イヌアラシ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

新世界編の33年前。当時7歳だったイヌアラシは海外に興味を持ち、親友の猫のミンク・ネコマムシと共にゾウから旅立った。しかしその旅の中、船が難破し、ワノ国へと流れ着く。人語を喋る犬や猫とあってワノ国の人間からは恐れられ、トラフグの魚人・河松（かわまつ）と共に3人迫害を受けていた。それを助けてくれたのが当時26歳の光月おでんである。おでんに助けられた後、イヌアラシ達3人は行く当てがないからということで、半ば強引におでんの家臣になるのだった。

白ひげ海賊団として海へ

新世界編から30年前、ワノ国の浜に大海賊”白ひげ”エドワード・ニューゲートの船が漂着した。かねてからワノ国の外へ出たいと考えていたおでんがこの機会を逃すはずがないと考えたイヌアラシやネコマムシは白ひげ海賊団が出港する際に密航。同じおでんの家臣イゾウと共に白ひげ海賊団の船に乗っておでんの旅に同行するのだった。

ロジャー海賊団へ移籍

新世界編から26年前、イヌアラシ・ネコマムシ14歳、おでん33歳の時に、白ひげ海賊団が後に海賊王と呼ばれる男ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団と激突。戦いは3日3晩続いたという。ロジャーはおでんが歴史の本文（ポーネグリフ）を読むことができると知り、白ひげにおでんを貸してくれるよう頼み込む。そうしておでんは、妻のトキや子供であるモモの助や日和を連れてロジャー海賊団の船へと移った。イヌアラシとネコマムシもそれに同行。しかしトキが病に倒れ、これ以上船旅をするのが危険だとなった際に立ち寄ったワノ国でトキや子供達と共にロジャーの船を降りた。その後はワノ国でおでんが帰ってくるのをひたすら待つのだった。

おでん帰還と死

新世界編から25年前。イヌアラシ達がロジャー海賊団の船を降りて1年後のこと。おでんが旅を終えてワノ国へと戻ってきた。しかしその時すでにワノ国の平和は崩れ始めていた。光月家に恨みを持つ黒炭家の生き残りである黒炭オロチは海賊であるカイドウと手を組み、ワノ国をほぼ支配している状態にあった。おでんは戻ってきて早々オロチを討ち取ろうと花の都の城に乗り込んだが、民を人質に取られ手を出せず、城の前で毎日裸踊りをするようになる。おでんは裸踊りをする理由を忠臣である赤鞘九人男にさえ語らなかったため、イヌアラシ達はおでんを信じて日々が過ぎるのを待っていた。

そして5年の歳月が流れ、約束通り5年間毎日裸踊りを続けたおでんはオロチに裏切られる。怒髪天を衝いたおでんはついにオロチとカイドウを討つために立ち上がることを決めた。イヌアラシ達赤鞘九人男とおでん、新たに仲間に加わったくノ一のしのぶ、合計11名はオロチ城へ討ち入りを果たす。しかし卑怯な手におでんは敗れ、イヌアラシ達共々捕まってしまった。

後日イヌアラシ達は公開処刑となる。しかしおでんの計らいでおでん以外の者達はその場から逃げ出すことができた。おでんの遺志を継いだイヌアラシ達はそれぞれに逃げるがイヌアラシとネコマムシは途中オロチの手の者に捕まってしまう。そこからもなんとか逃げ出したイヌアラシとネコマムシは共にゾウへと帰還した。新世界編から20年前、二人が20歳の時である。おでんの死について口論になったイヌアラシとネコマムシは絶縁。そこから20年間、昼夜別々に暮らし始めるのだった。

新世界編

ゾウ編

イヌアラシが治めるモコモ公国が百獣海賊団の襲撃にあった。一団を率いてやってきたのは、百獣海賊団の大幹部”大看板”のジャックだった。動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」の能力者であるジャックは獣型のマンモスの姿で暴れながら雷ぞう（らいぞう）という忍者を出せと言った。しかしイヌアラシはそんな者はいないと言い張り、話し合いで解決しようと臨む。しかし説得も虚しく、ミンク族と百獣海賊団は全面戦争に突入。毒ガス兵器にやられ、ミンク族の多くは動けなくなる。イヌアラシは拘束され、拷問を受けて片足を失った。

