モンキーターン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンキーターン』とは、漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて掲載された河合克敏の長編連載作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。主人公・波多野憲二が競艇選手を目指し、養成機関である本栖研修所に入所するところから、競艇選手として活躍しトップに立つまでを描くサクセスストーリーである。また競艇だけでなく、仲間たちとのつながりや、恋愛模様などを描いた青春漫画にもなっている。

賞金王決定戦が始まった。予選では、洞口雄大、蒲生秀隆、榎木祐介の3人が好調で早々に優出を決めた。波多野憲二は苦しみながらも、開き直ってギリギリのところで優出する。最終レース、トップスタートは憲二だが雄大が張り合ってブロック。そこを秀隆と祐介が追いつく。4人の闘いになるが、雄大が祐介をあしらい、憲二が秀隆を叩き落とす。最後は雄大の出足特化ペラによる加速と憲二のVモンキーの戦いになる。しかし、雄大の加速が速すぎて、憲二よりもわずかに先を行く展開になる。勝負の最終ターン、憲二はターンマークスレスレをかすめるようなVモンキーで雄大の進路をブロック。憲二の優勝が決まる。ウィニングランが始まると憲二は、生方澄の前に行ってお前が好きだと告白して受け入れられる。

『モンキーターン』の登場人物・キャラクター

波多野家と周辺人物

波多野 憲二(はたの けんじ)

CV:川島 得愛

本作の主人公。家は東京都世田谷区三軒茶屋の豆腐屋であり、父・母・兄・姉・妹・祖母の7人家族。短絡的でおっちょこちょいだが、闘争心が強く、親しみやすい人物である。身長165cm、体重は50kg程度。誕生日は7月25日。都立上馬高校出身。休日はツーリングを楽しみ、好みのバイクはホンダ製である。高校ではプロ野球を目指していたが、3年生の夏の全国高等学校野球選手権東東京大会で致命的な失敗をして敗戦。野球において小柄な体格では通用しないのではと落ち込んでいるところを、高校のOGである競艇選手の萩原麻琴に慰められる。競艇では小柄な体格が有利であると勧められ、体験試乗会を経て競艇選手になることを決意する。

本栖研修所に第82期生として入所したが、成績が振るわず、唯一の長所である実技でも転覆を繰り返すことから「転覆王(ドボンキング)」と呼ばれる。結果、落ちこぼれ班のD班に配属されたが、飛び抜けた動体視力を生かしたスタート能力と旋回スピードで、卒業レースでは優勝を勝ち取る。競艇選手としては、東京支部の平和島競艇場をホームとして、整備能力に定評がある大ベテランの古池勘一に弟子入り。プロ入りからわずか3年4か月でダービーを制覇することになる。しかし、その後のレースにて落水事故を起こし左手首がプロベラに当たり切り裂かれ、選手生命を危うくすることになる。幸い手術が成功し、半年のリハビリテーション後に復帰。後遺症に悩まされるもダービーの連覇に成功して名を上げる。

競艇選手としては、抜群の動体視力と集中力を活かしたスタートとターンスピードに優れるマクリ屋(外側のコースからスタートして戦う専門家)である。特に急激に曲がるモンキーターンを習得し、さらにVの字に曲がるVモンキーなどを生み出し、競艇界でもトップクラスの旋回スピードを誇る。整備やプロペラ関連の技能は、一流に一歩劣るものの、若手では上位である。イメージ上のモデルは濱野谷憲吾だが他にも様々な選手をモデルにしている。手の負傷・リハビリのエピソードに関するモデルは平田忠則、復帰戦に関しては植木通彦、転覆を繰り返したエピソードは今村豊。憲二の主な獲得タイトルは、全日本選手権競走(2連覇)、賞金王決定戦、競艇祭。

生方 澄(うぶかた すみ)

CV:野田 順子

主人公・波多野憲二の高校時代の同級生。実家は憲二の家と隣同士のため幼馴染でもある。小料理屋の一人娘で高校卒業後は短大に進学し、その後は実家の小料理屋を手伝いながら、憲二を支えていく。最初は競艇に興味がなく無知だったが、憲二のために学び、親友のありさの協力もあって選手並みに詳しくなる。憲二の転覆事故によるリハビリテーションは病院が遠すぎるため関われなかったが、復帰前の快気祝いに自らデザインした龍をモチーフにしたヘルメット贈り、憲二のトレードマークになる

城ヶ崎 ありさ(じょうがさき ありさ)

CV:根谷 美智子

波多野憲二の同級生であり生方澄の親友。実家は憲二家の向かい。背は低いが、横に太っていて怪力の持ち主。口でも腕力でも憲二を一方的にやり込める場面が多い。厚かましくも自信たっぷりな姿は、非常にカリスマ性があり一目置かれている。澄と同じ短期大学に進学した後、大企業の社長秘書に就職。圧倒的な存在感と有能さから社長代理のように扱われることも多く、社長を悩ませている。憲二が競艇にデビューするとともに競艇に詳しくなり、車を買い替えるほど舟券で大当たりを連発する。全体を通して見ると意外性の塊のようだが、非常に有能な女性であり重要な場面で助言するキャラクターである。

波多野 元太郎(はたの げんたろう)

CV:宝亀 克寿

主人公・波多野憲二の父親。豆腐屋「波多野とうふ店」の店主で豆腐の味は日本一と評判。真面目過ぎて堅物だが昔かたぎで一直線な人間である。激怒するとテーブルをひっくり返す事が多い。悩みは、子供が店を継がないことである。

波多野 法子(はたの のりこ)

CV:菊池 いづみ

主人公・波多野憲二の母親。家計を取り仕切っており、憲二が優勝したのをきっかけにレースの賞金も管理している。

波多野 紘一(はたの こういち)

主人公・波多野憲二の兄。漫画での初登場時は大学生、大学卒業後は銀行員。

波多野 はづき(はたの はづき)

CV:村井 かずさ

主人公・波多野憲二の姉。社会人。休日には憲二のレースをテレビ観戦している場面がよく描かれている。

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