モンキーターン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンキーターン』とは、漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて掲載された河合克敏の長編連載作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。主人公・波多野憲二が競艇選手を目指し、養成機関である本栖研修所に入所するところから、競艇選手として活躍しトップに立つまでを描くサクセスストーリーである。また競艇だけでなく、仲間たちとのつながりや、恋愛模様などを描いた青春漫画にもなっている。

最高速度のこと。展示タイムを比べれば確認しやすい。伸び足が良いと外側から攻めやすい。

引き波

走っているボートの後ろの波のこと。引き波の上を走るとスピードが出にくく、操縦しにくい。

ピット離れ(ピットアウト)

ボートがスタートの係留所から発進すること。スタートタイミングや加速がよいと有利。

プロペラ(ペラ)

モーターに取り付ける2枚ばねの部品。本作品では、選手が自分で管理して加工しているが、本作品発売後に競艇場が管理するように規則が変更された。

モーター

ボートのエンジンのこと。前検日に抽選を行い決める。

『モンキーターン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

青島優子「はいあがって来なければ終わってしまう。あきらめるのはケガと闘って闘って闘い抜いてからにして」

大ケガをしてリハビリ中の波多野憲二は、お見舞いに来てくれた青島優子に八つ当たりしてしまう。ケガをしたことがないやつにはわからないと愚痴る憲二に、優子はケガをしたことがなくても絶望したことはあると言い、誰にでも不幸はやってくると語り始める。そしてにらみつけるような顔で「はいあがって来なければ終わってしまう。あきらめるのはケガと闘って闘って闘い抜いてからにして」と言って帰っていった。家族のために借金を背負いながら、男社会で闘い続けている優子だからこそ言える言葉である。

浜岡猛「負けること以上にくやしいこと、それは、チャンスがあるのに、勝負にいけなかったこと。そんな後悔はしたくねえ」

ファンの人気投票で出場が決まるSG笹川賞。運良く準優出できた浜岡猛だが、すでにフライングを2回受けていた。スタートを失敗してフライングした場合、ペナルティとして出場停止期間が与えられる。1回目で40日、2回目で60日、3回目はなんと90日である。90日も休むと、デビューの新人と同じ最下級の扱いになってしまうため、3回目のフライングだけは絶対にしてはいけないのである。そんな追い込まれた状況で、優出を掛けたレースが始まろうとしていた。猛はフライングギリギリのスタートで勝負することを決意する。そんなリスクをものともしない浜岡猛の姿勢が現れた一言が「負けること以上にくやしいこと、それは、チャンスがあるのに、勝負にいけなかったこと。そんな後悔はしたくねえ」という言葉である。

波多野憲二「人は自分より厳しい状況の中でがんばっているヤツを見た時、言葉で伝えられる時より、もっと多くのことを教わると思うんだ」

波多野憲二は、恋人がいるにもかかわらず青島優子の告白を受け入れてしまった。しかし、二股を掛けているのは良くないと悩んだ憲二は、優子を呼び出す。別れを感じ取った優子は話を聞く前に近くを見て回ろうと誘う。デートのように観光する2人。憲二は、公園のベンチで優子を呼び止める。憲二は「人は自分より厳しい状況の中でがんばっているヤツを見た時、言葉で伝えられる時より、もっと多くのことを教わると思うんだ」と語った。この言葉は憲二が師匠の次に尊敬する優子への思いが溢れた言葉である。

『モンキーターン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

主人公のモデルは濱野谷憲吾

競艇において、勝負の8割は最初のターンマークで決まってしまう。残りのほとんどは第2ターンマークが多いと言われている。しかし、競艇場に取材に来た漫画家の河合克敏(かわいかつとし)は、2週目の第2ターンマークで大逆転する濱野谷憲吾(はまのやけんご)選手を見てしまう。非常に珍しい勝ち方を見た河合克敏は、主人公のモデルを濱野谷憲吾に決定する。ちなみに、このレースの後、濱野谷憲吾はロングヘアーからショートヘアーに変更したため、モデルと似てない主人公になったようだ。

実際の出来事をもとに描かれた主人公の大怪我

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