モンキーターン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンキーターン』とは、漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて掲載された河合克敏の長編連載作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。主人公・波多野憲二が競艇選手を目指し、養成機関である本栖研修所に入所するところから、競艇選手として活躍しトップに立つまでを描くサクセスストーリーである。また競艇だけでなく、仲間たちとのつながりや、恋愛模様などを描いた青春漫画にもなっている。

蒲生 秀隆(がもう ひでたか)

CV:松本 保典

香川県出身、香川支部所属で丸亀競艇場がホームのA1級競艇選手。榎木裕介の1年先輩にあたる。選手としての評価は非常に高く、デビュー当時は艇王榎木以上に優秀と言われていた。過去にSG優勝戦でフライングを切り、多額の返還金を出して関係者に迷惑を掛けてしまったため、8年もの間SG出場を自粛していた。そのため一般戦で戦い続け「一般戦の鬼」とよばれるほど高い勝率を叩き出している。しかし、波多野憲二と対決して、敗北しながらも事故で逆転勝利してしまい、納得できずに5年ぶりにSG復帰を決意する。復帰直後のSGではブランクが大きく、実力を出すことはできなかったが、後に頂点を争うレーサーとなる。

性格は社交的でほがらか、レース前でもあくびをしているほどのんびりしている。レースに関しては勝つことよりも、納得できるかどうかを重視している。SGに復帰したのも憲二と戦って納得したいというだけで、レースそのものにはこだわっていない。憲二のVモンキーを2回見ただけで弱点を見抜くほどの観察眼と、エンジン音を聞くだけで故障箇所を把握する整備技能を持つ。同じグループの勝木猛には「整備の天才」と呼ばれるほどである。弱点はプロペラであり、後輩の勝木猛に頼っている。レースでは意外性の塊で、予測できない天才タイプ。実家は整備工場で蒲生モータースの2階に住んでいる。乗車は年代物の三菱ジープ。趣味はクラシック音楽やネイティブアメリカンの生活などのスピリチュアルな文化を調べることである。テレビなども見ないため、「艇界一の変わり者」と有名。また、自身では「競艇24場全てに女がいる」と語っているが詳細は不明。ヘルメットはクレイジー・ホースをモチーフとしたもの。主な獲得タイトルは、モーターボート記念競走、競艇王チャレンジカップ競走。

潮崎 俊也(しおざき としや)

CV:遠近 孝一

桐生競艇場をホームとする群馬支部所属で74期のA1級競艇選手。艇界の貴公子とも呼ばれるモデルのようなルックスとおしゃれなスタイル、さらにSGクラスの高い能力を持つ。波多野憲二の潜在能力を一目で見抜くなど、観察眼も高い。外見と実力から女性ファンが多いことでも有名である。モデルは山崎智也選手。主な獲得タイトルは、総理大臣杯競走(2回)。

岡泉 誠二(おかいずみ せいじ)

CV:千葉 一伸

福岡県北九州市出身、若松競艇場をホームとしている福岡支部所属で72期の若手競艇選手。潮崎俊也と同じくらい高く評価されており、俊也と同様にSGを制覇したこともある。オーシャンカップ競走制覇後に結婚して小倉から福岡市に移転。レーススタイルは典型的なイン屋で、スタート前にエンジンを異常動作させるスーパーピット離れというテクニックを駆使して、アウト側の枠番でもインからのスタートを狙うスタイルである。主な獲得タイトルは、オーシャンカップ競走。

鮎川 喜一(あゆかわ きいち)

CV:中村 大樹

福岡県出身、福岡支部所属で58期のA1級競艇選手。江上修二と同期である。ゆったりとした九州弁で忘れ物が多く、普段はぼんやりしていることが多い。プロ入り当初は天才と呼ばれていたが、長い間SGを勝ち上がることはできなかった。ベテランになり青島優子の激励を受けて奮闘しSGを制覇した。優子が弟子入りしたことをきっかけに、父親を亡くしたばかりの優子を気にかけている。唐津競艇場の特殊な潮の流れによる波多野憲二のスタート勘のズレを指摘したり、未勝利の小林瑞木にデビューから長く勝てずにいたSG覇者の話をして励ましたりと、地元以外の後輩の面倒を見ることも多い。主な獲得タイトルは、賞金王シリーズ戦。

犬飼 軍志(いぬかい ぐんじ)

CV:星野 充昭

福井県出身、福井支部所属のベテランA1級競艇選手。「北陸の狼」と呼ばれている。レース展開の正確な予想をもとにした見事なレース操作が評判である。整備や体調管理など見極めも正確なため、完璧に調整が終わると体を休めるために昼寝することが有名。洞口雄大の使うスーパーキャビテーション・プロペラの弱点に誰よりも早く気づくなど、観察眼も高い。河野一実も参加しているペラグループのリーダーで、他の選手のペラを借りて走ることは、成長を阻害すると考え、他人のプロペラで成績を出している波多野憲二や、洞口雄大などを批判している。

伊峡 哲男(いさ てつお)

CV:笹沼 晃

佐賀県出身、佐賀支部所属で84期のA1級競艇選手。低姿勢で遠慮深い性格だが、レースでは若手とは思えないミスのないレース運びと、高い技術を駆使して2度目のSGで優勝するなど、結果を残している。波多野憲二の事故のときに、憲二の後ろを走っていたため、落水した憲二の左手首を切り裂いたことを後悔している。憲二が復帰した後はストーカーのようにまとわりついて世話をしていたが、憲二がブランクを取り戻すと友人として親しくなっていく。主な獲得タイトルは、笹川賞競走。

櫛田 千秋(くしだ ちあき)

CV:金月 真美

福岡支部所属の女性競艇選手。女性で初めてSG本戦に初優出した「最強の女子選手」。他の女子競艇選手から尊敬されているだけでなく、男子競艇選手やファンからも「クッピー」と呼ばれて人気が高い。ヘルメットは猫の顔をモチーフとしており、同じ支部の後輩である青島優子を可愛がっている。礼儀正しいがかなり強気で、レース時には闘志をむき出しにぶつかっていく。モデルは寺田千恵。

世良 涼子(せら りょうこ)

CV:久川 綾

広島支部所属の女性競艇選手で、実力者。小林瑞木の先輩にあたり、いろいろな場面で瑞木をフォローしている。瑞木の初勝利のときにも3位以下の選手を牽制するなど面倒見が良い。

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