神宮寺寂雷（ヒプノシスマイク）とは【徹底解説まとめ】

シンクロ・シティ

麻天狼メンバーがそれぞれの休日を過ごしている中で、ふと2人のことを思い出すメンバーのつながりを感じる曲である。独歩は部屋の中で、一二三は街の中を、寂雷はドライブ中の姿とそれぞれのシーンに合わせた背景が流れていく。
「シンクロ・シティ 」
作詞 ： ザ・おめでたズ 作曲・編曲 ： DJ HASEBE

神宮寺寂雷の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「君らも男ならラップできるだろう？」

一二三のストーカー事件解決後、寂雷は一二三と独歩の人格や関係性に興味を惹かれた。ディビジョンラップバトルに2人を誘おうと考え、ヒプノシスマイクを渡しラップスキルを確認する。2人の個性で魅せるラップスタイルをみて本物だと感じ、チームメンバーに選んだが、この2人のラップスタイルを見るためにマイクを渡して言ったセリフが、「君らも男ならラップできるだろう？」である。
このセリフは、穏やかな寂雷にしては珍しい挑戦的なセリフだった。H歴は、武器や喧嘩など暴力が禁止され、言葉の力であるラップで、すべてが決まる時代である。この言葉の意味は、女尊男卑の世界で虐げられる立場の男性だからこそ、「ラップという武器を持っているのは当然だよね？」という意味合いの考察が多く見られる。具体的な意図は明らかになっていないが、ヒプノシスマイクの世界観を表す、重要なセリフとして有名である。

「成長するのは何も若者だけの特権ではないのですよ」

第一回ディビジョンラップバトル優勝後、チームメンバーの独歩が小学生の「坊城翌檜（ぼうじょう あすなろ）」にお願いされ、その子を寂雷の家へ連れてきた。そこで翌檜は、兄がラップバトルに巻き込まれて不良チームに捕まったので、助けてほしいと話す。麻天狼メンバーで助けに行くが、指定された所へ行くとBuster Bros!!!が現れた。The Dirty Dawg時代に戦った「帳 残閻（とばり ざんえん）」の策略により、麻天狼とBuster Bros!!!は戦うことになる。独歩は山田二郎（やまだ じろう）と、一二三は三郎とラップバトルをし、両者とも互角の戦いをした。寂雷は一郎と戦い、「毎回強くなっていく君を見るとやる気が起きますよ」、「成長するのは何も若者だけの特権ではないのですよ」と話す。ヒプノシスマイクのキャラクター内では年長組である寂雷だが、さらなる高みを目指す向上心の強さが表されている。30代の寂雷が10代の一郎と戦い刺激を受けて、大人でも成長できる姿を象徴した台詞であった。