それから数日後、ドレスローザという国でルフィ達と分かれた麦わらの一味や光月モモの助がゾウに到着。船医のトニートニー・チョッパーを筆頭に必死に駆け回り、ミンク族の手当を行った。そしてさらに数日後、ドレスローザで元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴを倒したルフィ達が、赤鞘九人男の錦えもんやカン十郎を連れてゾウに到着。イヌアラシ達ミンク族は大恩人である麦わらの一味を歓迎した。

ルフィ達はミンク族がひどい目にあったのは侍のせいであり、錦えもん達を会わせるべきでないと考えた。麦わらの一味は錦えもん達侍とイヌアラシ達ミンク族の接触を防ごうと奔走したがその甲斐虚しく、イヌアラシ達はモモの助や錦えもんと顔を合わせてしまう。そこでイヌアラシ達が雷ぞうを匿っていたことが発覚した。イヌアラシ達の何があっても仲間は決して売らないという決意にルフィ達は圧倒される。その際自分達が喧嘩をする姿でモモの助が嘆くのを見て、イヌアラシとネコマムシは実に20年ぶりに和解するのだった。

ミンク族と光月の一族が兄弟関係にあることや、ワノ国の惨状を聞かされたルフィ達。モモの助はカイドウを討って父・おでんの敵を取りたいとルフィに懇願。そこで忍者海賊ミンク侍同盟が発足された。イヌアラシはジャックの追撃を警戒し、しばらくゾウに残り、その後モモの助や戦えるミンク族を連れてワノ国に向かうのだった。

ワノ国編

ワノ国に到着したイヌアラシは、先にワノ国に入っていた錦えもん達と合流。打倒カイドウのために暗躍した。そしてルフィ達もワノ国に到着。年に一度あるワノ国の祭り・火祭りの夜の討ち入りのために着々と準備を進める。

そして討ち入り当日。イヌアラシは部下を連れてカイドウの居城・鬼ヶ島の裏口から侵入。討ち入り前に裏切り者のカン十郎にさらわれたモモの助やカイドウがいる城内のイベント会場・ライブフロアの舞台を目指した。そして他の赤鞘九人男の面々と合流し、反撃の狼煙を上げる。そしておでんの敵を取るために、鬼ヶ島の屋上で赤鞘九人男達とカイドウの戦いが始まった。折よく満月が出ていたため、イヌアラシとネコマムシは満月のちからを得て「月の獅子（スーロン）」へと姿を変える。イヌアラシとネコマムシの二人の戦闘能力は、「月の獅子」の力で従来のものから跳ね上がり、カイドウの前に立つジャックを倒すことに成功した。

イヌアラシとネコマムシがジャックを倒した後、カイドウとの戦いが本格的に始まる。イヌアラシは義足の剣を使った強烈な蹴り技「犬大門風（いぬおどし）」でカイドウの皮膚に傷をつけた。続いて錦えもん、傳ジロー（でんじろー）、アシュラ童子と共におでんの技「おでん二刀流 桃源十拳（とうげんとつか）」を放ちカイドウに攻撃をした。しかしおでんのようにカイドウに深い傷を与えることができず赤鞘九人男達はカイドウに敗北を喫した。そしてその後屋上にやってきたルフィ達にカイドウとの戦いを託し、イヌアラシ達は一時戦線離脱する。

鬼ヶ島の各所で戦いが起き、なんとか動けるようになった赤鞘九人男の面々も再び戦いに身を投じていく。イヌアラシは再度ジャックと戦った。「月の獅子」に変身して戦うが、途中満月が雲に隠れてしまいピンチを迎える。だが天はイヌアラシに味方をし、再び満月が空に顔を出した。イヌアラシは「月の獅子」に姿を変え、「おでん一刀流 犬斬威矢（イヌスパイヤー）」でジャックの身体を貫き勝利を収めた。

