光月おでん（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

光月おでんの概要

光月おでん（こうづき おでん）とは、尾田栄一郎による海賊漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物。「偉大なる航路（グランドライン）」の後半の海・新世界にある鎖国国家・ワノ国を治める将軍家の人間。破天荒な性格をしており、ワノ国では幼い頃から大事件を度々起こしていた。そのためおでんを嫌う者も多かったが、それと同時にその大きすぎる器に惹かれる者も多かったという。国外へ出ることが禁止されていたが、偶然ワノ国に漂着した白ひげ（本名：エドワード・ニューゲート）にくっついて海賊として海へ出た。その後白ひげ海賊団の二番隊隊長に就任している。

おでんの家・光月家は代々続く石工の家であり、今はその文字を読める人間がいないとされている歴史の本文（ポーネグリフ）を作った家である。もちろん歴史の本文の文字を読むことも可能。その能力を買われて、後に海賊王として名を馳せるゴール・D・ロジャーに引き抜かれ、白ひげ海賊団からロジャー海賊団に移籍。ロジャー海賊団の面々と共に「偉大なる航路」の最果ての島・ラフテルへと到達した。

白ひげ海賊団に所属している際に天月トキ（あまつき トキ）という女性と出会い結婚。モモの助という息子と日和（ひより）という娘を授かった。自身が留守中にワノ国が黒炭オロチ（くろずみ オロチ）という光月家やワノ国に恨みを持つ人物に乗っ取られてしまう。オロチのバックには「世界最強の生物」として恐れられている大海賊カイドウがいた。オロチとカイドウに9人の忠臣「赤鞘九人男（あかざやくにんおとこ）」と共に戦いを挑むが敗北。この時おでんはカイドウの側にいた悪魔の実「マネマネの実」の能力者が化けたモモの助を見て、モモの助が人質に取られたと思い、躊躇したためカイドウに敗れた。これはカイドウにとっては不本意なことであり、後にカイドウはその能力者を殺しておでんに詫びている。この時邪魔が入らなければおでんがカイドウに勝っていたのではないかと考える読者も多い。おでんはその後、釜茹での刑に処され、最後は銃殺された。

物語開始時は故人であり、いつかジョイボーイが再び現れる時までに「ワノ国を開国せよ」という意志を「赤鞘九人男」に託している。ただこのワノ国の開国は、古代兵器「プルトン」を復活させるという意味だという。何故おでんが古代兵器なんていうものを復活させるよう臣下に託したか、その真意は謎に包まれている。

光月おでんのプロフィール・人物像

年齢：享年39歳
身長：不明
懸賞金：不明
肩書き：元ワノ国九里大名
所属：元白ひげ海賊団2番隊隊長、元ロジャー海賊団船員
所属船：モビーディック号 → オーロ・ジャクソン号
覇気：覇王色
出身地：偉大なる航路 新世界 ワノ国 花の都
誕生日：不明
血液型：不明
好物：おでん
口癖：窮屈でござる
武器：大業物21工「天羽々斬」、大業物21工「閻魔

への字の眉に、釣り上った力強い目をしている。六尺半纏を巨大な仁王襷で締め上げ、腰には二本の日本刀をこさえている。
破天荒な性格をしており、ワノ国で様々な大事件を巻き起こしている。その為、おでんを嫌う者は多かったが、大きすぎる器に惹かれる者も多数いる。おでんが往来を歩く時には、男たちが自身の妻がおでんに惚れないように隠すほどであった。元四皇・白ひげ、海賊王・ロジャー、若き日のシャンクスも例外でなく、おでんに惚れ込んでいる。

「窮屈でござる」が口癖で、鎖国国家のワノ国から外に出ようとしていた。
後に四皇・白ひげ、海賊王・ロジャーという大物海賊に惚れられ、それらの海賊団へ所属した。白ひげとは兄弟分の間柄である。
光月家は「歴史の本文（ポーネグリフ）」を作った一族である。光月家にはポーネグリフを読むための暗号が一子相伝で受け継がれている。その為、おでんはポーネグリフを読む事ができる。ロジャーに勧誘されたのもそれがきっかけである。
「ゾウ」にある「モコモ公国」に住むミンク族は光月家と昔から兄弟分の間柄である。

白ひげから「とんでもねぇのがくる」と言われるほどの実力者であり、白ひげ海賊団にいた時には、二番隊の隊長を務めていた。
「万物の声を聞ける」というロジャーと同じ様な力を持っているような描写がされており、おでんは海王類の声や、とてつもなく巨大なゾウ「象主（ズニーシャ）」の声を聞いている。ルフィ（ズニーシャ、海王類の声を聞いた）、モモの助（ズニーシャの声を聞き、ズニーシャに命令を下した）、しらほし姫（魚人島の姫。海王類の王であり、海王類と意思疎通ができる。その正体は古代兵器『ポセイドン』である）が同様の力を持っていると思われる。

光月おでんの武器

我流である『おでん二刀流』の使い手であり、大刀二本を使用して戦闘を行う。
その腕前と刀の切れ味は凄まじく、真っ二つに両断された猪が蘇生するほどである。

天羽々斬（あめのはばきり）

おでんが持っていた刀のうちの一振り。『大業物21工』に位列する銘刀。
おでんの死後に息子のモモの助に託されたが、モモの助はこの刀を恐れてまだ受け取っていない。
『三代鬼鉄』の作り手である天狗山飛徹が「儂の最高傑作」と言っている事から、飛徹が作った刀だと思われる。

閻魔（えんま）

おでんが持っていたもう一本の刀。『天羽々斬』と同じく『大業物21工』に位列する銘刀。おでんの死後に、おでんの娘である日和に託された。
作者はワノ国を違法出国した名工・霜月コウ三郎。四皇・カイドウに傷をつけた伝説の刀である。
ゾロが持っていた刀『秋水』は、ワノ国の伝説の剣豪・リョーマの刀であり、ワノ国では神器のように扱われていた。秋水を見た日和は、秋水をワノ国へ還すように言い、代わりに閻魔をゾロに授けた。

持ち主の覇気を勝手に吸い取り、放出する力がある。ゾロが試し斬りをした時には、木一本を斬るつもりが、閻魔がゾロの覇気を吸い取ってしまい海岸を斬り裂いた。弱者がこの刀を持つと覇気を吸い取られて一瞬で干からびてしまう。これまでおでん以外に閻魔を手懐けた者はいなかった。
霜月コウ三郎はゾロが持っている刀『和道一文字』を打った人物でもある。その事から、飛徹はゾロに「閻魔は手に馴染むのではないか？」と言っている。

光月おでんの能力・必殺技

覇気

ルフィが覇王色の覇気を使ったのを見たアシュラ童子が「おでん様の術…！」と発言していることから、覇王色の覇気の使い手であることが明らかになっている。また、戦闘時に刀を黒刀に変えており、武装色の覇気も使用できる。

桃源白滝（とうげんしらたき）

刀を交差させて対象を切り裂く。
山のように巨大な猪『山神』を両断した。ゾロの『鬼斬り』によく似ている。

銃・擬鬼（がん・もどき）

ロジャー海賊団の船員に使った技。
技の詳細は不明だが、柄尻を敵に向けている事、「ドドドドドドッ！」という効果音から打撃系の攻撃だと思われる。

桃源十拳（とうげんとつか）