Life Is Strange 2(ライフ イズ ストレンジ 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『Life Is Strange 2』とは、とはフランスのゲームスタジオDONTNODが開発し、スクウェア・エニックスにより発売されたPS4ソフトアドベンチャーゲームである。前作である『Life Is Strange』の続編。シアトル郊外に住む兄ショーンと、超能力が発現した弟ダニエルの旅を通じての成長と兄弟愛を描く。前作に続き、今回の作品でもアメリカが抱えている移民国家ならではの問題(人種差別、銃社会、国境)が鮮明に描かれ、アメリカの生活風景がリアルに描写されている。

『Life Is Strange 2』の概要

『Life Is Strange 2』はスクウェア・エニックスからグローバル版が2018年9月に、日本語版が2020年3月に発売されたPS4ソフトのアドベンチャーゲームである。前作である『Life Is Strange』の続編である。フランスのゲームスタジオDONTNODが開発を担っている。

ストーリーは、ワシントン州シアトル郊外に住むメキシコ系アメリカ人2世のショーン(16歳)と、超自然的な能力が突如発現した弟ダニエル(9歳)の、過酷な旅を通じての成長と兄弟愛を描いている。日本語版のキャッチコピーは「ひとつの選択だけで 人生は決まらないから」である。

今回の作品でもアメリカが抱えている移民国家ならではの問題(人種差別、銃社会、国境)が鮮明に描かれている。また、アメリカの生活風景がリアルに描写され、現実社会の問題点や葛藤、生き様について考えさせられる作品となっている。

ゲーム内の世界および時間軸は、前作『Life Is Strange』の3年後が舞台となっている。クロエ(『Life is Strange』の主人公。事故で父を亡くしている)の母の交際相手、デイビッドが本作で再び登場している。デイビッドが死んでしまったクロエを助けられなかったことを後悔している様子が描かれている。

◇リリース方式
・音声: 日本語/英語を選択可能
・字幕 / UI: 日本語/英語ほか各言語を選択可能
・PS4版: DL配信のほか、パッケージ版も販売
・Microsoft Windows(Steam) / Xbox One版: DL配信のみ(既に配信中のグローバル版に対して、無料で日本語化アップデートを提供)

『Life Is Strange 2』のあらすじ・ストーリー

主人公は、シアトルに住むごく普通の兄弟。ささいな隣人トラブルをきっかけに父エステバンが警察官によって射殺されてしまう。父の射殺事件を引き金に超能力に目覚めてしまったショーンの弟ダニエル。ショーンとダニエルは自分たちの居場所を求め、父親の故郷であるメキシコ「プエルト・ロボス」までの逃避行を始める。世間の目を逃れてシアトル、ポートランド、カリフォルニアと旅をする中で、様々な選択をしていくが、それらの選択が、出会う人々と弟ダニエルの人生を変えていく。まだ小さく、危険な力を持ってしまったダニエルは、兄の立ち振る舞いに大きく影響を受けるため、どう行動するかは慎重に選ばなければならない。ただし、今は良さそうに思える選択が、後々良い結果をもたらすとは限らない。

エピソード1:Roads(旅立ち)

長い旅路へと出発するショーンとダニエル

ショーンはどこにでもいるメキシコ系アメリカ人の青年であった。親友のライラとともに青春時代を過ごしていた。しかし、ある日ショーンの弟ダニエルが隣の家のブレットという青年とトラブルを起こしてしまう。ショーンはすかさずダニエルを助けようとするが、その際にブレットを失神させてしまうのであった。その後、パトロールをしていた警察官が、この光景を殺人現場と勘違いし、ショーンたちに銃を突きつける。この騒動に気づいた父であるエステバンは、家から出て警察官を止めようとするが、警察官はエステバンに対して発砲をする。撃たれたエステバンはその場で倒れ、程無くして死んでしまう。その瞬間、ダニエルの発狂とともに、何かが爆発したような大惨事となり、辺りは見るも無残な光景となってしまう。ショーンは気絶しているダニエルを抱え、その場を立ち去る。父を失い、警察に追われることになったショーンとダニエルは、父の故郷であるメキシコのプエルト・ロボスを目指し、長い旅路へと繰り出すのであった。

エピソード2:Rules(ルール)

ショーンとともに超能力の訓練をするダニエル

旅路の中、ガソリンスタンドでハンクというガソリンスタンドの店主とトラブルになるが、たまたま通りがかったブロディというフリーライターに助けられる。また、里親募集に出されていた犬をダニエルが拾い、マッシュルームと名付け、旅に連れていく。ブロディの支援でモーテルに一晩泊まれることになった二人はひと時の休息を得る。ダニエルはホットドッグマンと呼ばれるキャラクターのアニメをTVで見ていたり、ショーンは物思いにふけっていたりと各々の時間を過ごしていく。その後、ショーンはダニエルに超能力があることを知る。次の日の朝、再び旅路を再開する。二人は大きなガレージを見つけ、そこで野宿をすることになる。ショーンは、ダニエルの能力がコントロールできるように訓練をスタートする。長い旅路の間、ショーンはダニエルに「能力を隠す」、「能力のことを誰にも言わない」、「危険や警察を避ける」という三つのルールを守らせる。その後、ダニエルとショーンはビーバー・クリークに住む母方の祖父母宅に到着する。警察に追われていることを知っている祖父母のクレアとスティーブンであったが、ダニエルとショーンを温かく家に招き入れる。ダニエルは祖父母の家の隣の同年代の男の子であるクリスと仲良くなる。また、クリスの父親であるチャールズとも知り合う。クリスとチャールズと一緒に近くのバザーに行った二人はヒッピーのフィンとキャシディに出会う。やがて、誰かからの目撃通報を受けた保安官たちが祖父母宅を訪ね、ダニエルとショーンの居場所を聞いてくる。祖父母は保安官の気を引き、ダニエルとショーンを逃がす。二人は貨物列車に飛び乗り、旅を再開させる。

