本好きの下剋上(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』とは、香月美夜が『小説家になろう』に投稿したweb小説である。「TOブックス」より書籍版が発売され、その後、漫画化・アニメ化された。シリーズ累計発行部数850万部を突破する人気作品である。本が大好きな主人公が、マインとして異世界に転生してしまう。その世界でマインは本を入手することができず、自分の手で本を作るために奮闘する。マインが成長していく姿や、家族を大切にする姿が丁寧に描かれており、読者の心を打つ。

ギーべ

領主から土地を治めるように任命された者。ライゼガングの土地を与えられれば、ギーべ・ライゼガングを名乗る。
春から秋までは、それぞれの領地で過ごし、冬には貴族街の館で過ごす。その際、領主に1年の報告と年貢を納め、他の貴族と交流して情報収集を行う。

グーテンベルク

ローゼマインの元で印刷技術を立ち絵げ、本を広める者たちのこと。
ローゼマインがヨハンの作った金属活字に感動し、「わたくし、ヨハンにグーテンベルクの称号を捧げます」と言ったのが始まり。
メンバーは、ヨハン、ルッツ、ベンノ、マルク、インゴ、ハイディ、ヨゼフ、ザック、ギルの他に、ローゼマイン工房で働く者たちも含まれる。

ルネッサンス

ローゼマインが、エーレンフェストの伝統的な染め物を復活させようとした際、ローゼマインの専属に選ばれた染色職人のこと。
実際は、ローゼマインがエーファとの繋がりを作るために専属の染色職人に選び、成り行きで称号を与えることになった。

ヴェローニカ派

前アウブ・エーレンフェストの第1夫人ヴェローニカを中心とする貴族の派閥。
元々はアーレンスバッハから嫁いできたヴェローニカの母が作った派閥で、アーレンスバッハに縁のある貴族が多い。ヴェローニカが失脚した後は、ヴェローニカの娘でアーレンスバッハの第1夫人になったゲオルギーネを後押しする。
ヴェローニカが失脚したのは、フェルディナンドとローゼマインの策略によるものだと考えている者が多く、恨みを抱いている。
ヴェローニカやゲオルギーネに名を捧げている者も多く、時にはエーレンフェストの情報をアーレンスバッハに漏らしたり、犯罪にも手を染めている。そのため、ローゼマインが貴族院3年生の冬に粛清が行われ、多くの貴族が処罰を受けた。

フロレンツィア派

ジルヴェスターの第1夫人のフロレンツィアを中心とする貴族の派閥。
エーレンフェストに嫁いできてヴェローニカに疎まれていたフロレンツィアと、エルヴィーラが中心となって立ち上げた。ヴェローニカに迫害されていた貴族を取り込み、大きく成長する。そして、ヴェローニカ失脚後はエーレンフェストの最大派閥となった。

ライゼガング派

ギーべ・ライゼガングを中心とする貴族の派閥。
エーレンフェストの食糧庫とも呼ばれるほど広大な農地を有しており、エーレンフェスト内で大きな影響力を持っていた。しかし、ヴェローニカとその母に迫害され、衰退していった。
ヴェローニカ失脚後、領主の養女になったローゼマインを領主に据えることを熱望する。
エーレンフェスト内に血縁関係のある貴族が多く、血族間の繋がりが固い。

神殿・神事関係

神殿

神に祈りを捧げる場。各領地に1つ建てられている。
貴族出身の者は青の衣、孤児出身の者は灰色の衣を纏う決まり。神殿長のみ、専用の白い衣装を纏う。
また、貴族の中で魔力量の少ない子供を神殿に入れ、青色神官や青色巫女にするようになり、神殿は貴族から忌避される場所となった。しかし、神殿で魔力を奉納することは領地を潤し、神の加護を得ることになるため、政治的に深い関わりを持っている。

青色神官/青色巫女

貴族出身で神殿に入った者。男性は青色神官、女性は青色巫女。貴族院を卒業していないため、正式な貴族ではない。
魔力量が少ないなどの理由で、神殿に入れられることがほとんど。少ないながらも魔力を持つため、神具に魔力を供給するのが主な仕事。
側仕えとして灰色神官や灰色巫女を数名召し抱える。

灰色神官/灰色巫女

孤児出身の神殿で働く者。男性は灰色神官、女性は灰色巫女。
子供の頃孤児院に捨てられ、成長しても仕事につくことができず、神殿で働いている者がほとんど。
青色神官や青色巫女の気分を害さないよう、礼儀作法を叩き込まれている。
側仕えに選ばれれば、主から部屋や食事を与えられ、地位も上がる。

聖典

9bty_0603_2011
9bty_0603_2011
@9bty_0603_2011

目次 - Contents