四谷(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ
四谷とは漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。職業不詳、本名不詳の謎多き人物で、一刻館の4号室に住んでいる。人を揶揄う事が大好きで、4号室と5号室の壁に穴を空け、5号室に住む主人公の五代に何かと絡んで行く。彼に食べ物や酒をせびったり、度々他の一刻館の住人達と共に5号室で大宴会を開いた。また人の話を真面目に聞かない為、彼に伝言等を頼むと大抵の場合トラブルとなる。他の一刻館の住人達と五代、響子、三鷹の三角関係を面白がり、度々茶々を入れては酒の肴にしていた。よく家賃を滞納する問題住人でもある。
四谷はガシャポンHGシリーズという、ガチャポン玩具としてフィギュア化されている。このフィギュアは、四谷が、五代の部屋と自分の部屋との境の壁から身を乗り出している姿である。「四谷が壁の穴から身を乗り出している」というシーンが、彼のイメージとなっている事が窺える。他の一刻館の面々も同じくフィギュア化されており、本作『めぞん一刻』の知名度の高さもまた窺える。
四谷の元ネタとなった人物
四谷にはモデルとなったキャラクターが存在する。それは『めぞん一刻』の作者高橋留美子の同作品『ダストスパート!!』に登場する背古井唯安(せこい ただやす)という人物である。この事は高橋の公式Twitter(現在のX)で明かされている。背古井はHCIA(日の丸シーアイエー)という諜報機関のエージェントである。常にスーツを着ており、四谷と似ている所が散見される。
四谷の正体考察
職業不詳の四谷であるが、ファンの間では彼が「サングラス部隊の一員ではないか」との説が囁かれている。サングラス部隊とは、本作『めぞん一刻』の作者高橋留美子の同作品である『うる星やつら』に登場する部隊である。当作品には面堂家という大富豪の家が登場し、その世話係として活躍するのがサングラス部隊だ。角刈りにサングラスを掛け、黒服に身を包んだ同じ顔つきの集団である。四谷の顔にサングラスを掛けると、そのままサングラス部隊員になる。この事から「四谷はサングラス部隊の一員ではないか」という説が浮上した。だが、公式見解が無い為真偽は不明である。
先祖代々一刻館に住んでいた四谷家
アニメ『めぞん一刻』にて、四谷の正体に迫る回が存在する。それは第44話 「賢太郎君もマッ青!?四谷の恐るべき正体」で、賢太郎が一刻館の屋根裏で発見した古いアルバムに四谷の姿が写っていた事で大騒ぎになる話である。写真は10年以上前の、かなり古いものであるにも関わらず、今と全く変わらない姿で一刻館に住む四谷が写されていた。結局この写真に写っていたのは四谷の親族であり、四谷家が先祖代々一刻館に住んでいる事が明かされる。だが、四谷の親族がその後何処に住んでいるのか等は明かされず、彼の謎がより深まった回でもある。
Related Articles関連記事
めぞん一刻(高橋留美子)のネタバレ解説・考察まとめ
『めぞん一刻』とは、高橋留美子によるラブコメディ漫画。小学館『ビックコミックスピリッツ』で連載された。アニメ、実写映画、実写ドラマ、ゲーム、パチンコ・パチスロなどにもメディアミックスされた大人気作品。 時計坂にあるおんぼろアパート一刻館に住む世渡り下手な浪人・五代裕作と突然管理人としてやってきた美貌の未亡人・音無響子が織り成す恋愛模様を描く。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品。 高橋留美子独自のリズミカルでコミカルな展開が小気味いい作品である。
Read Article
音無響子(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ
音無響子とは漫画『めぞん一刻』に登場するメインヒロインである。一刻館の新しい管理人として赴任した未亡人の美しい女性であり、主人公の五代裕作に惚れられる。またテニスクラブのコーチをしていた好青年の三鷹瞬にも惚れられ、三角関係を展開した。双方から熱烈なアプローチを受けるも、前の旦那が忘れられない彼女は中々彼等の想いに応えられない。一方で五代が他の女性と一緒に居ると嫉妬し、彼を困らせていた。最終的に五代に惹かれて結婚する。その後は娘の春香をもうけ、一刻館の管理人室で五代と共に娘を育てていく。
Read Article
五代裕作(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ
五代裕作(ごだい ゆうさく)とは漫画『めぞん一刻』の主人公である。 貧乏浪人生として登場し、新しく赴任してきた管理人の音無響子に一目惚れ。大学入学後も彼女に想いを寄せ、一刻館の面々に茶々を入れられながらも、恋敵の三鷹瞬と度々競い合っていった。一方で様々な女性からアプローチを受け、その度に響子からヤキモチを焼かれていた。大学卒業後はフリーターとして働きながら保父の資格取得を目指していく。最終的に保父として保育園に就職し、響子と結婚。娘の春香をもうけ、一刻館で響子と共に幸せな家庭を築いていった。
Read Article
六本木朱美(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ
六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)とは、漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。ボロアパート一刻館の6号室に住む妖艶な女性で、主人公である五代裕作の隣人。 一刻館の他の住人達と共に、五代とその思い人である音無響子の一進一退の恋模様を面白がった。また何かと五代に絡んでは、彼から酒や食料をたかっている。物語終盤、自分の休憩代を払わせようとラブホテルに五代を呼びつけ、これを知人に見られたことで彼と響子の関係を破綻寸前まで壊してしまう。様々な男と付き合ったが、最終的に喫茶店茶々丸のマスターと結婚した。
Read Article
一の瀬花枝(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ
一の瀬花枝(いちのせ はなえ)とは漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。オンボロアパート一刻館の1号室に旦那と息子の賢太郎と共に住んでいる中年女性である。他の一刻館の住人達とつるみ、主人公の五代と響子と三鷹の三角関係を揶揄った。噂好きであり、頻繁に彼等のプライベートを詮索しては、それを他の一刻館の住人達と面白がっている。噂好きな一方で、面倒見の良い面も持ち、五代と響子が結ばれた際には温かく受け入れている。酒豪で他の一刻館の住人達と頻繁に宴会を開き、日の丸扇子を両手に踊りを踊るのが常であった。
Read Article
今年で30周年の1986年のアニメ作品10本
今年2016年は、「聖闘士星矢」「ドラゴンボール」などの作品の、30周年にあたる。アニメも含め少年ジャンプの黄金時代と言えるだろう。一方で、リアルロボットアニメを中心としたアニメブームは終わり、オリジナル作品は衰え、「ジ・アニメ」「マイアニメ」といったアニメ誌が廃刊していくという時代でもあった。そんな時代を代表する、10本の作品を選んでみた。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 四谷(めぞん一刻)の概要
- 四谷(めぞん一刻)のプロフィール・人物像
- 四谷(めぞん一刻)の特技・能力
- スーツ姿
- 丸太
- のぞき
- 宴会
- 歌
- トレンチコート姿
- 4号室
- 五代から借りたエロ本
- 響子の手作りマフラー
- 釘抜き
- タキシード姿
- 四谷(めぞん一刻)の来歴・活躍
- 五代の部屋に穴を空ける
- 新しい管理人を迎える
- 五代と響子の関係を揶揄う
- 三角関係を揶揄う
- 五代と七尾の関係を揶揄う
- 五代からたかる
- 五代と響子の結婚を祝福する
- 四谷(めぞん一刻)の関連人物・キャラクター
- 一刻館の関係者
- 五代裕作(ごたい ゆうさく)
- 音無響子(おとなし きょうこ)
- 五代春香(ごだい はるか)
- 一ノ瀬花枝(いちのせ はなえ)
- 一ノ瀬の旦那
- 一ノ瀬賢太郎(いちのせ けんたろう)
- 二階堂望(にかいどう のぞむ)
- 六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)
- 惣一郎(そういちろう)
- 音無家の老人
- その他
- 三鷹瞬(みたか しゅん)
- 七尾こずえ(ななお こずえ)
- 八神いぶき(やがみ いぶき)
- 晶(あきら)
- 茶々丸のマスター
- 四谷(めぞん一刻)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「だーれだ?」
- 壁の穴から半身を乗り出すシーン
- 「遊び相手がいなくなってしまう」
- 「のぞこう」
- 「まあ五代くん座って。」
- 「今だってバカにされてるでしょ。」
- 「いけないんだ。」
- 「今月の家賃少し待ってください。」
- 「自習です。」
- 四谷(めぞん一刻)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実はフィギュア化されている四谷
- 四谷の元ネタとなった人物
- 四谷の正体考察
- 先祖代々一刻館に住んでいた四谷家