ダンテ(デビル メイ クライ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダンテとは『デビル メイ クライ』シリーズに登場するキャラクターで、『1』~『3』では主人公を務め、『4』~『5』ではプレイヤーキャラクターの1人として登場する。表向きは便利屋「Devil May Cry」を営む男だが、本業は悪魔絡みの事件を解決するデビルハンターである。悪魔である魔剣士スパーダと人間の女性エヴァとの間に生まれた半人半魔で、二丁拳銃エボニー&アイボリーや、巨大な長剣リベリオンをはじめとした、様々な武器を使いこなし、悪魔も恐れるほどの凄腕の実力を持つ。

銃器による遠距離攻撃に特化したスタイル。ソードマスターに次いで技の数が多く、攻撃範囲が広い技が多数存在する。反面、ソードマスターと比べると決定力に欠けているため、近接攻撃との組み合わせで使用すると効果的となっている。

ロイヤルガード

防御とカウンターに特化したスタイル。唯一敵の攻撃を防御できるスタイルで、敵の攻撃を受ける瞬間にアクションを行なうことで敵の攻撃をガードしてダメージを軽減させる。また、敵の攻撃をガードしていくことで怒りのエネルギーを蓄積し、蓄積したエネルギーを解放して敵に大ダメージを与えることができる。敵の攻撃を見極める必要があり、上級者向きのスタイルとなっているが、あらゆる攻撃に対応できるため、極めると全ての攻撃をノーダメージで防ぐことが可能となっている。

クイックシルバー

『3』でのみ使用できる時を操るスタイル。DTゲージを消費して発動でき、ダンテ以外の周囲の時間の流れが遅くなり、動作がスローモーションとなる。DTゲージが無くなると解除されるため、長時間の使用はできないが、発動中は一方的に敵に攻撃を続けることができる。

ドッペルゲンガー

『3』でのみ使用できる影を操るスタイル。DTゲージを消費して自分の影を分身として作り出し、同時攻撃を可能とする。発動中は攻撃力が2倍になるため、コツを掴むことで強力な火力特化のスタイルとなる。なお、発動中は常に魔人化している。

ダークスレイヤー

バージル専用のスタイルだが、『4』では閻魔刀を手にしたダンテが使用可能となる。閻魔刀を用いた攻撃を行うことができ、攻撃範囲が広く攻撃力も高いが、技の数が少なく、単体での強さは控えめとなっている。

ダンテの来歴・活躍

『デビル メイ クライ 3』

親の仇を探す目的で、便利屋を開業するダンテ。

2000年前、魔界の帝王である魔帝ムンドゥス率いる悪魔の軍勢によって人間界は支配されつつあった。だが悪魔でありながら正義の心に目覚めた魔剣士スパーダによって、悪魔の人間界侵略の野望は阻止され、ムンドゥスは魔界とともに封印される。その後、スパーダは人間界に降臨し人々に平和がもたらされた。そんなスパーダの伝説もやがて人々の記憶から薄れ、おとぎ話となりつつあった現代に、スパーダと人間との間に生まれた男がいた。その名はダンテ。ダンテは幼い頃に悪魔に殺された母エヴァの仇を探すために便利屋を開業しようとしていた。便利屋の開業準備を進めていたダンテの前に、謎の男アーカムが現れる。「君の兄上から招待状を預かっている」と言い残してアーカムは姿を消し、同時に、ダンテが住む街に巨大な塔が出現する。テメンニグルと呼ばれたその塔は、魔界と人間界を繋ぐゲートであり、かつてスパーダが封じたものであった。その塔を復活させたのは、かつてダンテと袂を分かった双子の兄、バージルである。若さと情熱に溢れながらも、己の力を向けるべき矛先を定められずにいたダンテは、バージルが気に入らないという理由で、彼と決着を付けるべく、テメンニグルへ乗り込んだ。

