アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)のネタバレ解説・考察まとめ
『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』とは、2017年3月よりアートディンクから開発・発売されたPlayStation 4及びPlayStation Vita用のアクションRPGゲーム。川原礫のライトノベル『アクセル・ワールド』及び『ソードアート・オンライン』のクロスオーバー作品であり、主人公のキリトとアスナらその仲間たちが、未来からやってきた黒雪姫とシルバー・クロウたちと共に仮想世界を冒険する物語を描いている。
CV:伊藤かな恵
本作のゲームオリジナルキャラクターで、突如ALOに現れた、漆黒の仮面と衣装に身を包んだ謎の女性NPC。別の呼び名として「黄昏の魔女」とも呼ばれている。ネットワークを通して仮想空間の中の時間流に乗って1000年後の未来からやってきたらしく、「神々の黄昏」と呼ばれる計画の遂行のためにユイの抹殺を目的としている。
先述の仮想空間内の過去へのタイムトラベルを実現したことを皮切りに、黒雪姫も含めた純色の七王の記憶と人格を完全にコピーした複製体の召喚や、黒雪姫や春雪たちとの激闘の末に遥か未来で復活を遂げたクロム・ディザスターを受け入れ制御するなど、他のNPCやAIを凌駕した強力極まりない能力を持つ。
しかし、七王の複製体の召喚はキリトやアスナ一行の妨害と1000年の間に存在した数多の仮想世界の中でも飛び抜けているBBに集まったバーストリンカーたちの力を利用するためだったが、その際にBBのデータがALOに流入しすぎたことで時間流の異常を引き起こした。そして、ALOとBBが繋がり黒雪姫と春雪たちら本物のバーストリンカーをALOに呼び寄せてしまうという想定外のミスを引き起こしている。
ブルー・ナイト
CV:櫻井孝宏
ペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された純色の七王のひとりで、通称「青の王」。青のカラーリングと騎士をモチーフとした外観を持つ強力なデュエルアバターの使い手で、レギオン「レオニーズ」のマスター。
普段は飄々とした性格の持ち主だが、自身の敵や障害と見なした者には一切の容赦がなく、親友レッド・ライダーの仇である黒雪姫に対しては強い敵意を抱いている。そのため、自身が複製であることに気づくと共に刷り込まれた命令に従う気はなかったものの、自信が偽者でありBBの世界ではないことを理由に感情を解放して黒雪姫及び一行の敵として立ち塞がる。
また、強い相手との戦いを楽しむ武人らしい一面も持っており、ALOという見知らぬ世界で黒雪姫はもちろん、キリトのような実力者とも思う存分に戦える状況を「本物には至ることのできない極上のシチュエーション」と呼んでいる。一方、戦いの中で黒雪姫を取り巻く状況を敢えて黙認していることを見抜き糾弾したアスナには、図星を突かれたのか激しい苛立ちと敵意を露わにした。
グリーン・グランデ
CV:黒田崇矢
ペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された純色の七王のひとりで、通称「緑の王」。緑のカラーリングと重装甲のロボットをモチーフとした外観を持つ強力なデュエルアバターの使い手で、倫が所属するレギオン「グレート・ウォール」のマスター。
寡黙な性格で常に多くを語ることはなく、何を考えているかもわからないと指摘されることは多いが、必要以上の争いを好まず、BBで自身が得た大量のポイントを下級エネミーを通して低レベルのバーストリンカーに分け与えるなどの活動をしている。こうしたことから「加速世界を支える世界樹」とバーストリンカーたちから尊敬と感謝の念を送られている。
ブルー・ナイトと同じく自身が複製であることに気づいていることを黒雪姫に示唆されるも、その質問には答えず、複製体としてALOに召喚された自身の役目を「見極めること」と称して彼女とキリト一行の前に敵として立ち塞がることを選んだ。
パープル・ソーン
CV:水橋かおり
ペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された純色の七王のひとりで、通称「紫の王」。紫のカラーリングと魔女をモチーフとした外観を持つ強力なデュエルアバターの使い手で、レギオン「オーロラ・オーパル」のマスター。
