音無響子(めぞん一刻)とは【徹底解説・考察まとめ】

音無響子とは漫画『めぞん一刻』に登場するメインヒロインである。一刻館の新しい管理人として赴任した未亡人の美しい女性であり、主人公の五代裕作に惚れられる。またテニスクラブのコーチをしていた好青年の三鷹瞬にも惚れられ、三角関係を展開した。双方から熱烈なアプローチを受けるも、前の旦那が忘れられない彼女は中々彼等の想いに応えられない。一方で五代が他の女性と一緒に居ると嫉妬し、彼を困らせていた。最終的に五代に惹かれて結婚する。その後は娘の春香をもうけ、一刻館の管理人室で五代と共に娘を育てていく。

五代の祖母からの指輪

響子と五代が、結婚の挨拶に五代家へ行った際に、彼の祖母から渡された指輪。元々は祖母の旦那(五代の祖父)から送られた形見である。祖母はこの指輪を五代から響子の左手薬指に嵌めさせ、2人の結婚指輪として譲った。

ウェディング姿

五代との共同生活に向け、一刻館の管理人室を掃除していた時にアルバムが出てくる。そこには、ウェディング姿の響子と亡き惣一郎の姿が映っていた。

惣一郎の遺品

五代との共同生活に向け、一刻館の管理人室を掃除した際、押し入れから惣一郎の遺品が出てくる。響子は惣一郎への想いを断ち切る為、この遺品を音無家へ返す事を決めた。だが未だに気持ちの整理が着かない彼女は、この遺品を前に1人で涙を流す。これを偶然目撃した五代は翌日、惣一郎の墓前に「惣一郎を愛する響子もひっくるめて、彼女を愛する」事を墓前に誓った。この場面に偶然居合わせた響子は五代と結ばれた事を心底喜んでいた。

和式の花嫁姿

響子と五代は和式の結婚式を挙げる。惣一郎との結婚式はウェディング式の為、対比のような形となっていた。

一刻館

五代と共に一刻館に帰る響子

管理人として働き、仕事で一刻館に住んでいた響子。だが日常生活を送り、五代と結ばれた彼女にとって一刻館は帰るべき家となっていた。五代と結婚後も響子は一刻館の管理人として働き、管理人室で彼と共に共同生活を送る。娘の春香の出産後も一刻館へと帰り、五代や一刻館の面々に囲まれる幸せなラストシーンが描かれた。

音無響子(めぞん一刻)の来歴・活躍

惣一郎と結婚する

惣一郎(画像左の人物)にアプローチする響子

女子高に通い、クラスの委員長をしていた千草響子(ちくさ きょうこ)は、新しく赴任してきた講師の音無惣一郎(おとなし そういちろう)と出会う。惣一郎は少し背の高い男性で、マイペースで穏やかな人物であった。次第に響子は彼に惹かれて行き、熱心にアプローチを重ね、高校卒業と共に結婚する。尚、響子の実の父親(千草家の父親)は、響子と惣一郎の年齢が離れている為、結婚には否定的であった。この為、響子は駆け落ち同然で結婚をしている。これにより彼女の姓が音無となった。幸せな結婚生活を送る響子であったが、惣一郎は半年後に死亡してしまう。尚、彼の死因は描かれておらず不明であった。その後、彼女は悲嘆に暮れ、見かねた音無家の義父が一刻館の管理人の仕事を斡旋した。また惣一郎の葬式の際、響子の父親は娘にどう接して良いのか分からず、冷淡な態度を取ってしまう。これが遠因となり、彼女は実家と絶縁状態となった。

一刻館の管理人になる

一刻館に赴任してきた響子

響子は一刻館の管理人として、管理人室に住込みで働くようになる。彼女の美貌に、5号室に住んでいた五代裕作(ごだい ゆうさく)は一目惚れした。五代は本作の主人公であり、うだつの上がらない貧乏浪人生であった。響子よりも2歳年下である為、彼女は出来の悪い弟の様に彼を思い、何かと世話を焼いていく。また一刻館の住人達は曲者揃いであり、頻繁に宴会を開いたり、一刻館の設備を破壊したり、家賃を滞納したりした。その度に響子は振り回され、疲弊する。五代は響子の支援もあって、私立大学に合格した。

響子が未亡人である事を知った五代は、酔った勢いで彼女への愛を叫んだ。これにより響子は彼を異性として意識し始める。また1号室の一之瀬花枝(いちのせ はなえ)の誘いで、響子は婦人向けテニスクラブに入会した。一之瀬は酒豪で噂好きな、小柄で肉付きの良い中年女性である。テニスクラブで響子は三鷹瞬(みたか しゅん)と出会った。三鷹は資産家の御曹司であり、イケメンの青年である。彼も響子に一目惚れし、五代と競い合うようになった。これにより響子、五代、三鷹の三角関係が形成された。

三角関係を展開する

響子を取り合う五代(画像右の人物)と三鷹(画像中央の人物)

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@monaou0706c3

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