Official髭男dism(ヒゲダン)の徹底解説まとめ

Official髭男dism(ヒゲダン)とは、2012年に結成された日本のピアノポップバンドである。髭の似合う年になっても、ワクワクするような音楽を届けたい、という思いからこのバンド名が名づけられた。国民的バンドになることを目標に掲げて活動し、2018年にメジャーデビューを果たす。ファースアルバムの『ノーダウト』ではオリコンチャート15位に入り、2019年には初の武道館公演を行う。以降、数々のドラマ、映画の主題歌に楽曲が起用され、まさに国民的バンドといえる。

Official髭男dism(ヒゲダン)の概要

Official髭男dism(ヒゲダン)とは、2012年に結成された日本のピアノポップバンドである。髭の似合う年になっても、ワクワクするような音楽を届けたい、という思いからこのバンド名が名づけられた。国民的バンドになることを目標に掲げて、ライブハウスでの活動を続けて2018年にメジャーデビューを果たす。ファースアルバムの『ノーダウト』ではオリコンチャート15位に入り、2019年には初の武道館公演を行った。数々のドラマ、映画の主題歌に楽曲が起用されることが多くなったOfficial髭男dism(ヒゲダン)は、まさに国民的バンドといえる。

なかでも、映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』の主題歌になった「Pretender」はオリコン週間ストリーミングランキングで273.1万回再生され、1位を獲得した。『Billboard JAPANストリーミング・チャート』では、史上最速となるチャートイン23週で1億回再生を突破し、これをきっかけにバンドはブレイクを果たした。Official髭男dism(ヒゲダン)に限らず、他アーティストの曲を弾き語りでカバーする、ウィンターソングの女王の広瀬香美にも歌われた。

ボーカルの藤原聡(ふじわら さとし)を中心に作詞・作曲を続けるOfficial髭男dism(ヒゲダン)は、「恋愛」「友情」「青春」など様々なジャンルをテーマにした作品を作ってきた。若者に限らず、30代、40代のファンもライブに多くくることから、幅広い年齢層から人気を集めている。

Official髭男dism(ヒゲダン)の活動履歴

Official髭男dism(ヒゲダン)の結成

インディーズデビューする前に作った「愛なんだが…」で地元の「Honda Cars 島根中央 presents V-air あまばん2013 グランプリ大会」にてグランプリを受賞した。ヒゲダンにとって思い出の曲の1つである。

Official髭男dism(ヒゲダン)はボーカルの藤原聡(ふじわら さとし)が、同じ軽音楽部の先輩だった楢﨑誠(ならざき まこと)、後輩だった松浦匡希(まつうら まさき)、別の学校の小笹大輔(おざさ だいすけ)に声をかけて、2012年に結成された。メンバー4人で結成当時の目標は、地元島根にある200人ほどのライブハウスをワンマンライブでソールドアウトさせることだった。藤原が弾き語りで5曲作成してライブを開いたが、その時はソールドアウトさせることはできなかった。

インディーズデビュー前は、4人は週末に東京のライブハウスでライブを行うために島根から夜行バスで東京まで来ていた。藤原は大学を卒業後、島根の銀行員で営業職をする傍ら、仕事の合間にボイスメモにメロディーを録音して曲作りをしていた。楢崎は警察署の嘱託職員として働き、音楽隊に属してサックスを吹いて音楽にかかわる。勤務時間の半分は音楽、もう半分は事務作業を行っていた。小笹は工業専門学校を卒業後、大学の学位をとる試験を受け、学位取得後に上京する。松浦は大学卒業後、就職はせずに音楽で食べていく決意を固めていた。

2足のわらじを履いて音楽活動をするメンバーもいる中、4人が最初に音楽で評価されたきっかけが2014年のエフエム山陰・第8回「Honda Cars 島根中央 presents V-air あまばん2013 グランプリ大会」に出場し、『愛なんだが…』でグランプリを受賞したことだった。同年には日本大級のショーケース・ライブフェス「MINAMI WHEEL 2014」にも出演している。

2015年、『ラブとピースは君の中』でインディーズデビュー

インディーズデビューをしたきっかけで、インストアライブを徐々に増やしていく。(地元の島根県のTSUTAYAでインストアライブを行った時の写真)

2015年に、インディーズレーベルである「ラストラム・ミュージックエンタテインメント」で1stミニアルバム『ラブとピースは君の中』をリリースしてインディーズデビューをする。(インディーズとはメジャーというほど名が知られていないが、ある分野において独立性を持っている状態を指す)また、このアルバムはタワーレコードのスタッフが一押しアーティストをピックアップする企画の「タワレコメン」にも選出され、アルバムに収録されている「恋の前ならえ」は札幌大学のCMソングに起用された。

少しずつ全国に名が知られる兆しが見え、ライブを行う場所も増えていく。2015年には京都で「ひげだん Free Live Tour 2015」を開催した。

2016年、初の単独ツアー『Official髭男dism THE DAILY MIRROR tour 2016』を開催

代官山LOOPで行ったライブではチケット完売、超満員となった。

2016年に地元のテレビ局・さんいん中央テレビの開局45周年記念ソングとして「笑顔の待つ場所」を提供した(この楽曲は表だった配信がされたことはない)。同年に、音楽事務所の「ラストラム・ミュージックエンタテインメント」に所属し、4人で上京をして共同生活を行う。