赤の王レッド・ライダーとは恋人の関係にあり、ホワイト・コスモスの奸計に乗せられたとはいえ彼をその手にかけてしまったブラック・ロータスに対して、ブルー・ナイト以上の敵意を抱いている。そしてペルソナ・ヴァベルによって刷り込まれた命令の影響で黒雪姫への憎悪が完全に解放されると共に戦闘能力が大幅に強化され、彼女及び一行を戦いで大いに苦しめた。
イエロー・レディオ
CV:石田彰
ペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された純色の七王のひとりで、通称「黄の王」。黄色のカラーリングと道化師をモチーフとした外観を持つ強力なデュエルアバターの使い手で、レギオン「クリプト・コズミック・サーカス」のマスター。
慇懃無礼な性格の持ち主で、幻惑や撹乱といった間接系の能力を得意としており、それによる騙し討ちや、人の弱みに付け込むなどの卑怯な戦法を好き好んで使う。作中ではライム・ベルを拉致して黒雪姫とキリトら一行罠を張り巡らせたダンジョンに誘導して戦いを挑み、罠に翻弄される彼女たちの姿を嘲笑い楽しむという悪意たっぷりの一面を見せた。
ちなみにこのイエロー・レディオは自身が複製者であることに気づいてはいなく、ペルソナ・ヴァベルによって刷り込まれた命令に無自覚のままに動いており、最後まで自身の正体に気づくことはなかった。
ホワイト・コスモス
CV:吉田真弓
ペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された純色の七王のひとりで、通称「白の王」。白のカラーリングと女王をモチーフとした外観を持つ強力なデュエルアバターの使い手で、レギオン「オシラトリ・ユニヴァース」のマスター。実は黒雪姫のひとつ年上の実姉であり、BBで不穏な活動を見せる加速研究会の会長というもうひとつの顔を持つ。
原作『AW』において黒雪姫にレッド・ライダーが「核兵器級の力を手に入れて王たちを殺そうとしている」と騙してその手にかけさせた張本人であり、さらにクロム・ディザスター誕生のきっかけを作るなど、原作『AW』で起きた数多くの事件の黒幕として君臨している。そして実妹である黒雪姫に対しても徹底的な放任主義を貫いており、彼女がどんなに辛い目にあっても助けようとしなかった。
相手の心理を巧みに操る高度な会話術を持っており、その会話術で相手を抱き込んでは利用しては切り捨てるという冷酷非道な人物である。しかしその会話術も相俟って高いカリスマ性を持っており、「脱退する者はひとりもいない」と評されるほどレギオンと加速研究会双方のメンバーのほぼ全員から絶大な信頼を寄せられている。
グリーン・グランデ、ブルー・ナイトと同じく自身が複製体であることを理解しているが、その上でなお加速研究会の目的を秘匿し、上から目線で黒雪姫の前に立ち塞がる。また、作中での黒雪姫やキリト一行との会話の様子から、ペルソナ・ヴァベルの真の目的に勘づいていたことを彼女たちから示唆されるが、その真相は不明となっている。
ブラック・バイス
CV:飛田展男
加速研究会の副会長を名乗る、黒い板でできたような体が特徴的なデュエルアバターを持つバーストリンカー。同じ色のアバターは存在しないはずであるにも関わらず、黒雪姫と同じ「ブラック」の名前を冠している。ちなみに七王ではないが、彼もペルソナ・ヴァベルによって複製体としてALOに召喚された。
慇懃無礼な性格の持ち主で、自身が複製体であると理解し、無益な戦いは望まないと言いながらも複製体としての自身の存在意義を失わないために淡々と立ち塞がった。さらに複製体となっても加速研究会の一員としての自覚は残っており、黒雪姫とキリト一行に追い詰められた際、ホワイト・コスモスの居場所を問い詰められるが、最後まで喋ることはなかった。
クロム・ディザスター
CV:なし
かつてBBで暴虐の限りを尽くした、「災禍の鎧」の異名を持つ呪いの強化外装。BB黎明期に活躍したバーストリンカーのひとりであるクロム・ファルコンが残したもので、ホワイト・コスモスと加速研究会の卑劣な策略によって相棒で恋人のサフラン・ブロッサムを失った彼が身につけていた全身鎧が、彼の絶望と怨念によって装着者を残虐な狂戦士に変異させる恐るべき代物と化した。
そしてクロム・ファルコンの後から4人の装着者たちが絶望と怨念の力によって凄まじいパワーを持った狂戦士と化し、彼らは七王も含めたBBの実力者たちによって討伐されている。それから5人目として春雪を選び、彼も狂戦士へと仕立て上げるが、黒雪姫ら仲間たちとの絆の力を支えにした春雪によって浄化され、本来の姿を取り戻して封印されていた。
