モンキーターン(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『モンキーターン』とは、漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて掲載された河合克敏の長編連載作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。主人公・波多野憲二が競艇選手を目指し、養成機関である本栖研修所に入所するところから、競艇選手として活躍しトップに立つまでを描くサクセスストーリーである。また競艇だけでなく、仲間たちとのつながりや、恋愛模様などを描いた青春漫画にもなっている。

CV:谷山 紀章

福井県出身。波多野憲二と同時期に研修所試験を受けるが、入所時点で21歳の既婚者であり、子供も生まれている。そのため同期の中では、年相応の落ち着いた振る舞いから頼りにされていた。競艇選手を目指したのは前職の自動車整備士の賃金が低かったためである。自動車の整備技能を競艇に活かすことで高い収入を得ようと考えていた。プロ入り後は福井支部で犬飼のグループに所属。実力を鍛え上げるため、憲二のようにプロペラを借りずに、地道にすべての技能を高めていた。しかし、洞口選手の開発したスーパーキャビテーション・プロペラの高い能力に目がくらみ一時迷走する。その後青島優子の伝手でプロペラの詳細な情報を知り、自分には作れないことを知ることで立ち直り、最終的にはSGに出場するほどの選手となる。

勝木 景虎(かつき かげとら)

CV:樫井 笙人

香川県出身。波多野憲二と同時期に研修所に入所するが、「無口王」と呼ばれるほど喋らない。そのため同期とコミュニケーションが取れず、落ちこぼれのD班に所属することになる。また、負けず嫌いで高い分析力を持つ優秀な選手である。プロ入り後は香川支部で蒲生秀隆と同じグループに所属。秀隆にプロペラ制作技術を認められることで師弟関係となる。飛び抜けた整備技能を持つ秀隆に指導を受けることで、SGに出場できるほどの選手となる。

小林 瑞木(こばやし みずき)

CV:豊嶋 真千子

広島県出身。波多野憲二と同時期に入所。試験には2度落ちたことがあるため、憲二より年上である。女子の同期では一番スタイルが良く美人だと評判である。学科の成績以外が低く、特に実技を苦手としていたため、落ちこぼれのD班に所属することになる。努力家だが、臆病で怖がりなため、競争そのものが苦手。青島優子とは親友でみっちゃんと呼ばれるほどである。プロ入り後は広島支部に所属、整備などの地道な作業を得意としているが、旋回操作を苦手としているため勝率が上がらずに引退を考えていた。悩み落ち込んでいるときに波多野憲二と再会して、モンキーターンを教えられ初勝利することで立ち直る。最後には女子王座の準優勝戦に参加できるまでになる。競艇選手には珍しく、控えめで話しやすい性格のため、選手からの人気が高い。

山崎 正彦(やまざき まさひこ)

CV:千葉 一伸

岡山県出身。主人公・波多野憲二と同時期に本栖研修所に入所。競艇選手の父親を持ち、入所試験では最優秀の成績だったため、人を見下した行動が多い。成績の低い選手には悪質な妨害をするなど、問題行動も見られ、卒業レースではルールギリギリの駆け引きを行ったが、勝つことはできなかった。勝率の低い父親を見下していたが、実技訓練での父親の姿に心を入れ替え、手本にするようになる。プロ入りしてからは、最終回のレースまで登場シーンがなく、6年ぶりの姿は名前を名乗るまで同期生には気づかれないほど見違えていた。

東京支部

古池 勘一(こいけ かんいち)

CV:麦人

東京支部所属で30年以上A1級を維持している競艇選手。ダービーを制覇したこともある大ベテラン。職人気質できびしいが、義理人情に厚い性格である。過去に、弟子の小津を競技中の事故で引退させてしまったため、グループなどに関わらずに一人で活動している。しかし、波多野憲二と出会うことで、そのしつこい性格と高い潜在能力に根負けして15年ぶりに弟子として迎えることになる。レーススタイルは、年老いてからは、イン屋として活動しているが、過去にアウトからのマクリ戦法も得意としていたため、万能型である。整備技能は非常に高く、憲二への指導もエンジン整備を中心としている。かつての事故を今でも忘れておらず、憲二へも危険な行為に関しては厳しく指導している。本作の終盤では憲二の交友関係によって江上グループとも合流し、全体のリーダーとして活躍することになる。相模湖の近辺にペラ製作用の小屋を確保しており、グループを集めて活動している。トヨタ・ランドクルーザーを愛用しており、趣味で少年野球チームの監督を務めている。主な獲得タイトルは全日本選手権競走。

和久井 錠司(わくい じょうじ)

CV:山崎 たくみ

東京都出身、東京支部所属の74期生。SGも制覇している若手トップの潮崎俊也(しおざきとしや)の同期だが、大柄で非常に落ち着いているため年上に見られることが多いようだ。身長は173cmと競艇選手の中では高いため、厳しい体重管理を行っている。レース前には減量のし過ぎで倒れるほどである。また、他人に対しても厳しく当たるため、孤立しているが、硬派で義理人情に厚い性格である。波多野憲二は出会ったときに厳しい言葉をぶつけられ対立していたが、誰よりもストイックな姿に懐くことになり、プロペラ制作の指導を受けることになる。東京支部でも高く評価されているプロペラ調整技術を持つため、憲二にプロペラを貸したり、プライベートでも助言をしたりと頼りになる兄貴分として活躍している。乗車はスバル・インプレッサWRXを愛用しており、また、車や洋服などは黒を好んでいる。主な獲得タイトルは新鋭王座決定戦競走。

萩原 麻琴(はぎわら まこと)

CV:岡村 明美

東京支部所属の72期の女子選手。波多野憲二の先輩で高校を中退して競艇選手となる。母校の野球部の応援に来たときに小柄な体格に悩む憲二と出会い、小柄さが武器となる競艇選手へと導く。女子選手の中では高い実力を持ち、ファンからも人気が高い選手である。東京支部のメンバーとは仲がよく、浜岡猛が何度も挫折したダービーで初勝利したときには涙を流して祝福するほどである。高校時代は荒れていたこともあり、非常に気が強い。乗車はランチアストラトスを愛用している。ヘルメットはイルカをモチーフとしたデザイン。

浜岡 猛(はまおか たけし)

CV:渋谷 茂

東京支部の70期の競艇選手。江上グループに所属。波多野憲二の先輩で、らんぼうでおっちょこちょいな性格だが、頼りになる人である。酒好きだがすぐに酔っ払って吐いてしまうため、まわりは迷惑している。乗車はゲレンデヴァーゲン(メルセデス・ベンツ)を愛用している。スタイルは一級品のツケマイを武器とした強引なレースが多い。SGへ多く出場している選手だがフライングの累積などで実力を発揮できないことが多く、長い間勝てないでいた。しかし、2連覇中の憲二と洞口雄大が争うダービーで最高のスタートを決め、SG初優勝を獲得した。その後、賞金王決定戦にも出場し、一流選手と評価されるようになる。デビュー当初は10か月も勝てず、さらに2年間でフライング6本、4期の間B2から上がれないなど、低い評価から這い上がった選手である。主な獲得タイトルは全日本選手権競走。

江上 修二(えがみ しゅうじ)

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