同年に2ndミニアルバムの『MAN IN THE MIRROR』をリリースし、これはiTunesのロックアルバム部門のチャート順位で1位に入り、総合順位では2位に入った。

リリース後、4会場4公演で初の単独ライブ「Official髭男dism THE DAILY MIRROR tour 2016」を大阪・名古屋・東京・島根で行う。ライブでパフォーマンスした楽曲は新社会人に向けてエールを送る「コーヒーとシロップ」や、新しい生まれ変わった自分に向けてのメッセージを送るような「Happy Birthday To You」など、泡立たしく日常生活を送る人へ寄り添いながらエールを送るようなものばかりだった。ライブでは観客がサイドステップを踏んだり、手が痛くなるほどハンドクラップをするなど、終始盛り上がるライブになった。

2018年、『エスカパレード』でメジャーデビュー

ドラマ『コンフィデスマンJP』の予告画像

2018年に、フジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌に、「ノーダウト」を書き下ろす。月9ドラマの主題歌をインディーズバンドが書き下ろすことはOfficial髭男dism(ヒゲダン)が初めてだったため、注目を集めた。Billboard Japan Streaming Songsで、Official髭男dism(ヒゲダン)自身、7曲目の累計再生回数は3億回を突破する。また、Billboard Japan Streaming Songsのチャートランキングでは2週連続で3位にランクインをした。

同年に、渋谷modi1F店頭プラザで行われたフリーライブ「Official髭男dismスペシャルフリーライブ」を行った際に、メジャーデビューシングルアルバムの『ノーダウト』でポニーキャニオンからメジャーデビューすることを観客にサプライズ発表をした。また、ファーストアルバムの『エスカパレード』も同時リリースをする。Billboard JapanのCD売り上げランキングでは15位にランクイン、ダウンロードランキングでは11位にランクインした。11月には日本の全国21会場24公演のワンマンツアー『Official髭男dism one-man tour 18/19』を開催することを叶え、さらに追加公演が日本武道館で行われた。

2019年には「ノーダウト」を主題歌として書き下ろしたドラマ『コンフィデスマンJP』が映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』として公開されることが決まり、Official髭男dism(ヒゲダン)は「Pretender」を書き下ろした。この楽曲はオリコン週間ストリーミングランキングで、237.1万回再生で1位を獲得し、この記録はあいみょんの「マリーゴールド」の連続記録を23週でストップさせる、という記録を作った。また、「Billboard JAPANストリーミング・チャート」ではチャートインしてから23周で再生回数を1億回再生を突破し、初記録である。「Pretender」が大ブレイクをするきっかけとなる。

2020年、紅白歌合戦に初出場

紅白歌合戦の出演者発表記者会見にメンバー全員で出席した。(左から、楢崎、小笹、藤原、松浦)

映画だけにとどまらず、Official髭男dism(ヒゲダン)は2019「ABC夏の高校野球応援ソング」にも「宿命」を応援ソングとして楽曲提供をする。オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングでは初動1万6829ダウンロードを売り上げ、グループ初の週間1位にランクインし、Billboard JAPAN「ストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”」では約184万回再生され、週間6位にランクインした。「Billboard JAPAN HOT100」では週間7位にランクインするなど、数々のチャートランキングで上位に上る。

「宿命」は甲子園が終わるまで、甲子園駅に列車が近づくときに音楽を鳴らす列車接近メロディーとして使用され、「宿命」のサビの部分を約10秒間放送された。ストリーミング再生やCDのみならず、甲子園会場でも「宿命」が流れる場面が多く、その年の夏最も多く聞かれた曲となった。

紅白歌合戦に3年連続出場

第73回目の紅白歌合戦に出演したときにYOSHIとYOSHIのバンド仲間と記念撮影をした。
上段の一番左が松浦、左から2番目が藤原、一番右が楢崎、右から2番目が小笹。下段の中央がYOSHIKI、左右にいるのがYOSHIKIのバンド仲間。

Official髭男dism(ヒゲダン)の楽曲はエンタメ、映画、アニメ、などの主題歌やオープニング曲に起用されるなど、様々な場で活躍を見せた。ニュース番組の『めざましテレビ』のオープニング曲、テレビアニメ『東京卍リベンジャーズ』のオープニングテーマ、映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』の主題歌など、活躍の幅は一気に広がりを見せた。そして、その活躍が高く評価されて第71回、72回、73回の『NHK紅白歌合戦』に3年連続出場をする。

リリースする楽曲がチャートランキングで高ランクに入る中、紅白歌合戦にも出場してテレビで活躍する場面が増えたOfficial髭男dism(ヒゲダン)は、デビュー当時に掲げていた目標の「国民的ポップバンドになる」という目標を達成したといえるだろう。

Official髭男dism(ヒゲダン)のメンバー

藤原 聡(ふじわら さとし)

akaka245
akaka245
@akaka245

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