8 Mile（エイトマイル）のネタバレ解説・考察まとめ

チェダー・ボブ （演：エヴァン・ジョーンズ）

日本語吹替：小森創介

ラップグループ313のメンバーでジミーの仲間。メンバーの中で一番おっちょこちょいで間が抜けているキャラクター。フリーワールドのメンバーを怒らせるようなことを思いつきで言ってしまい喧嘩に発展しそうになったり、メンバーと廃屋でふざけていたとき他のメンバーの意に反して先に放火してしまったり、勢いで取り出した銃をパンツの内側にしまうときうっかり誤発砲してけがを負ったりしている。しかし、ジミーを信じる気持ちはいつもまっすぐで、ラップバトルでは大声でジミーを鼓舞している。

演じるのはエヴァン・ジョーンズ。アメリカの人気ドラマ『ER緊急救命室』『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などのゲストキャラクターとして出演しているほか、『ドラゴンボールZ』の声優としても活躍。2007-2008年放映のテレビドラマ『ホームタウン 〜僕らの再会〜』では主人公の故郷の住民として重要な役割りを果たしているほか、『Going to California』『ブラザーズ&シスターズ』などのヒューマンドラマに出演している。

ソル・ジョージ（演：オマー・ベンソン・ミラー）

日本語吹替：奈良徹

ラップグループ313のメンバーでジミーの仲間。イズの兄弟。常にジミー、フューチャー、チェダー、イズと行動を共にしている。ジミーに冷やかしを言うことが多いが、仲間意識は強い。ラップ仲間の集まりでジミーがラップに挑戦する姿を見守ったり、ラップバトルでジミーに声援を送って鼓舞したりしている。

演じるのはオマー・ベンソン・ミラー。アメリカの人気刑事ドラマ『CSI:マイアミ』で芸術盗難専門の調査員としてレギュラー出演、また、2018年からはじまった『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の新シリーズにおいて、主人公の一人ラファエロの声優を担当しているほか、映画『Shall We Dance?』『魔法使いの弟子』などの作品に出演している。

DJ イズ（演：デアンジェロ・ウィルソン）

ラップグループ313のメンバーでジミーの仲間。ソルの兄弟。デトロイトの市政に冷静かつ厳しい意見を持つ。ラップバトルや車での移動、バーで飲んだり夜の街で遊んだりと仲間と行動を共にする。ラップ仲間の集まりではビートボックスを担当している。

演じるのは、俳優でありラッパーでもあるでアンジェロ・ウィルソン。本作が俳優として名が広く知れるきっかけとなった。『ザ・シールド 〜ルール無用の警察バッジ〜』『CSI:ニューヨーク』にもゲストキャラクターとして出演。残念ながら2008年、ロサンゼルスにて首つり自殺で亡くなっている。

ジミーの家族と隣人

ステファニー・スミス（演：キム・ベイシンガー）

日本語吹替：小金澤篤子

貧困層地区で酒とギャンブル、そして男性に陶酔しているジミーの母。ジミーに車を譲ったり、リリーを抱いたりと子どもたちに大して深い愛情はあるが、節操がなく安定しない暮らしを続けてしまう。家賃滞納でトレーラーハウスを追い出されそうになったときも酒に逃げ、酔いつぶれたステファニーは挙句の果てにこうなったのはすべてジミーのせいだと酷い八つ当たりをしてしまう。最終的に宝くじで3200ドル当て、前向きな表情を見せたのがステファニーの最後の登場シーンとなる。

演じるのは、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などの受賞歴があるキム・ベイシンガー。1970年代テレビシリーズの『チャーリーズ・エンジェル』や『署長マクミラン』のゲスト役として出演しはじめ、1984年『ナチュラル』ではじめてゴールデングローブ最優秀助演女優賞にノミネートされる。1986年のエロティックドラマ『ナインハーフ』でセックスシンボルとしての地位を確立、1997年『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー最優秀助演女優賞またゴールデングローブ最優秀助演女優賞を受賞のほか、ジュピター・アワード、MTVムービー&TVアワード等で受賞あるいはノミネートされている。

リリー・スミス （演：クロエ・グリーンフィールド）

ジミーの妹。ジミーによく子守唄を歌ってもらっている。母親のステファニーにも抱っこをしてもらったり、家族の愛情を一身に浴びている。大変な生活環境の中にあっても、子どもへの愛情を忘れないジミーとステファニーの様子がリリーを通して描かれている。

演じるのはクロエ・グリーンフィールド。実は遊びのつもりでリリー役のオーディションに臨み、完璧なまでにジミーの妹またステファニーの娘としての感情表現を行い、本作のリリー役に起用された。エミー賞も受賞したアメリカの人気ドラマ『ER緊急救命室』では、メインドクターの一人トニー・ゲイツの養子を演じて注目を集めた。2022年時点では、作家やハーブ専門家としても活動している。

グレッグ（演：マイケル・シャノン）

日本語吹替：咲野俊介

ジミーの高校時代の先輩で、現在ジミーの母ステファニーと関係性を持つ男性。トレーラーハウスに舞い戻ったジミーを笑い馬鹿にしたり、家賃を滞納していたステファニーとその子ジミーとリリーを罵倒したりと辛辣な性格である。最終的に金にルーズなステファニーと縁を切りトレーラーハウスを出ていく。

演じるのはマイケル・シャノン。2008年のヒューマンドラマ映画『レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで』で知的不適合者の数学者を、また2016年のスリラー映画『ノクターナル・アニマルズ』で物語の中の小説の中の警部補を演じ、2回アカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされた実績を持つ。2014年の映画『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』では、主人公の家を差し押さえる不動産ブローカー役を担当し、ゴールデングローブ最優秀助演俳優賞ノミネートをはじめ、他5種以上の主要な映画賞にて高い評価を得ている。映画のみならず、舞台俳優、またミュージシャンとしても活躍。

ジャニーン （演：タリン・マニング）

日本語吹替：朴璐美

ジミーの元恋人。妊娠したとジミーに嘘をつき、ジミーの本心を探っていた。もともと富裕層地区に居住し、不自由のない生活をしており、ジミーと境遇が異なっていた。ジャニーンの元を去ったジミーになぜ去ったのかと問うためにジミーの働くプレス工場に姿を見せるが、結局二人の意見はすれ違い完全な破局となる。

演じるのはタリン・マニング。本作の出演で注目されるようになった。2013-2019年のNetflixオリジナル作品で女子刑務所を舞台とした『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のメインキャラクターの囚人ティファニー・“ペンサタッキー“・ドゲットを演じ、2015-2017年スクリーン・アクターズ・ギルド・アワードで傑出パフォーマンス賞を3年連続で受賞し、広く知られる。そのほか、2008–2010年のTVドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』、2005年の映画『ハッスル&フロウ』などに出演。

ウィンク（演：ユージン・バード）