冒険家ほど模範的な振る舞いが求められる。不良冒険家を専門に捕らえる「特殊警察」と呼ばれる者たちも存在する。

冒険家になろう!

冒険家御用達の専用ウェブサイト。冒険家のサポートをするサイトで、魔物の情報が集められたWikiやさまざまな情報交換を行える掲示板、日々の活動をアップするブログなどを備えているほか、サイトを見たことを素材買取店に申告すれば5%の買取価格アップというサービスがある。冒険家の活動をポイントに換算し、ランク付けしており、ランキング上位に入った冒険家は「ランカー冒険家」と呼ばれて人気を集めている。ランカー冒険家はさまざまな企業とのスポンサー契約が舞い込むようになり、装備が無償で提供されたり、資金が援助されたりと、大きなメリットが存在する。また現在のインフラが壊滅した社会では数少ない情報交換場所としても機能しており、冒険家はこのサイトでダンジョンの攻略情報を交換したり、スタンピードの際には協力を呼びかけ合ったりしている。しかしほとんどの冒険家は、浅層以上の階層にしか到達できていないため、中層以降の情報は数少ない。

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