エピソード3:Wastelands(不毛の地)

浮浪者キャンプ

所持金不足に陥ったダニエルとショーンは、貨物列車の到着先でヒッピーのキャシディとフィンに再会する。キャシディとフィンに誘われ、カリフォルニア州の浮浪者キャンプで過ごすことになる。キャンプ内には、ジェイコブ、ハンナ、ペニー、イングリッド、アンダーズという人たちも居た。ショーンたちは違法な大麻農園で働いた。この時期からダニエルは少しずつ兄への反抗心が生まれていく。ある日、ダニエルは違法農園の責任者であるメリルに理不尽な言い掛かりをつけられ、彼の部下であるビッグ・ジョーに殴りかかられる。その際、ダニエルは皆の前で超能力を使ってしまう。ショーンはやむをえず、ダニエルの超能力についてキャンプ仲間に打ち明ける。すると、フィンが金庫強盗を提案する。ダニエルは乗り気で、キャシディは大反対する中、ショーンは葛藤する。その後、ダニエルたちは金庫に向かうが、メリルに発見される。メリルがフィンと口論中に発砲し、ダニエルの超能力が暴発する。その場にいた全員が吹き飛ばされ、生死不明の状況になる。また、この騒動でショーンは左目を失明してしまう。

エピソード4:"Faith"(信仰)

ダニエルが居るアップライジング教会に到着するショーン

意識不明に陥っていたショーンは病院で目を覚ます。看護師のジョーイに看病をしてもらいながら、これから先のことについて考える。病床にはフローレスというFBI捜査官が訪れ、取り調べを受けることになる。その後、スケッチブックの中に、キャンプ仲間であったジェイコブのメモ書きを見つける。メモ書きの中に、ジェイコブとダニエルが一緒に居ることを知る。ダニエルの居場所の手掛かりを入手したショーンは病院を脱走し、ジェイコブが以前暮らしていたヘイブン・ポイントへと向かう。そしてそこの教会でダニエルを発見するが、牧師リスベスに洗脳されていた。リスベスの信徒であるニコラスに教会から追い出されたショーンは、母であるカレンと8年ぶりに突然再会する。失踪した母とはずっと疎遠のショーンだったが、母の話を聞くことで彼女を少しながら受け入れる。その後ショーンとカレンはジェイコブと会う。ジェイコブの妹のサラ・リーとダニエルを教会から救い出す計画を立て、実行に移す。ショーンとジェイコブはカレンの誘導のもと、リスベスの家へ侵入を図る。そこで二人はサラの肺炎の病状について書かれたメモを発見する。リスベスたちがサラの病状を知りながら信仰活動を続けていることを知る。ショーンとジェイコブそしてカレンはダニエルとサラを教会から救うべく、リスベスに詰め寄る。ショーンの決死の説得で、ダニエルは正気に目覚め、教会を脱出する。教会は騒動のせいで燃え落ちてしまうのであった。

エピソード5:"Wolves"(狼たち)

グランドキャニオンから朝日を拝むショーンとダニエル

雄大な渓谷でショーンとダニエルは野宿を行い、一日を過ごす。しばらく道なりを進んでいくと、そこには砂の民と名乗るカレンやデイビッド、芸術家のジョアン、同性愛者のスタンリーとアーサー達が生活を営んでいる集落があった。ショーンとダニエルは暫くカレン達と生活を共にし、今後についてじっくりと考える。
決意が固まり、カレン達と別れ、メキシコに行くために国境の壁に二人は車で向かう。
国境に到着し、ダニエルの能力を使い、国境の壁を壊し、メキシコに渡ろうとするが、マディソンという国境警備隊に捕まってしまう。牢屋に入れられてしまった二人はそこで、同じく不法越境で投獄されたディエゴとカーラという若いメキシコ人夫婦に出会う。
二人はどうにか脱獄を試みるのであった。

エンディング

エンディングは全部で7種類あり、途中の分岐によって結末が異なる。

ダニエルの道徳性が高い状態で「ショーンが自首する」を選択しダニエルが自首を受け入れる

刑期を終えたショーンと出迎えるダニエル

ショーンとダニエルは警察官の指示に従い、拘束される。
ショーンは刑務所に入り、ダニエルは祖父母の家に引き取られる。
15年の時が経ち、刑期を終えたショーンはダニエルと再会する。かつて二人で訪れた森でキャンプをするが、二人の間には時間という大きな隔たりができていた。
その後、二人は互いに別々の車に乗り、反対方向への道へと走り出して行く。

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