ブラッククローバー(ブラクロ)の珊瑚の孔雀まとめ
『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』で連載される田畠裕基によるファンタジー漫画。魔法が当たり前のように存在する世界で、魔力のない少年アスタが魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指す様を描いている。
「珊瑚の孔雀」はアスタが生まれたクローバー王国に9つある魔法騎士団の1つで、ドロシー・アンズワースが団長を務める。ただドロシーはいつも寝ているため、団の実務を行っているのはほぼ副団長のキルシュ・ヴァーミリオンである。
リック・コーネル
珊瑚の孔雀に所属する三等中級魔法騎士。王撰騎士団選抜試験に参加した実力者で、1回戦ではアスタのチームを追い詰めるが黒の暴牛のゾラの罠魔法で魔法を跳ね返されて敗れる。
魔法属性は「水晶」で、水晶でできたスコープなどを創成できる。
デミトリ・ブリント
王撰騎士団選抜試験に参加したアフロヘアが特徴的な魔法騎士。試験では私情に走るチームメイトの2人に振り回される。魔法属性は「炎」。攻撃や移動速度を加速させるなど魔法の応用を得意としている。
プロトベ・コリナ
珊瑚の孔雀に所属する魔法騎士。白夜の魔眼が発動した転生魔法でエルフという別種族の魂に乗っ取られ、平民の住む平界の町を襲撃していた。魔法属性は「土」。
ミッション・任務
団長会議
クローバー王国の王都が白夜の魔眼により襲撃された。白夜の魔眼はクローバー王国に対して強い復讐心をもつテロ組織だ。この王都襲撃により、紅蓮の獅子王団長フエゴレオン・ヴァーミリオンが瀕死の重傷を負うなど甚大な被害が出た。しかし魔法騎士団は白夜の魔眼のメンバーを2人捕らえることに成功する。
その後、魔法帝ユリウスの側近マルクス・フランソワと、アスタの力により魔法騎士団の中に裏切り者がいることが判明した。団長会議で集まった面々の前で、白夜の魔眼のメンバーの口から、その裏切り者の名前が明かされる。それは紫苑の鯱団長のゲルドル・ポイゾットであった。暴かれたゲルドルは逃走を図るが、アスタや団長たちの力で捕縛され、貴重な魔導具欲しさに王都を守る障壁魔導師を誘拐したことを吐いた。
珊瑚の孔雀団長のドロシーはこの会議に参加していたが、終始目を閉じて寝ていた。ゲルドルの逃走劇の際も起きることなく、立ったまま寝ていたのだった。
王撰騎士団選抜試験
度重なる白夜の魔眼の襲撃に、クローバー王国は精鋭部隊を白夜の魔眼アジトに向かわせることを決める。この精鋭部隊は王撰騎士団(ロイヤルナイツ)と名付けられた。その王撰騎士団のメンバーを選抜する試験に、珊瑚の孔雀からは副団長のキルシュやリック、デミトリが参加した。リック、デミトリの2人は惜しくも1回戦で敗退してしまい、王撰騎士団にも選ばれなかった。
副団長のキルシュは順当に1回戦を突破し、2回戦でアスタのいるチームと対決する。当初はアスタのことを下民と見下し、さらにチームメイトのマグナ・スウィングやソル・マロンが貴族ではないことを知って1人で戦っていたが、罠にはまって気絶させられる。その後はソルにたたき起こされ、諭された末にマグナと協力してアスタたちと戦った。結果としてはアスタたちに敗北してしまったが、キルシュはアスタとマグナが戦う姿を見て「美しい」と感じていた。妹のミモザからも「下民の力を認めて汚れながら戦い抜いた姿は今までで一番美しい」と言われ、下民の強さを認めた。
選抜試験では敗北してしまったキルシュだが、その実力は評価されて王撰騎士団に選出された。
白夜の魔眼アジト襲撃
キルシュを含めた王撰騎士団はついに白夜の魔眼アジトに襲撃をかけた。キルシュは「自分の驕りは髪と共に捨て去った」と、髪を短くしてこの任務に臨んだ。襲撃は順調にいき、王撰騎士団のメンバーはアジトを攻略していった。しかしそのさなかに転生魔法が発動した。転生魔法は白夜の魔眼のリーダー、エルフのパトリが発動した大規模な魔法だ。これにより一部の人間の器に、エルフの魂が乗り移った。王撰騎士団のメンバーの中にもエルフに乗っ取られた者がおり、彼らの手によって王撰騎士団は実質的に壊滅してしまう。キルシュは乗っ取られなかったメンバーと共にアジトを脱出して態勢を整え、王都へ向かったエルフを追うことに決めた。
王都や他の地域でもエルフに乗っ取られた魔法騎士がいる。彼らは人間を相手に暴れまわっていた。珊瑚の孔雀のプロトベもその1人だ。彼は平界の街を襲っていたが、駆けつけた黒の暴牛の団員によって鎮められた。
王都では団長のドロシーがエルフに乗っ取られていた。ドロシーは駆けつけたアスタたちを夢の世界へと閉じ込めてしまった。しかし「ドロシーが想像したものが現れる」という夢の世界の性質を逆手に取り、アスタたちはエルフに本物のドロシーを想像させる。こうして夢の世界へ現れたドロシーは、自分の身体を乗っ取ったエルフと対峙し、強力な魔法をぶつけ合う。その影響で夢の世界は崩壊してしまい、それに伴いエルフが想像したドロシーは消えていく。その際にドロシーはアスタたちに「自分の身体をよろしく」と言った。
その後、エルフとの戦いの中で、人間とエルフの対立は悪魔ザグレドの暗躍のせいであったことが判明する。ザグレドという強大な存在を前に手を取り合った人間とエルフは和解。ザグレドを倒した後は転生魔法が解除され、人間に取りついたエルフの魂は天へと還っていった。
王都復興
白夜の魔眼との戦いで王都は壊滅的な被害を受けてしまった。珊瑚の孔雀は目を覚ました団長ドロシーの指揮のもと、王都の復興に尽力した。大きながれきを夢の世界へ送って片づけるなど率先して働くドロシーを前に、キルシュたち団員は頼もしさを感じるのだった。
対スペード王国
白夜の魔眼との戦いで、悪魔の脅威が明らかとなった。その悪魔と契約した悪魔憑きが支配する国、スペード王国では他国を侵略する動きが活発になっていた。そのスペード王国の幹部、漆黒の三極性(ダークトライアド)がクローバー王国に現れる。狙いは黒の暴牛団長のヤミ・スケヒロと、金色の夜明け団長のウィリアム・ヴァンジャンスだった。スペード王国は2人を利用してより悪魔の力を引き出そうとしていたのだ。
2人を拉致されてしまったクローバー王国は、黒の暴牛副団長のナハト主導のもと、2人の救出と悪魔の顕現阻止を目指してスペード王国へと向かう。珊瑚の孔雀からはドロシーがスペード王国へ向かう精鋭に選ばれた。ドロシーはスペード王国城内道中の漆黒の使徒と戦う囮要員を担う。その途中でナハトの悪魔から、悪魔の世界とつながる冥府の門を開こうとしているモリスという男の存在を聞かされる。急いでドロシーは駆けつけたものの、悪魔メギキュラと契約したモリスが概念にさえ干渉出来るようになっていたために、敗北してしまう。そこに黒の暴牛が駆けつけた。彼らの活躍でモリスは倒されたが、冥府の門が開いたせいで最上級悪魔のルチフェロが顕現した。ドロシーは他の団長たちと共にルチフェロに挑み、一蹴される。だがアスタやユノ、ヤミ、ナハトの連携でルチフェロは倒された。
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