ハリー・ポッターシリーズの魔法薬まとめ

頭冴え薬（Wit-Sharpening Potion）

開発者：言及されておらず不明
材料：すり潰したタマオシコガネ、刻んだ根生姜、アルマジロの胆汁。
服用者の知性を一時的に向上させる。どのくらいの時間効果が続くかは言及されておらず不明。ゲーム『ハリー・ポッター：魔法同盟』でも登場しており、エリートを相手に有利に戦える魔法薬として使われる。
第4巻の三大魔法学校対抗試合の第二の課題を終えたばかりのハリー達の魔法薬学の授業で登場した。この授業中にハリーとハーマイオニーは同期のスリザリン生から、ゴシップ記者リータ・スキーターの書いた根も葉もないハリーとハーマイオニーの恋愛ゴシップ記事を読まされ、イライラしながら材料をすり潰す様子が描かれた。

戯言薬（Babbling Beverage）

開発者：言及されておらず不明
材料：バレリアンの枝葉、トリカブト、ハナハッカ（ゲーム『ハリー・ポッター：ホグワーツの謎』より）
第5巻に登場。スネイプによると、わけの分からないことを言わせたいときには、これを飲ませるらしい。色は赤色か黄色で、風船ガムのような匂いがする。
ハリーが魔法省の神秘部に乗り込む直前、ドローレス・アンブリッジに尋問された際、呼び出されたスネイプが、ハリーの目的からアンブリッジの関心を奪うために「ポッターが戯言薬を飲んだかのようにわけのわからないことを言っているから相手にするな」という旨の遠まわしな皮肉としてその薬の名が言及された。

強化薬（Strengthening Solution）

開発者：言及されておらず不明
材料：サラマンダーの血液、グリフィンの爪
第5巻に登場。ターコイズ色をしている。名前から察するに何かを強化する薬だと考えられるが、効能や効果については言及されておらず詳細は不明。混合液を正しく調合していれば、週末には熟成しているという表記がある。
ドローレス・アンブリッジがそれぞれの教員の授業の査察に来た際に、スネイプが5年生であるハリー達に生成を課した。アンブリッジはこれを教えることについて「魔法省としては削除したほうがいいと思う」と話しており、これを学ぶことで学生が力をつけるのをやめさせようとした。

難易度：上級

生ける屍の水薬（Draught of Living Death）

開発者：言及されておらず不明
材料：アスフォデルの球根の粉末、煎じたニガヨモギ、刻んだカノコソウの根、催眠豆の汁など。
非常に強力な睡眠薬。服用者を死んだような深い眠りに落とすため「生ける屍」の名がついている。成分が強すぎると、一生眠り続けることもある。水のように澄んだ色をしている。
第1巻『賢者の石』に名前のみ、第6巻『謎のプリンス』に実物が登場。1年生の最初の「魔法薬学」の授業で、ハリー・ポッターはこの魔法薬についてセブルス・スネイプから質問を受ける。6年生の最初の「魔法薬学」の授業で、ハリーは「半純血のプリンス蔵書」の教科書を頼りに、クラスで唯一この薬の調合に成功し、ホラス・スラグホーンから褒美として幸運の液体「フェリックス・フェリシス」を手に入れる。

ポリジュース薬（Polyjuice Potion）

開発者：言及されておらず不明
材料：クサカゲロウ、ヒル、満月草、ニワヤナギ、二角獣の角の粉末、毒ツルヘビの皮の千切り、変身したい人物の一部。
飲んでから1時間、変身したい人物とまったく同じ外見になる。視力、片目や片足などの損傷も再現するが、薬の効果が切れたときも、もとの姿への影響はない。異性への変身も可能。ただし変身するのは肉体だけで、衣服や義手は再現しない。誤って動物の一部を入れたものを飲むと、中途半端に変身し、もとの姿に戻れなくなる。
とても危険な薬のため、その製法について記されている書籍は、ホグワーツの図書館でも「禁書棚」にある。
素の状態は水あめ状で黒っぽい泥のような見た目だが、変身したい人物の一部を入れるとそれに応じて変色する。ハリーの毛髪の場合は金色に変わりハーマイオニーに「美味しそう」と表現された。煮込みすぎたキャベツのような味で、飲むと全身が捩れて溶けるような感覚がする。

