本好きの下剋上(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』とは、香月美夜が『小説家になろう』に投稿したweb小説である。「TOブックス」より書籍版が発売され、その後、漫画化・アニメ化された。シリーズ累計発行部数850万部を突破する人気作品である。本が大好きな主人公が、マインとして異世界に転生してしまう。その世界でマインは本を入手することができず、自分の手で本を作るために奮闘する。マインが成長していく姿や、家族を大切にする姿が丁寧に描かれており、読者の心を打つ。

ヒルデブラント

CV:本渡楓
ユルゲンシュミットの第3王子。王の第3夫人マグダレーナの子で、アナスタージウスやジギスヴァルトとは異母兄弟。
洗礼式を終えてすぐ、卒業したアナスタージウスに変わって貴族院の管理を任される。
幼さ故に世間知らずで、他人の言うことを信じやすく、ラオブルートに利用されてしまう。その結果、ランツェナーヴェの者を貴族院に招き入れてしまい、一生魔力的な不利を背負って生きることになった。

トラオクヴァール

CV:森川智之
ユルゲンシュミットの国王。王位につく以前は、前王の第5王子だった。そのため、王になるための教育を受けていない。また、政変によってグルトリスハイトが失われてしまったため、日々の執務に苦労している。
グルトリスハイトを持たない王であるため、一部の者たちからは「偽りの王」と非難され、政変で敗北した領地の貴族たちからも恨まれる。ローゼマインが貴族院2年生の時には、トラオクヴァールを狙ったテロも発生した。
自分ではユルゲンシュミットの王として力不足なことを、誰よりも実感している。そのため、ディートリンデやジェルヴァージオがグルトリスハイトを入手する可能性が浮上すると、正統な王に王位を譲ると表明した。
終盤、ローゼマインを養女に迎え、グルトリスハイトを入手させようとする。また、入手したグルトリスハイトを他の王族に渡そうと考えていたローゼマインや周囲の者と違って、トラオクヴァールはローゼマインに王位を譲ろうと考えていた。最終的には、グルトリスハイトを授けられたエグランティーヌに王位を譲り、新しい領地の領主となる。

マグダレーナ

CV:田村睦心
トラオクヴァールの第3夫人。ヒルデブラントの実母。アウブ・ダンケルフェルガーの妹。
貴族院在学中、前アウブ・ダンケルフェルガーに気に入られたフェルディナンドとの婚約の話が持ち上がっていた。しかし、下位領地の領主候補生であるフェルディナンドとの婚約を拒否し、自力で当時第5王子だったトラオクヴァールとの婚約を整えた。その結果、ダンケルフェルガーがトラオクヴァールの後ろ盾となり、トラオクヴァールは政変に勝利して王位につくことになる。
息子のヒルデブラントに対しては、臣下としての教育を行う。ローゼマインを慕うヒルデブラントの心にも気づき、「自分の立場を超えた行動をしてはならない」と言い聞かせていた。
ランツェナーヴェの者が貴族院に侵入した時には、トラオクヴァールに代わって騎士団と共に事態の鎮圧に動いた。

ジギスヴァルト

CV:梅原裕一郎
ユルゲンシュミットの第1王子。幼い頃から次期国王として教育されてきた。
次期国王としての立場を確固たるものにするため、エグランティーヌとの結婚を望んでいた。しかし、アナスタージウスとエグランティーヌが結婚することになったため、アドルフィーネと結婚してドレヴァンヒェルの後ろ盾を得た。
根っからの王族であるため、地位の低い者の気持ちを考えることができず、自分の考えを押し通そうとする一面がある。また、誰かの下につくということもできず、女神の化身であるローゼマインへの名捧げを拒否したため、王位につけなかった。

アドルフィーネ

ドレヴァンヒェルの領主候補生。
エグランティーヌと親しくしており、彼女を通じてローゼマインとも関わりを持つ。早いうちからローゼマインの優秀さに目をつけ、親しくなろうと考える。
貴族院卒業後は、ジギスヴァルトと結婚する。しかし、ドレヴァンヒェルに利益をもたらすための政略結婚で、恋愛感情は一切ない。ランツェナーヴェとの一件があり、ジギスヴァルトが王族ではなくなることが決まると、離婚を切り出した。

ダンケルフェルガー

ハンネローレ

CV:諸星すみれ
ダンケルフェルガーの領主候補生。ローゼマインと同学年。
兄のレスティラウトがシュバルツとヴァイスを得るために、エーレンフェストとディッター勝負をすることになり、申し訳なく思っていた。そのことをローゼマインに謝罪しようとするが、タイミングが合わず、なかなか謝罪できないでいた。
その後、ローゼマインに本好きの友達認定される。しかし、当時ハンネローレが読んでいたダンケルフェルガーの本は、古語で書かれたもので、読むのが難しいためあまり好きではなかった。ローゼマインから借りた本を読むようになり、本が好きになる。
2年生からは、ローゼマインに誘われて図書委員となり、シュバルツやヴァイスに魔力供給を行う。
ローゼマインがフェルディナンド救出のためにアーレンスバッハへ向かった際には、ダンケルフェルガーの騎士団の指揮官として参加。普段は大人しくおっとりとした性格だが、ダンケルフェルガーらしい勇ましさを見せた。

レスティラウト

CV:内田雄馬
ダンケルフェルガーの領主候補生。ハンネローレの兄。
シュバルツとヴァイスを手に入れるため、エーレンフェストにディッター勝負を挑む。しかし、ローゼマインの奇策によって敗北する。それ以降、ローゼマインを聖女とは名ばかりの腹黒女と嫌っている。
態度は粗暴だが、絵を描くことが趣味で、美しいものを好んでいる。奉納舞を踊るローゼマインを見ると、その美しさに心を奪われた。
魔力の多さや有能さを発揮するローゼマインに対し、「私の第1夫人になれ」と言って、嫁取りディッターを挑む。しかし、フェルディナンド特製の激マズ薬を飲んでまで戦おうとするローゼマインを見て、諦めた。

クラリッサ

CV:潘めぐみ
ダンケルフェルガーの文官見習い。騎士見習いの訓練にも参加しており、戦うこともできる武寄りの文官。
ダンケルフェルガーとディッターを行った際のローゼマインの手腕に感動し、心酔するようになる。その後、ローゼマインに仕えるためにハルトムートに婚約を申し込んだ。ハルトムートとはローゼマインの話で盛り上がり、意気投合する。二人が揃って暴走し始めると、止められる者はいない。
ハルトムートとの婚約が正式に決まると、単独でダンケルフェルガーからエーレンフェストまで走破し、周囲を驚かせた。アーレンスバッハへ攻め入った際には、アーレンスバッハの貴族たちにローゼマインの素晴らしさを語り、ローゼマイン信者へと洗脳した。

ハイスヒッツェ

CV:関俊彦
ダンケルフェルガーの上級貴族出身の騎士。
貴族院時代、あの手この手でフェルディナンドを勝負に誘い出し、ディッター勝負を行なっていた。フェルディナンドのライバルを自称している。
貴族院卒業後、フェルディナンドが神殿に入ったことを残念に思っていた。そのため、周囲に声をかけてフェルディナンドがアーレンスバッハへ婿入りできるようお膳立てをする。しかし、後になってフェルディナンドにとって望まない事態だったことを知り、ひどく後悔した。
フェルディナンド救出のためにアーレンスバッハへ向かう際は、真っ先に志願する。

9bty_0603_2011
9bty_0603_2011
@9bty_0603_2011

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