モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

自身の幼馴染であるカヤから譲り受けた「ゴーイング・メリー号」に深い愛着を抱いていたウソップは、素人の腕ながらも大切にメリーを修理して乗り継いでいた。しかし度重なる激しい戦闘や衝撃によってメリーは深い傷を負っており、一流船大工のガレーラ・カンパニーの職人たちから、「航行不能」の判定を下されてしまったのである。
ルフィは迷いながらも一味の安全を考えて船を乗り換える決断を下したが、メリーに愛着の深いウソップは激しく反発する。口論の末ウソップは一味を抜けることを決意し、ルフィに「メリー号を掛けた決闘」を申し込むのだった。

ナミやチョッパーが反対するもルフィは受け入れ、二人は決闘を始める。ウソップはルフィの弱点を突いて攻撃を仕掛けていたが、戦闘力でルフィにかなうはずが無く負けてしまうのだった。戦闘後ウソップに今までのお礼を言って別れたルフィは、今までの明るさを一切感じさせないほどに深刻な表情を浮かべていたのだ。

船長としての責任の重さや仲間に対する思い、一味の危機など非常に考えさせられることが多かった印象深いシーンである。

「お前が俺に！ 勝てるわけねェだろうが！！！」

麦わらの一味をずっと支えてきた船、ゴーイングメリー号が造船のプロに修復不可能という判断を下された。
これまで航路を共にしたメリー号、ただの船以上の情が湧いていた『仲間の一人』だったが、ルフィは葛藤の末、新しい船の購入を決断する。
しかしその決断に反旗を翻したのは、誰よりもメリー号に愛着のあったウソップ。ルフィとの口論がヒートアップした末に、ウソップは一味を脱退、船を賭けた決闘を申し出る。男として海賊としてのその申し出は、ルフィにも誰にも止めることはできず、ウソップも止まることはなかった。
俺が勝ってメリー号は奪っていく。
そう宣言し始めた決闘は、終わってみれば当然のようにルフィの圧勝。ウソップ自身もそれは最初から分かっている。メリー号がもう直らないのも分かっている。それでもウソップは修復不可能な『仲間』を手放せず、自ら惨めな敗北を喫しにやって来た。そんなウソップにいたたまれなくなったルフィは、一言、感情を吐かずにはいられなかったのだった。
弱者に対して容赦のない展開。ネット上でも数々の議論を巻き起こした、問題の名言。

「「生きたい」と言えェ!!!!」

アラバスタ王国の乗っ取りを画策していたクロコダイルのパートナーだったニコ・ロビンは、ルフィに救われたことがきっかけで強引に麦わらの一味の仲間入りをしてきた。最初は距離があった仲間達だが、冒険を重ねるうちにロビンはかけがえのない存在だと認識していく。しかしロビンは世界の中で唯一「歴史の本文」を読めるものとして政府に狙われており、一味の安全と引き換えに仲間の元を離れてしまったのだった。

事情を知った一味はロビンを取り戻すべく、政府の重要施設に殴り込みをかけてロビン奪還を画策する。ロビンは彼らに感謝しつつも、仲間を護るために死を選ぼうとしていた。そんなロビンに対しルフィは「『生きたい』と言えェ!!!!」と、彼女の心の底まで響き渡る大音声で呼びかけ、彼女の心の壁を壊したのだった。自らの意思で「生きたい」と願ったロビンを、仲間達は全力で取り戻し、より一層絆を深めたのだった。

頑ななロビンの心を解きほぐす、ルフィの力強さが伝わる名セリフである。

ギア2を発動させるルフィ

「世界政府」直属の組織として恥じぬ活動をすべく、己の肉体を極限まで鍛え上げている「CP9」のメンバーに苦戦するルフィ。実力差をみれば到底かなわない相手だったが、ルフィは奥の手である「ギア2」を発動させたのだった。
以前突如襲来した海軍大将クザン（青雉）に対して、手も足も出なかったルフィは、「誰一人仲間を失わないため」に修業を重ねていたのである。