カイドウはルフィに敗れ、ワノ国に平和が訪れる。くノ一のしのぶの悪魔の実「ジュクジュクの実」の能力で身体を20年分成長させたモモの助は将軍の座についてワノ国を治めることになった。イヌアラシはゾウへは戻らず、モモの助を支えていくためにワノ国に残ることを決めたのだった。

イヌアラシの関連人物・キャラクター

ネコマムシ

CV：池田勝、関根有咲（幼少期）

イヌアラシの親友の猫のミンク。”旦那”と呼ばれ部下に慕われており、豪快な性格をしている。話し言葉は土佐弁。光月おでんの忠臣・赤鞘九人男の一人。
幼き日に海外に興味を持ち、イヌアラシと共にゾウを飛び出した。その後船が難破し、二人でワノ国に流れ着く。運命共同体と言えるほど人生の長い間を共にしているが、光月おでんの死を巡って口論になり、顔を合わせれば殺し合いを始めるほどに関係が悪化。以降20年間、昼夜別々の時間帯に行動することで関係を絶ち過ごしてきた。

百獣海賊団のジャックが攻めてきた際、夜の時間帯にミンク族を率いて戦った。しかし毒ガス兵器を使われて捕らえられ、左腕を切り落とされてしまう。麦わらの一味の助けで一命をとりとめ、ゾウにやってきたかつての主君・光月おでんの息子であるモモの助との再会に涙した。そしてモモの助の命により、イヌアラシと和解する。ワノ国の決戦に備えて、元白ひげ海賊団のマルコやイゾウに助っ人を頼みに行き、マルコ達と共に遅れてワノ国に入国。鬼ヶ島の戦いでカイドウ、ジャックと戦った。ルフィがカイドウに勝ってワノ国に平和が訪れた後は、イヌアラシと共にワノ国に残る決断をする。

ネコマムシ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ネコマムシとは、集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。新世界の幻の島”ゾウ”にあるモコモ公国の”夜の王”を務める猫のミンクで、ワノ国の将軍家の跡取りだった光月おでんの忠臣・赤鞘九人男の一人でもある。おでんの敵を取り、ワノ国の平和を取り戻すために主人公モンキー・D・ルフィらと同盟を結び、ルフィが四皇カイドウを打倒した後は、新たな将軍・モモの助を支えるためにワノ国に残ることを決めた。

光月おでん

CV：石丸博也

ワノ国を治める将軍家の人間。カイドウやオロチの企てがなければ次期将軍になっていたはずの男。イヌアラシの恩人であり、主君。ワノ国の鎖国体制に疑問を抱き、白ひげ海賊団がワノ国に漂着した機に乗じて不法出国。以後、白ひげ海賊団やロジャー海賊団と共に世界を巡り、偉大なる航路（グランドライン）の最果ての島・ラフテルに到達し、世界の全てを知った。ワノ国に戻った後、オロチとカイドウの企みにより処刑される。

幼いイヌアラシがネコマムシと共にワノ国に漂着した際に、民からいじめられたところを助けてくれた。その後行く当てがないからと半ば押しかけ気味に家臣となったイヌアラシやネコマムシを受け入れる。おでんが白ひげ海賊団についていった際もイヌアラシは同行しており、ロジャーの船での航海も途中まで同行した。おでんが処刑された後、イヌアラシはネコマムシと口論になり、犬猿の仲となる。

光月おでん（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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光月おでんと（こうづき おでん）とは、『ONE PIECE』の登場人物。新世界・ワノ国の統治者で「歴史の本文（ポーネグリフ）」を作った光月家の人間である。破天荒すぎるゆえに民の多くに嫌われているが、その大きすぎる器に惹かれている者がそれよりも多い。四皇"白ひげ"ことエドワード・ニューゲートの白ひげ海賊団、海賊王ゴール・D・ロジャーのロジャー海賊団に在籍。ロジャーと共に偉大なる航路の最果ての島・ラフテルに到達し、世界の全てを知った。物語開始時点では故人。「ワノ国を開国せよ」という言葉を遺している。

光月モモの助