白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT(イクス)のネタバレ解説・考察まとめ

『白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT(イクス)』とは、2019年9月にNintendo Switch・PlayStation 4用ソフトとして、インティ・クリエイツから発売されたアクションゲーム。キャッチコピーは「2DアクションのX(極限)を、見せてやる」。本作は異能を宿した新人類を統括する巨大組織「スメラギ」が支配する世界の中で、主人公の科学者の少年・アキュラが同じ人間の仲間であるコハクたちと共にスメラギに立ち向かう物語を描いている。

クリム:『パシフィック・リム』

クリムの名前の元ネタは、2013年に製作・公開されたSF怪獣映画『パシフィック・リム』からきている。この映画では主人公も含めたアメリカ軍の兵士たちが巨大兵器に乗って怪獣たちに立ち向かい、爆発を伴ったド派手な戦闘アクションのシーンが持ち味となっており、クリムの爆発嗜好もここからきている。

イソラ:『ISOLA 多重人格少女』

イソラの名前の元ネタは、2000年に製作・公開されたホラー映画『ISOLA 多重人格少女』からきている。この映画と、原作となったホラー小説『十三番目の人格 ISOLA』のキーパーソンである森谷千尋の中に、題名にもあった「ISOLA」と呼ばれる殺人鬼の人格が存在し、本作におけるイソラも森谷千尋のようにホラーさはないが、彼女と同じ多重人格少女と言っても過言ではない。

パクト:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

パクトの名前の元ネタは、1985年に製作・公開されたユニバーサルスタジオの代表作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からきており、パクトという名前は『バック・トゥ』を取り上げ、そしてもじったものとされている。

ダイナイン:『第9地区(District 9)』

ダイナインの名前の元ネタは、2009年に製作・公開されたSF映画『第9地区(District 9)』とされている。ちなみに英語版における彼の名称が「Dystnine」となっており、こちらもこのSF映画を元ネタとしているとされている。

ゲートモノリスがもたらす無敵効果

画面右側にある青く輝く扉のようなものがゲートモノリス。これを攻撃して破壊することで次のエリアへ進めるようになる。

本作のステージの各エリアの終点では、『ガンヴォルト』シリーズでお馴染みのゲートモノリスというオブジェが存在し、これを破壊することで次のエリアへと進むことができる。そしてゲートモノリスを破壊するとスコアに加算はされないが、画面上に映る敵が自動的に撃破され、さらにアキュラが無敵状態となる。これは基本意味のない仕様となっているが、自動増殖プラント前半のゲートモノリスに限って、ゲートモノリスの後ろにあるENパックを破壊すると発動する爆発のトラップの中心で棒立ちするアキュラが見れたりする。

ダークネストリガーに対するRoRoの反発

モード・アウェイクニング発動中にメニュー画面からダークネストリガーを選択してもブザーが鳴って使用不可の反応が出るだけだが、ショートカットに設定しているダークネストリガーを発動するとRoRoが文句を言うボイスが最大4回まで流れる仕様となっている。1回目は「ごめん…いまは使えないみたい」、2回目は「そのチカラ、このモードとは相性悪いっぽい…」とバツが悪そうな感じのボイスが流れるが、3回目では「もー、いまはムリなんだってばー」と明らかな文句となり、4回目は「…キミもなかなかしつこいね?」と、怒りを露わにしたものとなる。

アキュラの愛銃の行方

『ガンヴォルト』及び『爪』でアキュラは武器として「ボーダー」という銃を使用しており、これはアキュラの父の形見を元にして改造されたものである。そして本作でもアキュラは銃を使うが、こちらは「ディヴァイド」に改名されている。ちなみにだがアキュラは本作において父に関するものはもちろん、ボーダーがどうなったのかについての発言を一切していない。

エンディングでのコハクの専用グラフィック

エンディングで、RoRoが最後の力を振り絞って届けてきた歌を辿り、アキュラの元を目指して走り続けるコハク(画面左)。この後のエピローグもだが、エンディングテーマと合わせてコハクが走る専用グラフィックのシーンに涙を誘われたプレイヤーたちは多い。

エンディングテーマが流れる場面と、その後のエンディングのイベントでそれぞれコハクが走ったり息を切らしたりする専用のグラフィックが用意されている。こうしたシーンから主人公とヒロイン以外の仲間キャラのグラフィックがあるのは、『爪』も含めた『ガンヴォルト』シリーズから見ても特殊な事例となっている。

『白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT(イクス)』の主題歌・挿入歌

主題歌:峯田茉優「希望灯(サーチライト)」

作詞:ハコファクトリィ
作曲:山田一法
編曲:ヨナオケイシ

RoRo役の峯田茉優が歌を担当する本作の主題歌で、本作のエンディングテーマとして使われている。

挿入歌:峯田茉優「ぼくたちのシンパシー」

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