足をポンプのように動かして急激に血流量を増やし攻撃力をあげる技だったが、それは体に大変な負荷をかけるものであり、命を削る技だったのだ。それでも自身の命を削ることをいとわず、仲間を護ろうとしているルフィの姿勢に感動するシーンである。

「おれはお前から目を離さねェ!!!」

「CP9」のボスであるロブ・ルッチと対峙していたルフィだが、敵の作戦により別行動していた仲間たちが溺れ死にそうになってしまう。ルッチは挑発するように「助けに行ったらどうだ」と煽るものの、ルフィは冷静に「おれはお前から目を離さねェ!!!」と返したのだった。
ルフィはたとえどんな危機的状況であっても仲間達なら必ず生き延びると信頼していたが、ルフィがルッチから目を話してしまえば、必ず仲間たちを殺しに向かうことを理解していたのである。

たとえ苛烈な戦闘中であっても、冷静に状況を分析・判断し、仲間に絶大な信頼を置くルフィに頼もしさを感じられる一言だ。

「コビー！俺と戦うんだろ？だったらそんくらいなれよ!!当然だ!!!」

かつてルフィ・ゾロの後押しによって海軍入隊の夢をかなえたコビーは、当時から見違えるほどに成長した姿でルフィと再会する。コビーはルフィに対して「いつか大将になってみせます」と宣言するも、口に出しただけでうろたえてしまうのだった。そんな彼に対しルフィは、「コビー！俺と戦うんだろ？だったらそんくらいなれよ!!当然だ!!!」と彼の夢を肯定し、応援したのだった。

自信満々に「今度会ったらおれたちはもっと強いぞ」と続けるルフィに対しコビーは、夢を笑うことなく応援してくれるルフィに感謝と尊敬の念を抱く。ルフィがコビーとの別れ際に「ずっと友達だ」と伝えた通り、ルフィの考えが全く変わっておらず、「友達の夢を応援するのは当たり前だ」と言考えている姿勢に感動するセリフである。

「バガ野郎ーーー早く 掴ばれーーーっ!!!!」

メリー号を巡って喧嘩別れしてしまったウソップだったが、「そげキング」としてロビンを救うための作戦に参加し、もう一度海でルフィたちと海賊をやりたいと考えるようになる。しかし素直に謝ることができなかったウソップは、謝罪せずなあなあで受け入れてもらおうと考えていたのだった。
ウソップの考えを見抜いていたゾロは「ウソップの第一声が深い謝罪であればいいが、それ以外鳴る一切復帰を認めるべきではない」と事前に宣言していた。その為ルフィはウソップの言い訳を聞きながらも、じっと耐えて聞こえないふりをしていたのである。

とうとう船を出すという段階になり、ようやくウソップはルフィに謝罪して復帰を申し入れると、ルフィは嬉しそうに笑った後手を伸ばしたのだった。「バガ野郎ーーー早く 掴ばれーーーっ!!!!」と顔面を崩壊させながら叫ぶルフィのセリフと、嬉しそうに微笑んだ姿がとても心に響くシーンである。

デービーバックファイト

「…おれの仲間は…誰一人……!!!死んでもやらん!!!!」

仲間をかけて行う「デービーバックファイト」に挑むことになったルフィ。第三戦目でフォクシー海賊団のボスであるフォクシーとタイマン勝負するが、「ノロノロの実」の能力者であるフォクシーに思わぬ苦戦を強いられるのだった。ボロボロに傷ついたルフィだが、決して諦めることなく「…おれの仲間は…誰一人……!!!死んでもやらん!!!!」と叫ぶ。結果ルフィは勝負に勝ち、仲間を誰一人奪われずに護り通したのだ。

いかにルフィが仲間を大切に思っているかが伝わるセリフである。

シャボンディ諸島