本作では七王やブラック・バイスとは異なり、ペルソナ・ヴァベルが存在していた1000年後の未来に存在していたものという設定になっている。そしてその1000年後の未来でも封印されていたが、その未来で行われていた「ソウル・リムーブ・プロジェクト」と呼ばれる計画が失敗したことで復活し、ペルソナ・ヴァベルの制御下に置かれて、彼女と共にALOに姿を現した。
そして理由こそ不明だが装着者なしでの自律行動が可能となっており、原作『AW』で猛威を振るったその凶悪なまでの戦闘能力は健在となっている。作中ではその凶悪なまでの戦闘能力で黒雪姫や春雪、キリト一行を圧倒するはもちろん、高レベルのモンスターを単騎で蹂躙して退ける荒業を見せつけた。
その他の登場人物
メタトロン
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目次 - Contents
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』の概要
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』のあらすじ・ストーリー
- 第一部
- 第二部
- 第三部
- 第四部
- 第五部
- 第六部
- エンディング
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』のゲームシステム
- 『AW』と『SAO』のキャラとで異なるアクション
- 『AW』キャラの特徴
- 加速(かそく)
- ハイジャンプ
- キャラごとに異なる固有の能力
- 『SAO』キャラの特徴
- 飛行(ひこう)
- 魔法(まほう)
- 武器の持ち替え
- オンラインマルチプレイで広がる本作の楽しさ
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラクター(『アクセル・ワールド』より)
- シルバー・クロウ/有田春雪(ありた はるゆき)
- ブラック・ロータス/黒雪姫(くろゆきひめ)
- シアン・パイル/黛拓武(まゆずみ たくむ)
- ライム・ベル/倉嶋千百合(くらしま ちゆり)
- スカーレット・レイン/上月由仁子(こうづき ゆにこ)
- アッシュ・ローラー/日下部倫(くさかべ りん)
- スカイ・レイカー/倉崎楓子(くらさき ふうこ)
- アクア・カレント/氷見あきら(ひみ あきら)
- アーダー・メイデン/四埜宮謡(しのみや うたい)
- ブラッド・レパード/掛居美早(かけい みはや)
- プレイヤーキャラクター(『ソードアート・オンライン』より)
- キリト/桐ヶ谷和人(きりがや かずと)
- アスナ/結城明日奈(ゆうき あすな)
- リズベット/篠崎里香(しのざき りか)
- エギル/アンドリュー・ギルバート・ミルズ
- シリカ/綾野珪子(あやの けいこ)
- リーファ/桐ヶ谷直葉(きりがや すぐは)
- シノン/朝田詩乃(あさだ しの)
- ユウキ/紺野木綿季(こんの ゆうき)
- クライン/壺井遼太郎(つぼい りょうたろう)
- ストレア
- フィリア/竹宮琴音(たけみや ことね)
- レイン/枳殻虹架(からたち にじか)
- 敵キャラクター
- ペルソナ・ヴァベル
- ブルー・ナイト
- グリーン・グランデ
- パープル・ソーン
- イエロー・レディオ
- ホワイト・コスモス
- ブラック・バイス
- クロム・ディザスター
- その他の登場人物
- メタトロン
- ユイ
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』の用語
- ソードアート・オンライン(Sword Art Online)
- アルヴヘイム・オンライン(ALfheim Online)
- ブレイン・バースト
- バーストリンカー
- デュエルアバター
- 純色の七王(じゅんしょくのななおう)
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『AW』と『SAO』は同じ時間軸の世界なのかは不明
- 『SAO』のゲームシリーズの時系列では番外編
- スカイ・レイカーとSAOキャラの相性
- 『AW』劇場版からのゲスト出演キャラ「ナイトライド・ウニカ」
- 『SAO』劇場版からのゲスト出演キャラ「ユナ」
- 『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏(AW VS SAO)』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:KOTOKO×LUNA「SxW -Soul World-」