神宮寺寂雷の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

お酒を飲むと豹変する人格

普段は穏やかな神宮寺寂雷だが、お酒を飲むと人格が変わってしまう。「てやんでぃ！酒もってこんかい！」とチョップをし、普段からは考えられない攻撃的な行動を取る。また1人称が「私」から「俺」となり、周りにいる人に荒々しい江戸っ子口調で絡む。酒乱状態では、チームメンバーである一二三と独歩から「アニキ」と呼ばれ、酒を飲ませてはいけないと決意されている。本人は酒を飲んですぐに記憶がなく、自分の人格が豹変すると気づいていない。
寂雷の「アニキ」状態による被害者は、主要キャラクターの半数近くにのぼる。
一二三と独歩の「アニキ」との出会いは、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M1巻』または「麻天狼-音韻臨床-」内の「シンジュク・ディビジョン 麻天狼 Drama Track2」で明かされる。事件解決のお礼に、一二三がホストクラブ「fragrance」に寂雷と独歩を誘い、「感謝の印なのでぜひ乾杯させてください」とシャンパンを準備した。「…いや…私はお酒を飲むと…記憶が…」と1度断るが、一二三の希望を受けて飲んだあと、「てやんでぃ！酒もってこんかい！」と「アニキ」へ豹変した。寂雷が翌日目を覚ますと一二三、独歩、店のホストも全員潰れており、「ヒィィィ！もう飲めません！！」と恐れられた。シャンパンを飲んだあとから記憶のない寂雷に、一二三と独歩はお酒を飲ませないことを誓った。
The Dirty Dawg時代には、一郎と左馬刻が被害にあっている。その様子は『ヒプノシスマイク -Before The Battle- The Dirty Dawg4巻』内の全国統一した祝賀会内で明かされている。中王区へ反乱することを決めた左馬刻は、The Dirty Dawgメンバーで誓いの乾杯を促す。寂雷は「…左馬刻くん、私はお酒は…」と断ろうとするが、左馬刻から「一杯くらい付き合ってくれよ先生」とお願いされ、日本酒を飲んだ。「ヒック」と項垂れる寂雷に、左馬刻が声を掛けると、「らいじょうぶにきまってるらろ…」と言い、周りのお酒を集めて飲み干し「アニキ」状態となった。一郎と左馬刻に空ビンを投げたり、無理に肩を組んで逃さなかったり未成年の一郎に対しても容赦がなかった。乱数は中王区へ、The Dirty Dawgが反乱を起こそうとすることを無花果へ連絡するため場を離れ無事だった。翌日は乱数の事務所で二日酔いになった姿があり、「アニキ」状態になったことは記憶にない様子だった。
獄と山田三郎（やまだ さぶろう）は『CROSS A LINE＜初回限定盤＞』内の「Drama Track Mixed Up」で被害にあっている。テレビ番組でヒプノシスマイクを使わずフリースタイルバトルをすることになり、各ディビジョンチームメンバーがシャッフルされた。寂雷は獄と三郎とチームになり、本番前日はシャッフルチームで過ごすため、ボードゲームで遊ぶことになった。ゲーム中に食べるように三郎がお菓子を準備したが、持ってきたチョコレートがウィスキーボンボンであったため寂雷が「アニキ」状態になった。すでに被害を受けたことがある様子の獄は、三郎と逃げようとするが逃げ切れず、翌日寂雷に脅えながら敬語で話す三郎の姿があった。
ゲームアプリ『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle- 』では、一二三、独歩、入間銃兎（いるまじゅうと）、幻太郎、獄が被害にあっていた。「オータムパニック〜混沌は極上の味わい！？」という、一二三と独歩が高級食材を手に入れたので、麻天狼メンバーで鍋をやる話のイベント内の出来事である。寂雷の家で鍋をやるが、一二三の提案で闇鍋をすることになったメンバーは、各々食材を入れていった。その中で幻太郎がお酒を入れたため、寂雷が「アニキ」状態となる。初めてその姿を見た銃兎は叩かれて驚き、獄は逃げようとするが寂雷に捕まり、一二三と独歩は酒を探しに行った。幻太郎は闇鍋内で昆虫を食べたのがショックで気絶しており、被害は不明だった。
普段の温和な印象から一変する酒癖の悪さは、寂雷のイメージを大きく変える悪癖である。

所属科が不明な天才医師

医師である寂雷だが、所属している科は明記されていない。チームメンバーの独歩の診察シーンでは「まだ将来の不安で眠れないの？」と、心療内科もしくは精神科のようなセリフがあった。ゲームアプリ『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle- 』内では、有名DJの満天星 呂駒呂（どうだんつつじ ろくろ）の心臓の病気についての検査を提案したり、子どもの診察をしたりするシーンがみられる。また、『Division Rap Battle- side F.P & M 』では、ライバル医師の「宍甘（ししかい）」が難しい手術に失敗し、代わりに患者を助ける姿があった。その他にもアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rhyme Anima』内では院内放送で整形外科に呼び出されるなど、活躍の場は定まっていない。衛生兵として戦地でさまざまな患者を診てきたためか、どの科でも対応できる技術をもっている、まさに天才医師の名にふさわしいともいえる。