塔の内部に出現する悪魔を討伐しながら最上階へ昇っていくダンテは、その途中同じように悪魔を狩る女性レディと出会う。彼女は父親であるアーカムに母親を殺され、その仇を討つために人の身でありながらテメンニグルを昇っていた。バージルのもとへ辿り着いたダンテは、勝負の最中心臓を刺されるが、その影響で悪魔の力を覚醒させる。また、レディは悪魔であるダンテを信用せず敵対していたが、戦いの末、彼の心に秘められた正義を認め、彼に自身の武器カリーナ=アンを託す。やがてレディはアーカムを討つことに成功し、同じ頃、強大な力を求めたバージルと、人間の可能性を信じスパーダの魂を受け継ぐことを決意したダンテの戦いは、ダンテの勝利によって幕を迎える。そして、便利屋稼業を始めたダンテの物語は、『3』から『1』へ続くことになる。一方、魔界に留まったバージルは、復活を目論むムンドゥスに満身創痍の身で立ち向かうのだった。

『デビル メイ クライ』

窓際に座って銃で窓を開けるダンテ。

ある夜の日、便利屋「Devil May Cry」を営む生活を送っていたダンテは、母エヴァに酷似する謎の美女トリッシュから、マレット島で復活しつつある魔帝ムンドゥスを倒してほしいという依頼を受ける。ダンテは母の仇であるムンドゥスに引導を渡すためにマレット島へと渡る。襲い掛かる悪魔達を蹴散らし、マレット島にある古城を進んでいくダンテは、謎の魔界剣士ネロ・アンジェロと戦いを繰り広げる。その正体はかつて袂を分かち、ムンドゥスに挑んで敗北した後、改造されて手駒と化した兄バージルの変わり果てた姿であった。魔界の騎士に堕ちてなお、正々堂々と立ち向かってくるネロ・アンジェロを退けたダンテは、ネロ・アンジェロが持っていたアミュレットと、自身が持っていたアミュレット、そして愛剣フォースエッジを束ね、伝説の魔剣スパーダを解放させる。兄の無念を胸に、ムンドゥスとの最後の戦いに向かうダンテの前に、トリッシュが立ちはだかる。ダンテの母親に瓜二つの稲妻を操る彼女の正体は、ムンドゥスによって造られた悪魔だった。しかし彼女は、ダンテの愛の前に人としての心に目覚め、ムンドゥスの支配下から逃れる。そして、トリッシュの援護を受けてムンドゥスを倒したダンテはマレット島から脱出し、以降トリッシュを相棒として便利屋を続けていくこととなった。

『デビル メイ クライ(アニメ)』

ある日、ダンテのもとに情報屋の男モリソンが仕事の依頼を持って訪ねる。その内容は孤児院で暮らしているパティ・ローエルという少女をローエル家に送り届けるという依頼であり、彼女は名門ローエル家当主の隠し子だったとされている。だが実際は同姓同姓の別人であり、本物の名門ローエル家当主の隠し子がローエル家の遺産を相続するために用意した身代わりであった。その後、悪魔に狙われたローエルはダンテに救われるが、「悪魔だったら殺していた」とダンテに唾棄される。幼い少女を危険に巻き込んだ罪滅ぼしから、パティを引き取ることを申し出るが、当のパティはその申し出を断り、以降事務所の掃除をしに行くなど、「Devil May Cry」に通い詰めるようになる。次第に打ち解けていくダンテとパティだったが、終盤、ダンテの影で暗躍していた悪魔シドがパティを利用して伝説の大悪魔アビゲイルを復活させる。一度はダンテを追い詰めるが倒すことはできず、パティの必死の活躍で復活したダンテによって呆気なく敗北する。そして、パティは死んだとされていた母と再会し、母親と暮らすようになった。しかし、一度はダンテと別れるが、その後もパティは「Devil May Cry」に通い続けるのであった。

『デビル メイ クライ 2』

相変わらず便利屋を続けていたダンテは、ある日赤髪の女性ルシアによってデュマーリ島へ導かれ、ルシアの母親である老婆マティエと出会う。マティエはスパーダと知り合いであり、デュマーリ島の「護り手」を務めていた。ダンテはマティエから、スパーダがかつて封じた悪魔、覇王アルゴサクスの封印を解き放ち、その力を我が物にしようとする国際企業ウロボロス社のCEOアリウスの野望を阻止してほしいという依頼を受ける。ダンテはマティエと同じく護り手であるルシアとともにアリウスを追うが、その過程でアルゴサクスは復活を果たす。ダンテはスパーダの偉業を超えるべくアルゴサクスに戦いを挑むために魔界へと飛び込み、激闘の末勝利を収めるのだった。

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