第2巻では、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーが、ドラコ・マルフォイから「秘密の部屋」の話を聞くために使用する。しかし、ハーマイオニーが変身しようとして加えた「ミリセント・ブルストロードの衣類に付着していた毛」は猫のものだったため、中途半端に猫の姿になっただけでなく、元の人間の姿に戻れなくなった。
第4巻ではバーティミウス・クラウチ・ジュニアが闇の帝王復活を目論見、ホグワーツへ潜入するため、その年の「闇の魔術に対する防衛術」を担当した闇祓いアラスター・ムーディーに変身するために使用した。
第7巻でハリーがマグル界の拠点であるプリベット通りを脱出する際にも、囮として6人の偽ポッターを用意する際に使用された。また、その後ハーマイオニーがグリンゴッツに侵入する際にもベラトリックス・レストレンジに変身するため使用した。

マンドレイク回復薬（Mandrake Restorative Draught）

開発者：言及されておらず不明
材料：とろ火で煮て熟したマンドレイク
第2巻に登場。バジリスクによる石化状態から回復させる薬。また、石化以外の呪いをかけられた状態からも回復させることができるとのこと。
「秘密の部屋」事件により、バジリスクに石化させられた被害者達を元に戻すために使用された。これを生成するためには材料となるマンドレイクの成熟を待たねばならず、被害者達は石化したまま医務室に保護されていた。

脱狼薬（Wolfsbane Potion）

開発者：ダモクレス・ベルビィ
材料：トリカブト
第3巻に登場。マーカス・ベルビィの叔父のダモクレスが、作中のごく近年に開発した。人狼が満月の夜の1週間前から毎日この薬を飲むと、変身した際も理性を失わずにいられる。1日でも忘れると効果を得られない。とても苦い薬だが、砂糖を入れると効き目がなくなる。調合は難しく、一般人レベルでは不可能。そのため、調合済みのものは非常に高価。大抵の狼人間は自力で調合することができなかった。調合に失敗すると、材料の毒性故劇物になる。
Wolfsbane（ウルフスベーン）とは「狼殺し」という意味のトリカブトの別名である。

老け薬（Ageing Potion）

開発者：言及されておらず不明
材料：イモリの脾臓、他（ゲーム『ハリー・ポッター：ホグワーツの謎』より）
第4巻に登場。飲んだ者を老けさせる薬。1滴で数か月ほど歳をとる。フレッドとジョージは、これを使って年齢線を越えようとする。
ポッターモアによると「最も危険な魔法薬」のリストに入っているとのこと。

真実薬／ベリタセラム（Veritaserum）

開発者：言及されておらず不明
材料：明かされておらず不明
とても強力な薬で3滴ほど飲ませるだけで、秘密をすべて話させることができる、一種の自白薬。鎮静効果もあるらしく、服用者は敵対者からの質問にも抵抗することなく答える。とても強力なため、魔法省が所持や使用を制限している。また、ホグワーツ内でも処罰等のために生徒への使用は禁じられているようである。無臭で、見た目は水のように無色透明。高度な技術を必要とする魔法薬で、調合には1ヶ月かかる。

第4巻で、闇祓いで「闇の魔術に関する防衛術」の担当教官だったアラスター・ムーディに化けていた死喰い人バーテミウス・クラウチ・ジュニアから情報を聞き出すためにダンブルドアが使用した。
第5巻でドローレス・アンブリッジがハリー・ポッターを尋問する際にこれを求めスネイプを呼びつけるシーンがある。映画ではチョウ・チャンが学生組織「ダンブルドア軍団」の情報を漏らした際にも使用されたことになっている。
また第7巻でゴシップ記者のリータ・スキーターが、アルバス・ダンブルドアの少年時代の話を聞き出すにあたり、これをバチルダ・バグショットに使用したらしい旨が記されている。

安らぎの水薬（Draught of Peace）